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Rd6. Grand Prix of Spain
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F1第6戦スペインGP決勝
ヤルノ・トゥルーリが10位フィニッシュ
予選6番手スタートのラルフ・シューマッハーはレース中盤に電気系トラブルで無念のリタイア
 

2006年5月14日(日)(スペイン・バルセロナ発)

 

5月14日(日)スペイン・バルセロナ近郊のカタルニア・サーキットでF1第6戦スペインGPの決勝が行われた。好天に恵まれ、13万人もの大観衆が見守る中、気温は28度、路面温度39度という暖かいコンディションで、午後2時に66周の決勝レースがスタートを切った。パナソニック・トヨタ・レーシングの2台は、スタートで出遅れ、ヤルノ・トゥルーリが8位、ラルフ・シューマッハーは9位のポジションからレース序盤戦へと突入。しかし、16周目にラルフ・シューマッハーが前を行くヤルノ・トゥルーリと接触して後退。その後、ラルフ・シューマッハーは電気系のトラブルに見舞われ、レース中盤33周でレースを終えることとなってしまった。一方ヤルノ・トゥルーリは、タイヤグリップの確保に苦しみながらも、10位でチェッカーを受けた。

ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー8 
シャシー:TF106/04
決勝順位 : 10位  65周/66周
グリッド :  7番手


「レース序盤、私とラルフ・シューマッハーは同じような戦略の上で戦っていた。しかし、私の装着していたのは新品タイヤでは無かったため、摩耗に苦しんでおり、ラルフ・シューマッハーの方が速かった。彼が私を追い抜こうとした時、私はいつも通りのラインを走行しており、故意にコースをふさいだわけではないし、何か特別なことをしたわけではない。私は衝突したことさえ気付かなかった。初めて接触に気付いたのは、ラルフ・シューマッハーが私のミラーから姿を消した時だった。誰が悪いわけでもなく、単なるレーシングアクシデントだと思う。トヨタは、ドライバーに対等の立場でレースを戦わせてくれているが、ラルフ・シューマッハーには本当に済まないことをしたと思っており、彼はチームメイトであり、同じチーム内で、このようなトラブルが起こる
ことは誰も望んでいない。私は状況をすっきりさせられることを望んでおり、そうなると確信している。私は何のダメージも受けることなく、1回目の給油後は、より高い競争力を得て走行することが出来たが、2回目の給油後に再びタイヤの問題に見舞われてしまった。何が起こったのか、データを分析する必要がある。そして、私は“TF106”をドライビングスタイルにマッチさせるためにたくさんのことをする必要がある」

ラルフ・シューマッハー : カーナンバー7 
シャシー:TF106/05
決勝順位 :    リタイア  31周/60周
グリッド :    6番手


「トヨタではお互いレーシングドライバーとしてグリッドにつき、レース中、追い越しをすることを許されている。そして、そのことは、今日の様なことが時々起こり得るということを意味している。私は、序盤戦で、ヤルノ・トゥルーリの直後に付けており、16周目の第1コーナーへの進入で追い越しを試みた。それは普通のレースと同様であったが、今回我々は接触してしまった。大きな衝撃ではなかったが、不運にも私のフロントウィングが彼のタイヤに接触し、破損してしまい、交換すべくピットインを強いられた。このアクシデントで下位に沈むこととなってしまい、その後、電気系のトラブルでリタイアを余儀なくされた。今日のことは全て忘れ去りたい。しかし、少なくとも予選では我々は速さを見せることが出来ており、次戦モナコGPではポイントを獲得すべく邁進する」

新居章年 : 技術コーディネーション担当ディレクター

「スタートで予選のポジションを守れなかったことがレースの展開を厳しいものにしてしまった。チームとしては、ラルフ・シューマハーとヤルノ・トゥルーリの二人のドライバーは対等な立場であり、2台の接触もフェアな戦いが生んだレーシングアクシデントだと思っている。今後のレースへ向けて、ローンチコントロールや、レースでのペースの保ち方などしっかり見直したい。次戦モナコGPでは進化型“TF106B”を投入する予定であり、是非とも2台揃ってポイント獲得すべく全力で戦う」

冨田務 : TMG会長 兼 チーム代表

「今日悪かったことを分析するために多くの時間を費やさねばならない。金曜日と土曜日には、車両、エンジン、タイヤ全て上手く機能していた。しかし、今日のレースでのペースは、先週のニュルブルクリンクでの状況に非常に近いもので、我々は、なぜ、トップチームのスピードで戦えなかったかを、解析せねばならない。最初に、スタートで出遅れた理由を究明せねばならない。なぜならレースでの問題を引き起こした原因の一つだからだ。さらに、なぜヤルノ・トゥルーリが2戦にわたって苦戦を強いられたのか、彼の車を分析せねばならない。ケルンに戻ると同時にこれらの原因の究明に当たる。最後に、我々の2人のドライバーが、なぜ、接触をしたのかを理解せねばならない。トヨタの哲学は、まさにレースそのものである。我々はレースチームであり、我々のドライバーは自由にレースを戦える。ただし、限度をわきまえてのことでる。今日起きた全ての調査結果に基づき、次戦へ向けて改善に取り組む。我々の行く手には、夜を徹しての多忙な作業と、多忙な一週間が待ち受けている」

1 F・アロンソ
ルノー
2 G・フィジケラ
ルノー
3 M・シューマッハー
フェラーリ
4 F・マッサ
フェラーリ
5 R・バリチェロ
ホンダ
6 R・シューマッハー
トヨタ
7 J・トゥルーリ
トヨタ
8 J・ビルヌーブ
ホンダ
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