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Rd.4 Grand Prix of San Marino press release
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第4戦サンマリノGP “トヨタTF105”2台揃ってポイント獲得 難関克服
ヤルノ・トゥルーリ7位、ラルフ・シューマッハー8位。コンストラクターズ選手権2位を堅守
2005年4月24日(日)(イタリア・イモラ発)

F1世界選手権第4戦サンマリノGPの予選第2回目と決勝レースが、4月24日(日)イタリアのイモラ・サーキットで行われた。

予選第2回目は午前10時から行われ、予選第1回目のタイムとの合計で、ヤルノ・トゥルーリが5番手、ラルフ・シューマッハーは10番手のグリッドから決勝レースへと臨むこととなった。午後2時、気温19度、路面温度28度、湿度51%というコンディションの中、62周で競われる決勝レースがスタート。好スタートを切ったヤルノ・トゥルーリは4位に進出。最初のピットインまでに3位に躍進するが、その後は苦戦。しかし、激戦を戦い抜きポイント圏内の7位でフィニッシュした。
一方、10番手からスタートしたラルフ・シューマッハーは、後方から確実に追い上げ、8位でチェッカー。パナソニック・トヨタ・レーシングは、これまで、難関となっていたイモラ・サーキットで、2台揃ってのポイント獲得を果たし、コンストラクターズ選手権で2位の座を守ると共に、開幕からの4戦で、2台共全戦完走を続ける唯一のチームとなり、着実なレース運びと信頼性の高さを印象づけた。優勝は、フェルナンド・アロンソ(ルノー)であった。

ヤルノ・トゥルーリ : 
カーナンバー16 シャシー:TF105/02



決勝順位    :  7位  62周/62周 (トップと1分10秒258差)
予選2回の合計:  5番手 2分44秒518(トップと1.638秒差) 
グリッド:5番手

「サンマリノGPは、パナソニック・トヨタ・レーシングにとって今シーズン最も厳しいレースになると予測していたので、チームが3ポイントを獲得出来たことで、良い一日になった。予選の直前にセットアップを変更したため、終盤ではオーバーステアに苦しむこととなったが、何とかリスクを最小限に留めることが出来た。私の可能な限り力を尽くし、最後まで戦い続けたことで、7位という結果が得られた。先週、息子のエンツォが誕生し、彼のためになにかを土産に持ち帰ろうと決意していた。残念ながら今回トロフィーは獲得出来なかったが、2ポイントを得られた。今は、これで充分だ」

ラルフ・シューマッハー : 
カーナンバー17 シャシー:TF105/04



決勝順位    :  8位  62周/62周 (トップと1分10秒841差)
予選2回の合計: 11番手 2分45秒416(トップと2.536秒差) 
グリッド:10番手

「パナソニック・トヨタ・レーシングにとって常に困難なサーキットであったこのイモラ・サーキットで、2台が揃ってポイントを獲得できたことは、良い結果だ。最初タイヤのバランスがおかしかったこと以外は何の問題も起こらず、その問題もクルーの素晴らしい仕事、特に、2度目のピットストップの作業で解消された。8位を獲得できたことは、完璧なピットストップに寄るところが大きく、ピットでウィリアムズを捉えることが出来た。チームの皆に感謝するとともに、コンストラクターズ選手権の2位を堅持出来たことは素晴らしい」

高橋敬三 : 技術コーディネーション担当ディレクター

「我々にとって決してベストなレースとは言えなかった。しかし、前戦バーレーンGPに続き、2レース目を同じエンジンで戦い、2台共に激戦を戦い抜きポイントを獲得することが出来たことは、自信へと繋がった。これからのヨーロッパラウンドも総力を挙げて頑張る」

冨田 務 : TMG会長 兼 チーム代表

「我々がGPシリーズで最も苦手とするサーキットで、チームは2台完走という素晴らしい仕事を成し遂げてくれた。ヤルノ・トゥルーリは、オーバーステアとトラクション不足に強いられながらもピットストップを上手くこなし、ポジションを確保してくれた。ラルフ・シューマッハーは、苦しいスタート順位からレースを始めざるをえなく、常に先行車に行く手を阻まれることになってしまった。しかし、彼も頑張り、チームの素晴らしいピット作業に支えられ、2回目のピットストップでは、2台のウィリアムズを捉えることが出来た。また、ルカ・マルモリーニと、彼のエンジンチームには、前戦バーレーンGPの厳しいレースを戦ったエンジンを再び2台とも完走させたことに拍手を送りたい。このチームの努力無しには、選手権2位を守ることは出来ず、おのずと結果もついて来た。我々は、このパフォーマンスを、続く数戦に持続するためにも、さらにハードワークを続けなくてはならない」