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![]() 中国GP レースの舞台裏
2007年10月7日(日)●ライバルチーム周辺で見つけたニュース ![]() 決勝レースでルイス・ハミルトンは摩耗したタイヤに足をすくわれ、最終コーナーのピットレーン入り口でコースアウトしてしまい、上海でワールドタイトルを決めるチャンスを逃してしまいました。レース序盤、インターミディエイトタイヤを履いていたハミルトンはトップで周回を重ねていたのですが、ピットインする際にグラベルにはまってしまいそこでリタイヤとなったのです。一方で優勝したキミ・ライコネンは10ポイントを獲得し、フェルナンド・アロンソは2位で8ポイントをゲット。これでタイトル争いは最終戦のブラジルGPまでもつれ込むこととなりました。残り1戦となった現在、ハミルトンのリードはアロンソに対し4ポイント、ライコネンに対し7ポイントとなっています。 スクーデリア・トロ・ロッソにとって中国GPは大成功に終りました。日本GPではビタントニオ・リウッツィのレース結果に25秒が加算され、8位フィニッシュした彼の初ポイント獲得が幻となったのですが、今回はトロ・ロッソのクルマが2台そろってポイント獲得となりました。セバスチャン・ベッテルがうれしい4位を獲得。5位のホンダのジェンソン・バトンに続いてリウッツィが6位、そしてBMWザウバーのニック・ハイドフェルド、レッドブルのデビッド・クルサードとなりました。 ●レースリポート ![]() 上海サーキットで行われた中国GPでパナソニック・トヨタ・レーシングはポイント獲得ならず、その努力の成果を見せることができませんでした。もちろんこれはラルフ・シューマッハーにとっても、本来望んでいたことではありませんでした。 今シーズン限りでチームを去ることになっているラルフは、予選でイギリスGPとハンガリーGPに並ぶ今シーズン最高の結果を出し、全17戦中16戦目となる今回のレースを6番グリッドからスタートしました。しかし残念ながらラルフは2戦連続のウェットとなった今回のレースのスタート直後、滑りやすい路面状況の中、他車との接触を避けようとし1周目にスピンしてしまいました。 「上位3列目からスタートしておきながら、考えうる最悪のスタートとなってしまった」とラルフ。「クルマは週末を通して競争力が高く、今日はかなりポイントを稼げる可能性が高いとわかっていたんだけどね」 順位を落としたラルフはそこから猛チャージを開始し、ブルツ、バトン、コバライネンの各車を1周のうちに次々とパスします。しかしロズベルグをかわした後、トップ10争いをしていたビタントニオ・リウッツィを追い越そうとした際にこの日2度目のスピンを喫してしまいます。そしてその後、ラルフの果敢なバトルは最終コーナー出口で終わりを迎えてしまいました。 一方で予選でトップ10入りを果たせなかったヤルノは厳しいレースを戦うことになりました。「厳しい週末だった」とヤルノ。「昨日はクルマのバランスに問題を抱えていたから、今日は難しい一日になるとわかっていた。それでもスタートは良好で、ウェットタイヤを履いた走行では順位を上げることもできた。だがピットストップの後、順位を落とすことになってしまった」。ヤルノは1周遅れの13位でフィニッシュしています。 優勝は、マクラーレン・メルセデスのフェルナンド・アロンソを封じ込めたフェラーリのキミ・ライコネンでした。3位にはチームメートのフェリペ・マッサが入っています。 |