トヨタ・レーシング
WEC最終戦バーレーン6時間の初日を好調なペースで終える
11月28日(木)より、FIA世界耐久選手権(WEC)の第8戦であり今季の最終戦となるバーレーン6時間レースが開催されている。初日は2回の公式練習走行セッションが行われ、トヨタ・レーシングは両セッションでトップタイムをマークした。
午後3時15分から行われた公式練習第1回目ではTS030 HYBRID #7が、コースが闇に包まれた午後7時30分からの公式練習第2回目では#8がそれぞれタイムシートのトップにつけた。
アレックス・ブルツとニコラス・ラピエールの#7には、前戦上海を日本国内のスーパーフォーミュラ参戦のために欠場した中嶋一貴が復帰し、シーズンを締めくくる最終戦はトヨタ・レーシングの6名のドライバーが勢ぞろいした。
アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミとステファン・サラザンの#8は今季のWECでの全戦出場を果たすこととなった。
明るいうちに開始された公式練習第1回目は、黄昏の中で終了し、この週末、ドライバーがレース中に必要となる目の「慣らし」を経験できる最初の機会となった。この90分間のセッションの間に、6人のドライバー全員がバーレーン・インターナショナル・サーキットでの走行をこなした。
6人の中で#7のブルツとラピエール、そしてLMP2クラスで参戦したサラザンは昨年バーレーンでWECのレースを戦っている。また、WECではないが、デビッドソンは2008年、中嶋一貴は2009年、ブエミは2011年にバーレーンでのレースを経験している。
公式練習第1回目は、#7がタイヤと空力のセットアップ評価に専念し、ブルツがトップタイムをマーク。#8はメカニカルな面と空力のセットアップを行い、サラザンが4番手につけた。
公式練習第2回目は夜の闇に覆われ、湿度が高まる中でのセッションとなったが、コースは部分的に新しい照明設備で照らされた。
中嶋一貴とブエミがセッション初めからロングスティントを担当。#7は続いてラピエールがドライブしたが、最終コーナーでバリアにヒット。車両は右リアにダメージを負い、セッションは赤旗中断となった。
#7は迅速な修復作業で復帰し、再びドライブしたラピエールからブルツへと交代。#8もデビッドソンとサラザンへと交代し、夜間での規定周回数を6人全員が完了した。
このセッションの序盤にブエミがマークした#8のタイムが最速タイムとなり、#7は中嶋一貴のタイムで3番手となった。
明日29日(金)は午前10時25分(日本時間午後4時25分)から1時間の公式練習第3回目に続き、LMPクラスの予選は午後4時20分(同午後10時20分)から25分間で行われ、決勝は30日(土)午後3時(同午後9時)に6時間レースのスタートが切られる。
TS030 HYBRID #7:
(アレックス・ブルツ/ニコラス・ラピエール/中嶋一貴)
公式練習第1回目:1番手(1分43秒192)40周
公式練習第2回目:3番手(1分44秒793)39周
アレックス・ブルツ #7:
興味深い一日だった。プログラムをこなし、多くを学んだ。その全てを予選と決勝へ向けてまとめなくてはならない。めまぐるしく変わる天候とコースコンディションも非常に重要だ。昼間に比べ夜は気温が下がり、湿度が上がるので、コースの特性が大きく変化してしまう。それらを正確に理解し、対応することが必要だ。
ニコラス・ラピエール #7:
公式練習第1回目は様々なタイヤや空力セットアップを試し、非常に上手く行った。今日学んだことと、昨年の経験を組み合わせれば、良いポジションで戦えると思う。公式練習第2回目では幾度かのロングランを試していたが、私が最終コーナーでミスを犯してしまった。少しワイドに行き過ぎてバリアにクラッシュし、タイムをロスしてしまったが、最終的に3人全員が規定通り走行を終えられるだけの時間が残っていたのは本当に良かった。
中嶋一貴 #7:
