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Features F1におけるIT技術 - 成功に不可欠な"バーチャルワールド"
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パナソニック・トヨタ・レーシングの舞台裏
F1におけるIT技術 - 成功に不可欠な"バーチャルワールド"
フライングラップに挑むときのF1カーは、まさに人間と機械が一体になっています。しかし、ラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリがパナソニック・トヨタ・レーシングのF1カーを走らせているとき、その挙動を逐一感じ取っているのはドライバーの2人だけではありません。

F1カーは単なる人と機械の組み合わせ以上のものなのです。人間と機械のほかに、F1カーにはあらゆる種類の情報テクノロジーが詰め込まれています。そのお陰でパナソニック・トヨタ・レーシングのエンジニアたちは、コースを走るクルマに何が起こっているのか、その全体像を把握できるばかりか、その理由さえも知ることができるのです。

コースを走行中のTF107の動きは、クルマのさまざまな場所に取り付けられている約250個ものセンサーですべて記録されています。チームは約1300種類もの情報を受け取ることができ、その内容はタイヤの空気圧やエンジンの温度など基本的な情報から、ギアボックスやエンジン内部の挙動などのさらに複雑な情報まで、広範囲に及びます。

F1におけるIT技術
 
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