2005年12月16日(金)配信

今シーズン限りでIRLインディカーシリーズからの撤退を決定

2005年12月15日(木)カリフォルニア州トーランス発

12月15日(木)、トヨタの米国販売会社である米国トヨタ自動車販売(株)(以下TMS)は、2006年シーズンにおける、IRLインディカーシリーズへのエンジン供給を行わないことを発表した。

既にトヨタは、6月27日付けで、2006年シーズン終了をもって同シリーズからの撤退を表明していた。しかし、その後、トヨタエンジン搭載チームが2006年シーズンから他エンジンへ換装するという意向を受け、撤退を1年早めることとなった。

トヨタエンジンは、今シーズン6回のポールポジションを獲得4勝を挙げた。そして、2003年から2005年の3年間に、49レースを戦い22回のポールポジションを獲得17勝を挙げ、2003年にはマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得すると共に、スコット・ディクソンがドライバーズチャンピオンに輝いた。

TMS モータースポーツ担当副社長 ジム・オーストは「我々は、IRLインディカーシリーズで戦って来た3年間を高く評価している。2003年にはインディ500で勝利するという、トヨタにとって非常に大きな業績を挙げることが出来た。我々は決してこの勝利を忘れないだろう。そして、素晴らしいスペクタクルであるレースに参加し、勝利する機会を我々に与えてくれたトニー・ジョージとIRLに感謝したい」と語った。 IRL会長 ブライアン・バーンハートは「我々は、トヨタによるIRLインディカーシリーズへの参加とその貢献に本当に感謝している。トヨタはサーキット内外の両面で素晴らしいパートナーであった」と語った。

アメリカのオープンホイールレースにおけるトヨタエンジン 勝利への足跡

1993年8月CART参戦への予備調査を開始
1994年1月1996年からのCART参戦を発表
1996年2月ホームステッドでCARTでの初レースにデビュー
1999年10月S.プルーエットがフォンタナでトヨタ初のポールポジションを獲得
2000年6月J.モントーヤがミルウォーキーでトヨタ初勝利
2000年7月J.モントーヤが、ミシガンでトヨタ初の500マイルレース勝利
2001年4月2003年よりIRLインディカーシリーズへの参戦を発表
2002年C.ダ・マッタがトヨタエンジンでCARTのドライバーズチャンピオンを獲得
2002年トヨタがCARTのマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得
2003年3月S.ディクソンがトヨタのIRLデビュー戦となるホームステッドで勝利
2003年5月G.ド・フェランがトヨタエンジンに"インディ500"での初勝利をもたらす
2003年S.ディクソンがトヨタエンジンでIRLのドライバーズタイトルを獲得
2003年トヨタがIRLのマニュファクチャラーズタイトルを獲得