TS030 HYBRIDのコックピットに再び戻り、4年ぶりにバーレーンを走れたのは嬉しい。今年は昨年ほど暑くないのは少しラッキーかもしれない。午後はロングランを行ってタイヤの摩耗を調べ、いくつかの良いデータも得られた。また、タイヤの比較と共に、セットアップの方向性も確認することが出来た。レースペースは良いと思う。上位のタイムは非常に接近しており、上位争いは混戦になるだろう。
TS030 HYBRID #8:
(アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/ステファン・サラザン)
公式練習第1回目:4番手(1分45秒151)26周
公式練習第2回目:1番手(1分44秒516)40周
アンソニー・デビッドソン #8:
今日は建設的な一日だった。我々3人共にクルマの感触が似通っており、そういう時はバランスの微調整が上手く行くものだ。ただ、サーキットの状況は難しかった。最初のセッションは陽が出て気温も上がり気味だったが、2回目のセッションでは日が沈んだことで気温が下がり、湿度が高くなった。この気候変化はクルマの挙動にも影響するため、予選と決勝に向けてかなり慎重にセットアップをしなくてはならなかった。いくつもやることはあるが、再びレースを戦えるということはこの上なく嬉しい。
セバスチャン・ブエミ #8:
チームが両セッションでトップタイムをマークすると共に、私自身も好感触を得ており、満足している。ここバーレーンでナイトランを行うのは初めての経験だが、新しい照明システムは本当に素晴らしい。明日に向けての準備は上手く出来た。2日間だった上海とは異なり、今大会は3日間のスケジュールなのでレースに向けてセットアップを煮詰める時間は十分にある。今日はチーム全体が素晴らしい仕事をし、全体的に見て良い一日だった。明日はさらに良い一日になるはずで、楽しみだ。
ステファン・サラザン #8:
良い一日だった。2度行われた公式練習走行の間にレースに向けてクルマを煮詰めることが出来、その進展には非常に満足している。ブエミが2回目のセッションでファステストラップをマークしたのも良かった。しかし、コースの状況も含めて変化が激しいここバーレーンの決勝レースに向けて、クルマをさらに良くしなければならない。そのために明日も頑張りたい。
午後3時15分から行われた公式練習第1回目ではTS030 HYBRID #7が、コースが闇に包まれた午後7時30分からの公式練習第2回目では#8がそれぞれタイムシートのトップにつけた。
アレックス・ブルツとニコラス・ラピエールの#7には、前戦上海を日本国内のスーパーフォーミュラ参戦のために欠場した中嶋一貴が復帰し、シーズンを締めくくる最終戦はトヨタ・レーシングの6名のドライバーが勢ぞろいした。
アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミとステファン・サラザンの#8は今季のWECでの全戦出場を果たすこととなった。
明るいうちに開始された公式練習第1回目は、黄昏の中で終了し、この週末、ドライバーがレース中に必要となる目の「慣らし」を経験できる最初の機会となった。この90分間のセッションの間に、6人のドライバー全員がバーレーン・インターナショナル・サーキットでの走行をこなした。
6人の中で#7のブルツとラピエール、そしてLMP2クラスで参戦したサラザンは昨年バーレーンでWECのレースを戦っている。また、WECではないが、デビッドソンは2008年、中嶋一貴は2009年、ブエミは2011年にバーレーンでのレースを経験している。
公式練習第1回目は、#7がタイヤと空力のセットアップ評価に専念し、ブルツがトップタイムをマーク。#8はメカニカルな面と空力のセットアップを行い、サラザンが4番手につけた。
公式練習第2回目は夜の闇に覆われ、湿度が高まる中でのセッションとなったが、コースは部分的に新しい照明設備で照らされた。
中嶋一貴とブエミがセッション初めからロングスティントを担当。#7は続いてラピエールがドライブしたが、最終コーナーでバリアにヒット。車両は右リアにダメージを負い、セッションは赤旗中断となった。
