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Rd6. Grand Prix of Spain
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F1第6戦スペインGP テスト経験豊富なサーキットでの活躍に期待
 
過去2年連続表彰台獲得のJ.トゥルーリと、雪辱戦のR.シューマッハーが更なるアタック
 
2006年5月9日(火)
 

パナソニック・トヨタ・レーシングは、今季初となる2週連戦の2戦目へと挑む。今週末、第6戦スペインGPが 開催されるカタルニア・サーキットでのグランプリ開催は16回目。チームは、ヤルノ・トゥルーリとラルフ・ シューマッハーがそれぞれ3位、4位のダブル入賞を果たした昨年の成果を上回るべく、ハードな作業を 続けてきた。今年、サーキットは新たにグランドスタンドを追加し、記録的な観客数を迎えることになるだろう。 スペインGPは常にエキサイティングなレースが展開されることで知られており、舞台となるカタルニア・ サーキットは各チームのテストが行われるサーキットとしても人気が高い。そのため、全てのチームと ドライバーはこのコースを熟知しており、混戦が予想される。パナソニック・トヨタ・レーシングは今年、 既に3度に渡ってテストを行っており、通算走行距離は6000kmを超える。その経験を活かし、ポイント 獲得へと邁進する。

ラルフ・シューマッハー : カー・ナンバー7

前戦ドイツGPで、チェッカー目前でのリタイアを余儀なくされたラルフ・シューマッハーは、バルセロナでの 活躍へ向けて闘志を燃やしている。

「これまでのバルセロナテストではとても良い結果が得られている。我々は現在、中団の上位につけており、 少なくとも私は、決勝レースでは予選よりも良い結果を得られている。そして、そのことには満足している。 前戦ドイツGPでも、レースでの強力なパフォーマンスを見せることが出来、それだけにエンジントラブルに 見舞われてしまったことは残念だった。しかし、レース後にデータを解析し、次戦へ向け正しい解決法を 見出せることを確信している。カタルニア・サーキットでは数多くテストを行って来ているが、いつも風に関して ややトリッキーで、正しい空力セットアップは難しい。タイヤの選択も同様に難しい要素だ。しかし、カタルニア・ サーキットで最後に行ったテストのデータを利用出来るはずだ。全体的に見て、我々は確かに正しい方向に 進んでいる。若干の我慢は必要だが、時が来れば、我々はポイントを獲得し、昨年同様の選手権での位置を 守れるはずだ」

ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー8

ヤルノ・トゥルーリは、これまでのキャリアの中で、スペインGPでは2004年に3位、2005年にも3位と、 2度の表彰台を獲得している。今年は3年連続の表彰台獲得を目指す。

「カタルニア・サーキットについては、他のほとんどのドライバー同様、非常に良く知っている。コースは、 チャレンジングな4つの高速コーナーを持ち、いくつかの追い越し可能なチャンスもあるが、良い空力性能を 発揮出来るように集中する必要がある。長いメインストレートの後に高速コーナーが待ち受けており、前走車と 接近したまま進入するのは非常に困難だ。第10ターンのレイアウトが変更されたことで、追い越しのチャンスは 若干増えた。これらのことは、ラップタイムのほとんどがコーナーでのタイムに依存しているということを意味し、 F1カーのバランスが完璧である必要がある。このサーキットは全てのチームがセットアップに関してデータを 持っているだけに、信頼性とタイヤの摩耗の二つの要素が常に重要となる。カタルニアでは、過去2年で 2回の表彰台を獲得するなど、良いレースを戦ってきており、今年もそれを再現できることを望んでいる」

パスカル・バセロン : シャシー部門シニアゼネラル・マネージャー

パナソニック・トヨタ・レーシングにとって、コースに精通していることは確かに有利な点ではあるが、正しい セットアップと戦略の確保という挑戦が待っている。

「スペインGPへ向けた準備において、これまでのテストデータを正しく使用することが、常に鍵であり、重要と なる。通常、最後のテストとレースイベントの間には、気温において大きな変化がある。我々はこれまでに、 どのようにタイヤを選択するか、そして予測された路面のコンディション変化を考慮することについて多くを 学んできた。2種類用意されるタイヤの仕様は、テストデータの少ない他のサーキットよりも適したものとなる。 その他、主に空力特性を発揮するために、ブレーキも重要になってくる。このような全ての要素を考慮に 入れた上で、最適なパッケージを得るべく全力を尽くす」