2012年10月22日(月)配信

トヨタ・レーシングとTS030 HYBRID
WEC今季最終戦 上海6時間レースへと体制が整う

トヨタ・レーシングは、FIA世界選手権(WEC)参戦初年度を締めくくるべく、今季最終戦となる上海6時間レースへと臨む。

参戦5戦にして富士スピードウェイで2勝目を果たしたTS030 HYBRIDは、トヨタ・レーシングのドライバーと共に、シーズン最終戦に挑戦する。

アレックス・ブルツとニコラス・ラピエールの二人が今週末 TS030 HYBRIDのステアリングを握るが、富士6時間レースの殊勲者、中嶋一貴はSUPER GT最終戦もてぎのために日本に留まる。

アレックス・ブルツとニコラス・ラピエールは、先週末、東京・お台場で行われたモータースポーツジャパン(MSJ)でレースファンとの集いを楽しんだ後、中国・上海へと赴く。

今週末、戦いの舞台となる上海国際サーキットの5.451kmのコースは、2004年に上海市郊外に建設された。

富士スピードウェイと同様に、上海サーキットではハイブリッド回生区間が4ヶ所設定され、トヨタ・ハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)のスーパーキャパシタに蓄えられたエネルギーが、300馬力の加速パワーとして活用される。

今週末は、金曜日に90分づつ2回(10:30~11:30と15:00~16:30)の公式練習、土曜日には最終公式練習(09:40~10:40)に続き予選(13:55~14:15)が行われる。日曜日の決勝レースはウォームアップ走行(08:00~08:20)の後、午前11時に6時間レースがスタートを切る。

木下美明 トヨタ・レーシング チーム代表:
トヨタ・レーシングにとって印象深く、成功を収めた世界耐久選手権の初年度であった。我々はちょうど1年前の2011年に活動を開始した当時の予想よりもはるかに多くを達成してきた。アウディをはじめとする強豪他車と短時間で競えるようになったことは、このプロジェクトにおける大きな財産となった。今、エキサイティングだった今季の最終レースを前に、我々は全力で戦いシーズンを締めくくりたい。今月は忘れられない富士スピードウェイでの勝利を味わったが、上海でのレースへ臨むに当たって、心機一転、最良の結果を残すためにも失敗は許されない。

アレックス・ブルツ #7:
中国戦を楽しみにしている。私は、F1で戦ったことのあるこのコースを知っているし、流れるようなコーナーが好きだ。このコースは我々のTS030 HYBRIDに合っていると思う。TS030 HYBRIDでレースを戦うのは、どのサーキットでも楽しいが、上海サーキットも例外ではない。シーズン最後のレースとなるが、全力でアタックし、最高の結果でシーズンを終えたい。前戦から、東京でのイベントに参加するなど忙しかったが、多くのトヨタファンに出会えて、とても新鮮だった。日本の素晴らしい雰囲気の中で大きなモチベーションを得て、シーズン最終戦へ向け態勢は整った。

ニコラス・ラピエール #7:
シーズン最終戦は冬の間の記憶に残るため、非常に重要なレースであり、上海は力強い結果を得たい。コースはTS030 HYBRIDに非常に適しており、ここ数レースの流れからいっても、チャンスはあると思う。私は以前A1GPでこのサーキットを走ったことがあり、コースレイアウトなどを良く知っているが、いつものように、最初の公式練習をきちんとこなすことが重要となる。我々は、5レースで3回表彰台に上がり、2回勝利を挙げるなどトヨタ・レーシングにとって偉大な初めてのシーズンを戦って来た。そのシーズンを良い成績で終われることを期待している。