#7は迅速な修復作業で復帰し、再びドライブしたラピエールからブルツへと交代。#8もデビッドソンとサラザンへと交代し、夜間での規定周回数を6人全員が完了した。
このセッションの序盤にブエミがマークした#8のタイムが最速タイムとなり、#7は中嶋一貴のタイムで3番手となった。
明日29日(金)は午前10時25分(日本時間午後4時25分)から1時間の公式練習第3回目に続き、LMPクラスの予選は午後4時20分(同午後10時20分)から25分間で行われ、決勝は30日(土)午後3時(同午後9時)に6時間レースのスタートが切られる。
TS030 HYBRID #7:
(アレックス・ブルツ/ニコラス・ラピエール/中嶋一貴)
公式練習第1回目:1番手(1分43秒192)40周
公式練習第2回目:3番手(1分44秒793)39周
アレックス・ブルツ #7:
興味深い一日だった。プログラムをこなし、多くを学んだ。その全てを予選と決勝へ向けてまとめなくてはならない。めまぐるしく変わる天候とコースコンディションも非常に重要だ。昼間に比べ夜は気温が下がり、湿度が上がるので、コースの特性が大きく変化してしまう。それらを正確に理解し、対応することが必要だ。
ニコラス・ラピエール #7:
公式練習第1回目は様々なタイヤや空力セットアップを試し、非常に上手く行った。今日学んだことと、昨年の経験を組み合わせれば、良いポジションで戦えると思う。公式練習第2回目では幾度かのロングランを試していたが、私が最終コーナーでミスを犯してしまった。少しワイドに行き過ぎてバリアにクラッシュし、タイムをロスしてしまったが、最終的に3人全員が規定通り走行を終えられるだけの時間が残っていたのは本当に良かった。
中嶋一貴 #7:
TS030 HYBRIDのコックピットに再び戻り、4年ぶりにバーレーンを走れたのは嬉しい。今年は昨年ほど暑くないのは少しラッキーかもしれない。午後はロングランを行ってタイヤの摩耗を調べ、いくつかの良いデータも得られた。また、タイヤの比較と共に、セットアップの方向性も確認することが出来た。レースペースは良いと思う。上位のタイムは非常に接近しており、上位争いは混戦になるだろう。
TS030 HYBRID #8:
(アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/ステファン・サラザン)
公式練習第1回目:4番手(1分45秒151)26周
公式練習第2回目:1番手(1分44秒516)40周
アンソニー・デビッドソン #8:
今日は建設的な一日だった。我々3人共にクルマの感触が似通っており、そういう時はバランスの微調整が上手く行くものだ。ただ、サーキットの状況は難しかった。最初のセッションは陽が出て気温も上がり気味だったが、2回目のセッションでは日が沈んだことで気温が下がり、湿度が高くなった。この気候変化はクルマの挙動にも影響するため、予選と決勝に向けてかなり慎重にセットアップをしなくてはならなかった。いくつもやることはあるが、再びレースを戦えるということはこの上なく嬉しい。
セバスチャン・ブエミ #8:
チームが両セッションでトップタイムをマークすると共に、私自身も好感触を得ており、満足している。ここバーレーンでナイトランを行うのは初めての経験だが、新しい照明システムは本当に素晴らしい。明日に向けての準備は上手く出来た。2日間だった上海とは異なり、今大会は3日間のスケジュールなのでレースに向けてセットアップを煮詰める時間は十分にある。今日はチーム全体が素晴らしい仕事をし、全体的に見て良い一日だった。明日はさらに良い一日になるはずで、楽しみだ。
ステファン・サラザン #8:
良い一日だった。2度行われた公式練習走行の間にレースに向けてクルマを煮詰めることが出来、その進展には非常に満足している。ブエミが2回目のセッションでファステストラップをマークしたのも良かった。しかし、コースの状況も含めて変化が激しいここバーレーンの決勝レースに向けて、クルマをさらに良くしなければならない。そのために明日も頑張りたい。