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Rd.3 Grand Prix of Bahrain press release
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F1第3戦バーレーンGP 砂塵舞う炎天下で公式練習を開始
R.ゾンタは1回目トップタイム。J.トゥルーリ、R.シューマッハーは2回目にトップ10入り
2005年4月1日(金)(バーレーン発)

F1世界選手権第3戦バーレーンGPの公式練習1回目と2回目が、バーレーン王国のバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われた。パナソニック・トヨタ・レーシングは、ヤルノ・トゥルーリとラルフ・シューマッハーに、リカルド・ゾンタが加わり、3台体制でこの公式練習に臨んだ。
公式練習1回目は、午前11時から1時間にわたって、気温35度、路面温度42度、湿度17%という、マレーシア以上の暑さながら、乾ききった砂漠の中で開始された。公式練習1回目は、リカルド・ゾンタがただ1人31秒台に入れる快走を見せ、前戦マレーシアGPに続き、トップタイムをマーク。ヤルノ・トゥルーリとラルフ・シューマッハーは初期チェックのみ1周ずつの走行にとどまった。
公式練習2回目は、2時間のインターバルを挟んで午後2時から1時間行われ、気温38度、路面温度53度、湿度19%の中でセットアップを継続。ヤルノ・トゥルーリが6番手、ラルフ・シューマッハーは10番手、リカルド・ゾンタは14番手のタイムをマークし、明日の公式練習と予選へ臨むことになった。

ヤルノ・トゥルーリ : 
カーナンバー16 シャシー:TF105/02



公式練習1回目:23番手 タイム無し                  1周
公式練習2回目: 6番手 1分32秒595(トップと1.900秒差) 22周

「いつもの金曜日と同じように、週末へ向けて、異なるセットアップとミシュランタイヤの2種類のコンパウンド比較を行った。この後、そして明日の公式練習でやらなければならない作業はまだ残っているが、“TF105”のバランスには非常に満足している。今日は強いオーバーステアに見舞われたが、それを克服するために作業を続けなくてはならない。正直なところ、今回のバーレーンGPについて具体的な予測をするのは早すぎる」

ラルフ・シューマッハー : 
カーナンバー17 シャシー:TF105/04



公式練習1回目:24番手 タイム無し                  1周
公式練習2回目:10番手 1分33秒077(トップと2.382秒差) 19周

「サーキット全体でグリップが低く、ドライバー全員にとって難しい日であった。今日一日の間に、タイヤをロックさせたり、スピンしたりしたドライバーの数から見てもそれは明らかだ。我々は特にテクニカルな問題に見舞われることもなく、予定されていたプログラムを完了できた。しかし、より良いセットアップを見出すために、まだやるべきことはある。また、ベストなタイヤを選び出すことは簡単ではないだろう」

リカルド・ゾンタ : 
カーナンバー38 シャシー:TF105/01



公式練習1回目: 1番手 1分31秒449              21周
公式練習2回目:14番手 1分33秒443(トップと2.748秒差) 11周

「今朝の公式練習1回目では、良いスタートが切れたと思う。セットアップと“TF105”のバランス調整を含む、予定されていた作業リストの全てを完了出来た。公式練習2回目は、ギアボックスのトラブルでセッションの大部分をガレージで過ごすことになってしまった。このため、ミシュランタイヤの比較を予定通り行うことが出来ず、事実上サードカーの利点を失うこととなってしまったが、最も重要なポイントである原因に関しては、セッション終了後に判明した」

ディーター・ガス : チーフ・レース・エンジニア

「残念ながら、リカルド・ゾンタはギアボックストラブルに見舞われ、公式練習2回目に予定していたミシュランタイヤの2種類のコンパウンドを比較するためのロングランテストを完了することが出来なかった。このことで、やや不満の残る一日となってしまったが、ヤルノ・トゥルーリとラルフ・シューマッハーの2人によって、なんとかプログラムを消化することが出来た。今日得られたデータによって、我々は正しい方向性を見出せると思っている。明日も午前中の公式練習で改良を続けるつもりだが、現時点でも、“TF105”はマレーシアと同じくらい競争力が高いように見える。これは週末へ向け良い兆候だと思う」

高橋敬三 : 技術コーディネーション担当ディレクター 

「リカルド・ゾンタは電気系の不調のため、ギアボックスにダメージを負ってしまい、プログラムを完了することが出来なかった。一方、ヤルノ・トゥルーリとラルフ・シューマッハーの2人は順調にプログラムを消化し、十分なデータを収集できた。車両バランスはまだ完全でないが、明日までに最適化できるよう全力を尽くす」