今週末行われるF1第13戦ハンガリーGPは、ブダペストで1986年に開催されて以来、今年21回目となる。
ハンガロリンクはツィスティなサーキットであり、追い越しの難しさで有名である。また、その極端な暑さに
よって、システムが高温にさらされるために、絶え間ないチェックが必要となり、エンジニアにとっては挑戦的
サーキットでもある。いくつかのストレートと14のコーナーを持ち、高温の下で行われるハンガリーGPでは、
パナソニック・トヨタ・レーシングのラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリの体力的なトレーニングの成果が
試されることとなり、より重要なものとなったポイント争いを繰り広げる。コンストラクターズ選手権5位という
ポジションをより確実なものとすべく、チームはハンガリーGPへと臨む。
ラルフ・シューマッハー : カー・ナンバー7
「ブダペストは美しい街で、グランプリで訪れるのをいつも楽しみにしている。サーキットの外でも、多くの
見所や楽しみがある。レース自体は、常に私にとって好きなグランプリの一つであり、特に、非常に多くの
ファンがいることもその理由だ。このレースで確実なのは、非常な高温に見舞われるということだ。その高温下で
F1カーを操り、レースの終わりまで集中力を保たなくてはならない。また、ハンガロリンクは、最も追い越しが
難しいコースの一つとしても知られており、それは、予選で良いグリッドポジションを確保することが非常に
重要だということを意味する。昨年のハンガリーGPでは、私はパナソニック・トヨタ・レーシングでの初表彰台を
獲得しており、今年も同様の結果を繰り返せることを期待している」
ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー8
「手応えのあったドイツGPを終え、ハンガリーGPではより上位でのフィニッシュを目指す。私はブダペストに
ついてそれほど良く知っているわけではないが、多くのドライバーが、ブダペストの街を好んでいると聞いて
いる。そして、非常に暑い週末になるだろうということは分かっており、全てのシステム温度が監視され、
レースを通して確実に維持されることが非常に重要になってくる。コースは、非常に狭く、多くのコーナーを
持ち、チャレンジングだ。追い越しは非常に難しいが、運転するのが楽しいサーキットである。このコースは
埃っぽいことでも知られているが、埃が取り除かれて行くにつれ、路面が変化するので、ハンドリングと
ラップタイムを向上させことを慎重に行わなくてはならない。我々は昨年ここで好成績を挙げているので、
今年も頑張る」
パスカル・バセロン :
シャシー部門シニアゼネラル・マネージャー
「ハンガロリンクは追い越しが難しく、予選が重要となる点で、非常にモナコに似ている。加えて、平均速度や、
平均的なブレーキ温度という点でもモナコに近い。モナコでは非常に多くのギアチェンジとブレーキング操作を
ドライバーに強いるのに対し、ハンガロリンクでは、14のコーナーすべてにわたり、35度に届く酷暑の中で
周回せねばならない。ドライバーだけでなく、エンジニアには、その気温が走行に影響を与えないことを確認
しながらセットアップするという挑戦的仕事がある。ハンガリーGPでは、車体内部の温度は劇的に上昇する
ため、エンジンやブレーキ、ギアボックスなど、全てを注意深く監視する必要がある」
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