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Rd5. Grand Prix of Europe
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“ホームレース”で2台そろってポイント獲得を狙う!
パナソニック・トヨタ・レーシングのヤルノ・トゥルーリは、金曜日のフリー走行ではトラブルに見舞われたものの、予選では最終セッションまで進むことに成功し、日曜日のヨーロッパGP決勝では7番グリッドからスタートすることになった。
 
2006年5月6日(土)
 

「問題となったバイブレーションはフロントアクスル付近から生じていた」と説明するヤルノ。「データ上でそれを確認できていたにもかかわらず、どんな対処を施してもそれを解消することができなかった。そのため走行時間をかなり失ってしまったが、夜の間にスタッフのみんながスペアカーを基に新しいシャシーを組み上げてくれた。今朝のフリー走行では問題は消えていたし、予選ではこのクルマでいいラップを走ることができたと思う。明日は私の運がすこしばかり変わってくれることを―そして2006年シーズンの初ポイントを獲得できることを期待している」

明日開催される2006年F1世界選手権第5戦の決勝レースでは、タイヤの選択が大きな鍵になるだろう。ドイツ北西部に位置するアイフェル山脈の5月の天候は非常に変わりやすいことで有名で、チームのパスカル・バセロンによれば気温は最低で0度、最高で25度にまで達するとされ、特に雲の量が大きな要素になるという。彼のその言葉を証明するかのように、実際に1週間前には雪に見舞われたニュルブルクリンクだったが、今日の予選時の気温は20度前後まで上昇した。

チームはレースの前の週に、今回使用するタイヤ・コンパウンドの候補を2種類選び、そして予選直前に最終決定が下された。通常、チームはレースの週末のさまざまな天候状況に対応するため、パフォーマンスの面で大きく異なるタイヤを持ち込む(そのうちの1種類はより確実で安全なコンパウンドのもの)。そして最新の気象予報を踏まえて、レースで使うタイヤを最終決定する。

予選第2セッションで脱落してしまったラルフ・シューマッハーはこの時点で11番手となったが、ウィリアムズのマーク・ウェバーがエンジンを交換したため10グリッド降格となり、ラルフのグリッド順はすくなくとも1つ繰り上がることになった。

「予選では最終セッションに進むことができなくてがっかりだった。午前中のフリー走行では2台のフェラーリに次いで3番手になって、かなり手応えを感じていただけにね」と話すラルフ。「残念なことに1回目のフライングラップではターン1でスピンしてしまったし、その後の2回目のアタックでは結果的に他車よりも遅いタイムに終わってしまった。明日のレースで前のクルマを追い越してポイントを獲得するのはかなりの挑戦になるだろう。でも私はマレーシアGPでそれが可能だということをすでに証明しているからね」

予選ではフェルナンド・アロンソ(マイルドセブン・ルノー)が今シーズン初のポールポジションを獲得(タイムは1分29秒819)。2番手はイモラで優勝したフェラーリのミハエル・シューマッハー(1分30秒028)、3位は2台目のスクーデリア・フェラーリ・マールボロに乗るフェリペ・マッサ(1分30秒407)、4位はラッキーストライク・ホンダのルーベンス・バリチェロ(1分30秒754)、5位はチーム・マクラーレン・メルセデスのキミ・ライコネン(1分30秒933)、6位は2台目のホンダに乗るジェンソン・バトン(1分30秒940)となった。7位のヤルノの後ろは8位がBMWザウバーのジャック・ヴィルヌーヴ(1分31秒542)、9位がマクラーレンのファン‐パブロ・モントーヤ(1分31秒880)、10位がウィリアムズのマーク・ウェバー(1分33秒405)となった。

ケルンに本拠地を置くパナソニック・トヨタ・レーシングにとって、明日のレースはいわば“ホームレース”となる。チームは、モータースポーツの伝統的なサーキットのひとつでもあるニュルブルクリンクに集結した大勢のTMG従業員の熱烈な声援を受けることになるだろう。

1 F・アロンソ
ルノー
2 M・シューマッハー
フェラーリ
3 F・マッサ
フェラーリ
4 R・バリチェロ
ホンダ
5 K・ライコネン
マクラーレン
6 J・バトン
ホンダ
7 J・トゥルーリ
トヨタ
8 J・ビルヌーブ
ザウバー
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