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Rd5. Grand Prix of Europe
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F1第5戦ヨーロッパGP チーム本拠地に近いホームGPで躍進を目指す
 
地元出身のR.シューマッハーと不運払拭を願うJ.トゥルーリが経験を活かしフルアタック
 
2006年5月1日(月)
 

ドイツ・ニュルブルリンクで開催されるヨーロッパGPは、F1シリーズの中で、パナソニック・トヨタ・レーシングの 本拠地ケルンから、最も近いサーキット開催される。このため、常に多くのファンとチーム関係者がグランド スタンドへ応援に駆けつける。TMGのファクトリーで働く全ての従業員は、このイベントのチケットを受け取る。 そして、このことはヨーロッパGPが、常に、チームにとって特別な雰囲気の下で開催されることを意味する。 しかし、チームは、今まで通り2006年シーズンのポイントを増加させることに集中するだろう。

ラルフ・シューマッハー : カー・ナンバー7

ニュルブルクリンクはTMGファクトリーと、ラルフ・シューマッハーの育ったケルペン近くに位置する。

「サンマリノGPの決勝レースでは、苦戦を強いられながらも、走行ペースは悪くはなく、シーズン当初よりも 大きな進展を遂げたことを示していた。シーズン初めの“TF106”は、低い温度において、固いコンパウンド からグリップを得るのを難しくしていた。しかし、我々は、セットアップへとハードな作業を続け、オーストラリア GPで表彰台を獲得出来た。そして今、再び良い結果をホームレースで獲得出来ることを望んでいる。 私は常に、天候の影響に左右されるニュルブルクリンクでのレースを楽しんで来た。フォーミュラ・ジュニアで 初めての勝利を収めたのもこのサーキットであり、2003年にはF1でも勝利している。ファクトリーから多くの 人々が応援に訪れてくれるのも素晴らしい。それは、本当に有り難いもので、その声援に応えるためにも 良い結果が得られることを期待したい」

ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー8

1999年に初めての表彰台を獲得しているヤルノ・トゥルーリは、さらに運が上向くことを期待している。

「今シーズン、これまでのレースは不運以外の何ものでもなかった。それが変わってくれる機会となることを 望んでいる。セットアップに関する問題を解決した今、より上位を目指しチームの総力を注ぐことが出来る。 ニュルブルクリンクの天候は重要な要素となるが、私はドイツでF3を戦って来ており、サーキットをよく知って いることが武器になるはずだ。その経験は天候の影響を予測することであり、1999年に雨にたたられた レースで2位フィニッシュを果たすことが出来たように戦略を立てるための助けになる。再び上位フィニッシュを 目指せるというのは素晴らしいことだ。我々のレースでのペースは、ここ数戦で改善されており、その勢いを 維持すべく全力を尽くす。“TF106”のパッケージが優れていることは分かっているので、トヨタの従業員と ファンが集まる前で、良いパフォーマンスが見せられれば、こんなに素晴らしいことはない」

パスカル・バセロン : 車両デザイン及び開発ゼネラル・マネージャー

ヨーロッパGPは、レース週末の、地域の天気が大きな要素となるだろう。

「伝統的なニュルブルクリンクの旧コースとは違い、現在のニュルブルクリンクは、F1において標準的な サーキットだ。重要な要素であるダウンフォースやブレーキ力、そしてタイヤなどにおいて、中程度のレベルと なっている。しかし、今年、特にチャレンジングになりそうなのは、天候だ。昨年のヨーロッパGPよりも 約3週間開催が早まり、5月上旬は何が起こってもおかしくない。晴れるか、雨が降るか、もしかしたら雪が 降ることもあり得る。朝起きたら気温は0度から35度まで、いずれの場合もあり得るのだ。従って、それを 予想し、何が起こっても、特にタイヤに関して、対応出来るようにしなくてはならない。我々は先週、ポール リカールでテストを行い、いくつかの新パーツや、特にタイヤの選択について、どのようなコンディションに 直面しても、対応出来ることを確信している」