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Rd12. Grand Prix of Germany
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第12戦ドイツGP決勝
J.トゥルーリが20番手から猛攻勇躍 7位入賞
R.シューマッハーはスタート直後に接触で後退 厳しいレースを果敢に追い上 げ9位フィニッシュ
 

2006年7月30日(日)(ドイツ・ホッケンハイム発)

 

F1第12戦ドイツGPの決勝レースが、ドイツ・ホッケンハイムリンクで行わ れた。午後2時、気温33度、路面温度50度という猛暑の中でレースが開始さ れた。パナソニック・トヨタ・レーシングのヤルノ・トゥルーリは、昨日の公式 練習中にエンジントラブルに見舞われ、エンジン交換を余儀なくされたため、1 0グリッド降格となり、20番手と後方からのスタートとなったが、見事なス タートで一気に12位へとポジションを上げ、その後も上位陣と遜色ないラップ タイムで着実に躍進を図った。ポイント獲得圏内へと駒を進めたレース終盤には、 5位、6位で逃げるルノーの2台を追い詰める快走を見せたが、わずかに及ばず、 7位入賞でフィニッシュ。チームにとって4戦連続となるポイント獲得を果たし た。一方、8番手グリッドからスタートしたラルフ・シューマッハーは、スター ト直後の混乱で他車と接触。序盤戦を19位から追い上げることとなり、さらに、 ピット通過ペナルティも課せられるなど、不運に見舞われた厳しいレースとなっ たが、“トヨタTF106B”のポテンシャルを発揮し、ハイペースでポジショ ンを回復、入賞を目前とした9位でフィニッシュ。パナソニック・トヨタ・レー シングの2台は、8台がリタイアする猛暑のサバイバルレースで、2台揃ってト ップ10入りを果たした。

ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー8 
シャシー:TF106/09B
決勝 : 7位 (トップと26秒544差)
グリッド : 20番手


「いつも、ドイツGPは予想外の結果をもたらす。この週末は、我々が望んでいたようには進まなかった。昨日の予選で、良い結果が得られなかったのはとても残念だ。しかし、後方からのスタートとなったけれど、“TF106B”のパフォーマン スと、素晴らしい結果には非常に満足している。信じられない好スタートを切り、 多くのライバルカーを追い越し、とてもエキサイティングなレースが出来た。そして、レース中の走行ペースは非常に速く、今日の最終的な結果は、我々にとって励みとなった。チームには本当に感謝しなければならない。なぜなら、 “TF106B”は非常に競争力が高く、今後のレースにおいて上位へ復帰できる大きな可能性を持っていると思うからだ。」

ラルフ・シューマッハー : カーナンバー7 
シャシー:TF106/07B
決勝 : 9位 (トップと1分00秒351差)
グリッド : 8番手


「もっと良い結果を得られたはずだけに、非常に残念な週末となってしまった。 スタートは非常に難しく、その後の第3コーナーでD.クルサードと不運な接触 を起こしてしまった。タイヤがロックし、彼を避けることは出来なかった。こう いうことは、起こりうる一般的なレースアクシデントだ。結果は、一生懸命働いてくれたチームにとって残念なものとなってしまった。しかし、戦略通りに戦うことが出来ていたら、表彰台に届いていたと信じている。ヤルノ・トゥルーリが発揮したパフォーマンスでも分かるとおり、我々にはそれが可能だということを示した。次戦ハンガリーGPでは、より良い結果を期待している」

新居章年 : 技術コーディネーション担当ディレクター

「粘り強く“TF106B”をフィニッシュラインまで運んでくれたラルフ・シューマッハーと、ヤルノ・トゥルーリの両ドライバーに感謝したい。 “TF1 06B”のパフォーマンスの高さを示すことが出来たレースといえる。しかし、レースまでの不具合などが無ければもっと上位を狙えただけに残念で仕方ない。 “TF106B”の信頼性を確固たるものとし、性能を十分発揮して、次戦ハンガリーGPでは、さらに良いレースをお見せしたい」

冨田務 : TMG会長 兼 チーム代表

「レースの結果は、我々が期待していたものには及ばず、残念だった。しかし、 心底、レースを楽しみ、我々の“TF106B”が、コース上で多くのライバルカーを追い抜くのを見るのは本当にエキサイティングであると分かった。私にとって最も喜ぶべきことは、ヤルノ・トゥルーリが後方20番グリッドから7位までポジションを上げたことだ。また、彼は最高速測定地点で、317km/hという、今レースの最高速度を記録した。そして、2人のドライバーは、ファステストラップで4位と5位のタイムを記録した。このことは、我々の走行ペースがいかに向上しているかを示している。ラルフ・シューマッハーは不運にも、スタート直後の接触と、ピット通過ペナルティに、多くのタイムを失ってしまった。しかし、全力を尽くしてポジションを上げてくれた。今日のレースからも“TF106B”のパフォーマンスに非常に自信を得ることが出来た。我々は、この進化を正しい方向で継続し、トップチームの間に割って入れるということを実証せねばならない」

1 M・シューマッハー フェラーリ
2 F・マッサ フェラーリ
3 K・ライコネン マクラーレン
4 J・バトン ホンダ
5 F・アロンソ ルノー
6 G・フィジケラ ルノー
7 J・トゥルーリ トヨタ
8 C・クリエン レッドブル
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