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Rd15. Grand Prix of Italy
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F1第15戦イタリアGP予選 僅差の予選タイムアタックに苦渋
J.トゥルーリが11番手、R.シューマッハーは13番手から明日の決勝レー スで上位進出へ
 

2006年9月9日(土)(イタリア・モンツァ発)

 

F1第15戦イタリアGPの公式練習3回目と予選がイタリアのモンツァ・サー キットで行われた。朝から好天に恵まれ、公式練習3回目は、午前11時から、 気温26度、路面温度29度のコンディションの下、ヤルノ・トゥルーリ、ラル フ・シューマッハーともに着実に予選と決勝レースを見据えてデータ収集とセッ トアップを行った。予選は、午後2時から気温28度、路面温度41度、湿度3 8%のコンディションでノックアウト方式のタイムアタックを開始。予選第1セ ッションでは、ヤルノ・トゥルーリが6番手、ラルフ・シューマッハーが13番 手で第2セッション進出を決めた。その後、7分間のインターバルの後に行われ た第2セッションも激しくタイムアタック合戦が展開されたが、パナソニック・ トヨタ・レーシングの2台は、ヤルノ・トゥルーリが11番手、ラルフ・シュー マッハー13番手と僅差でトップ10入りを逃し、最終第3セッションへの進出 はならなかった。チームは、明日の決勝レースへと戦略を詰めて上位進出を目指 す。

ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー8
シャシー:TF106/08B



公式練習3回目 : 14番手 1分23秒467(トップと1.802秒差) 15周
予選第1セッション : 6番手 1分22秒093(トップと0.382秒差) 6周
予選第2セッション : 11番手 1分21秒924(トップと0.699秒差) 6周
グリッド : 11番手(暫定)

「予選トップ10入りを逃したことは残念だが、今日午後の我々のパフォーマン スは、ちょっと足りなかった。とはいえ、今日の予選での走りには本当に満足し ており、今のパッケージからあれ以上のものを引き出すことは出来なかったと思 う。今朝の公式練習では、最高速不足が感じられたため、予選へ向けて改善した が、トップ10入りするには十分ではなかったということだ。明日は長いレース になるだろうし、いつでも私は地元ファンの前でレースを戦うことを楽しみにし ている。私はいつもモンツァでは競争力が高いが、結果には繋がらないこともあ る。出来る限りの努力で良い結果が得られることを望んでいる」

ラルフ・シューマッハー : カー・ナンバー7
シャシー:TF106/10B



公式練習3回目 : 11番手 1分23秒244(トップと1.579秒差) 17周
予選第1セッション : 13番手 1分22秒622(トップと0.911秒差) 7周
予選第2セッション : 13番手 1分22秒280(トップと1.055秒差) 6周
グリッド : 13番手(暫定)

「公式練習中にも若干の問題を抱えていたとはいえ、予想していたよりもやや厳 しい結果になってしまった。この週末、我々の車両は運転しにくく、安定性にも 欠けていた。それが予選では期待はずれの結果になった理由だ。昨夜の強い雨に よって、今朝の公式練習セッションではグリップが非常に低かった。その状況が 私には予選でも続き、どちらのセッションでも、正しいバランスを見出すのに苦 戦した。とはいえまだ、我々は今日の結果から多くを学ぶことが出来る。そして、 今晩何が問題だったのか確認する必要がある。明日は長いレースであり、ここモ ンツァは追い越しが可能なサーキットだ。昨年、私は決勝レースでポジションア ップを果たせており、明日も同様に上位へ躍進出来ることを期待して欲しい」

パスカル・バセロン :
シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー

「我々の参加していない最終第3セッションを見なくてはならないのは非常に残 念だ。今日の結果は今シーズン2番目に悪いものであり、もちろん満足出来る結 果ではない。2台ともポジションは非常に厳しいし、揃って最終セッション進出 を逃したけれども、ヤルノのタイムは最速タイムとの差はわずか0.7秒だった。 しかし、我々は明らかに予想よりも競争力が低く、特に、新品ではないタイヤを 使用していながら同様のポジションにつけていた今朝の公式練習と比較すると顕 著だ。だから、予選で何が起こったのか調査しなくてはならない。ラルフ・シ ューマッハーはモンツァ攻略の鍵となるブレーキング時の安定性に苦しんでいた が、ヤルノ・トゥルーリはバランスに満足しており、我々が苦戦した理由はまだ はっきりしていない。ただ、唯一の救いは、明日の戦略において自由な選択が出 来ると言うことだ。これから最良のアプローチを見出すべく分析する必要があり、 レースの準備のために忙しい夜を過ごすことになるだろう」

新居章年 : 技術コーディネーション担当ディレクター

「2台揃って予選トップ10に入れず本当に残念な結果となった。午前中に行わ れた公式練習3回目では予選に向けてセッティングを行ない、課題点を確認し、 手応えも感じていた。明日の決勝レースでは後方からのスタートになるが、逆に 柔軟な作戦も採れるので、力強い走行でポイント獲得を目指す」

1 K・ライコネン マクラーレン
2 M・シューマッハー フェラーリ
3 N・ハイドフェルド ザウバー
4 F・マッサ フェラーリ
5 J・バトン ホンダ
6 R・クビサ ザウバー
7 P・デ・ラ・ロサ マクラーレン
8 R・バリチェロ ホンダ
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