2005年7月16日(土)配信

IRL第9戦ナッシュビル 真夏の3連戦初戦で僅差の首位攻防戦
S.ホーニッシュ・Jr. 2位、P.カーペンティア3位。6台がトップ10入り

一時は首位に立ち、3位でフィニッシュしたP.カーペンティア
一時は首位に立ち、3位でフィニッシュしたP.カーペンティア
 IRLインディカー・シリーズ第9戦の決勝レースが7月16日(土)、米南部テネシー州ナッシュビル近郊ののナッシュビル・スピードウェイで行われた。
 真夏の3週連続開催の初戦として行われるナッシュビル戦は今シーズン最後のナイトレース。1周1.33マイルのコースはシリーズ中、唯一路面がコンクリートで舗装されており、タイヤの磨耗が厳しいコースとしても知られている。
 雨により予選セッションがキャンセルとなった前日同様、決勝日も朝から雨が降っては止むといった不安定な天候に見舞われた。しかし、午後に入ると青空が覗くまで天候は回復し、決勝レースは予定通り午後6時にスタート。23台による戦いの火蓋が切って落とされた。
 レースは予選13番手スタートのS.ホーニッシュ・Jr.がスタートから一気にダッシュ。序盤からトップグループに加わる躍進を見せた。その後、中盤戦はクラッシュが続出する展開となるが、他のトヨタ勢も徐々に上位に進出。
 レース終盤には燃費作戦が見事に的中したP.カーペンティアが一時首位に浮上。しかし、僅差の首位攻防戦の末、S.ホーニッシュJr.が2位でチェッカー。P.カーペンティアも3位でフィニッシュし、トヨタ勢はトップ10を6台が占める結果となった。

S.ホーニッシュ・Jr.(チーム・ペンスキー)のコメント:
 レース中、ハンドリングは常に良かった。ただ、最後のピットストップの時、給油ノズルのトラブルでポジションを7位まで落としてしまった。そのため最後の再スタートは非常にハードなものとなったが、結果的には2位までポジションアップをすることが出来た。もし、ピットでのトラブルがなかったら結果は違ったものになっていたかもしれない。

竹内一雄(TRD-USA副社長)のコメント:
 昨日までは厳しいレースになると予想、急遽日本の技術陣とも協議して対応した結果、素晴らしい展開となった。雨の予想もあり、タイヤ、気温、湿度、それとナイトレースと、セットアップが難しいコンディションだったが、各チームがレースに向けて本当に上手く仕上げてくれていた。チーム・ペンスキーはもちろんだが、チーバー・レーシングのピット作戦は素晴らしいものだったと思う。優勝こそ逃したが、チームの首位攻防戦へ貢献することが出来たのが何より良かった。

リザルト

決勝結果
順位No.ドライバーエンジンシャシーチームLapタイム/差ST
127D.フランキッティホンダダラーラアンドレッティ・グリーン20001:57:12.91294
26S.ホーニッシュ・Jr.トヨタダラーラペンスキー2001.316313
383P.カーペンティアトヨタダラーラチーバー2001.588017
48S.シャープホンダパノスフェルナンデス2001.95138
53H.カストロネベストヨタダラーラペンスキー2002.555915
69S.ディクソントヨタパノスチップ・ガナッシ2003.059512
833R.ブリスコトヨタパノスチップ・ガナッシ2003.523610
1020E.カーペンタートヨタダラーラヴィジョン1991 Lap22
1214A.J.フォイト4世トヨタダラーラAJフォイト・エンタープライズ1991 Lap20
1391J.カイトトヨタダラーラヘメルガン1955 Laps23
1551A.バロントヨタダラーラチーバー17525 Laps19
2010D.マニングトヨタパノスチップ・ガナッシ11585 Laps9
ドライバーズポイント
順位ドライバー名エンジンポイント
1位D.ウェルドンホンダ347
2位T.カナーンホンダ274
3位D.フランキッティホンダ269
4位H.カストロネベストヨタ260
5位S.ホーニッシュ・Jr.トヨタ256
10位P.カーペンティアトヨタ201
12位D.マニングトヨタ174
13位A.バロントヨタ166
15位S.ディクソントヨタ155
17位R.ブリスコトヨタ147
18位A.J.フォイト4世トヨタ136
19位E.カーペンタートヨタ134
22位J.カイトトヨタ68
24位P.ダナトヨタ44
マニュファクチャラーズポイント
順位エンジンポイント
1位ホンダ79
2位トヨタ65
3位シボレー54