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Rd.8 Grand Prix of Canada press release
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第8戦カナダGP決勝 サバイバルマッチでR.シューマッハー6位入賞
3位躍進のJ.トゥルーリは、残り8周でブレーキトラブル。表彰台争いから無
念の脱落
2005年6月12日(日)(カナダ・モントリオール発)

6月12日(日)、カナダ・モントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキットで、第8戦カナダGPの決勝レースが行われた。決勝レースは、曇り空の下、午後1時に気温32度、路面温度45度、湿度58%というコンディションでスタート。予選9番手から好スタートを切ったヤルノ・トゥルーリは、一気に7番手まで浮上。その後もチャンスを逃さずポジションを上げ、レース終盤には3位躍進を果たした。しかし、63周目、残り8周にして、ブレーキトラブルに見舞われ、痛恨のリタイア。一方、予選10番手スタートのラルフ・シューマッハーは、出走20台中9台が戦列を去るサバイバルマッチを最後まで戦い抜き6位でフィニッシュ。ポイント獲得を果たし、パナソニック・トヨタ・レーシングは、コンストラクターズ選手権3位タイでレースを終えた。

優勝は、キミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)であった。

ラルフ・シューマッハー : カーナンバー17 
シャシー:TF105/03



決勝順位 :  6位  69周/70周
予選順位 : 10位  1分16秒362(トップと1.145秒差)
グリッド :  10番手

「カナダGPで3ポイントを獲得できたことに満足している。この週末起こった全てのことを考えれば、ベストな結果だと言えるだろう。今日、上位争いへとレースの流れを掴めなかったことは、理由を判明させなければならない。残念ながら、スタートでポジションを失ってしまったことは、その後の展開で、我々が立てたレース戦略に苦しむことを意味した。しかし、序盤にハードなバトルの末に順位を上げ、そのポジションを維持し、展開を見守った。不運だったのは、J.モントーヤ(マクラーレン・メルセデス)がピットインした際に、セーフティカーが導入され、レース・コントロールからの指示で、あのポジションに留まらざるを得なかったことだ。とはいえ、ヤルノ・トゥルーリが表彰台目前の走りを見せたことは、全てが上手く行けば、我々は上手くレースを戦えるということを示しており、良いニュースだ」

ヤルノ・トゥルーリ : カーナンバー16 
シャシー:TF105/02



決勝順位 : リタイア  62周/70周
予選順位 : 9位  1分16秒201(トップと0.984秒差)
グリッド  :  9番手

「私にとっても、チームにとっても非常に残念な結果となってしまった。ブレーキのトラブルに見舞われるまで、我々は好調で、表彰台へ向け万全の状態だった。トラブルが出るまでは、何の兆候も無く、ブレーキも好調だった。問題が起きたのが、最終シケインで、ランオフエリアも広く、不幸中の幸いだった。スタートは素晴らしいトラクションで、一気に躍進出来、最初のコーナーでは、イン側を攻めようとしたが充分なスペースが無く、アウト側へとラインを変更した。佐藤琢磨(BARホンダ)がラインを抑えてきたが、全開で縁石に乗りながらも彼をパスすることが出来た。本当に上手く行った。その後も“TF105”は好調で、我々の戦略とセットアップで考える限り最良のレース展開となった。非常に暑く、タフなレースだったが、我々は、いつものように最良の結果を求めて、そのコンディションに対する充分な準備が出来ていた。チームは週末を通して素晴らしい仕事をしてくれた。ここ3レースでの3回の表彰台獲得のチャンスを失ったことは残念だが、これもレースだ」

高橋敬三 : 技術コーディネーション担当ディレクター

「ヤルノ・トゥルーリは表彰台に上がるチャンスがあっただけにとても残念だ。一回目のピットストップ後にテレメトリーが故障し、ブレーキの状況が把握出来ない状態での走行だった。これが終盤の敗因に繋がってしまった。一方、ラルフ・シューマッハーはセーフティカーが出た際に彼の前に入ってしまうという不運があったにもかかわらず、最後まで全力で走り切り、6位でフィニッシュを果たしてくれて、貴重なポイント獲得をチームにもたらしてくれた。次週のアメリカGPも全力を尽くす」

冨田 務 : TMG会長 兼 チーム代表

「両ドライバー共に素晴らしい努力をしてくれたが、チームとしては、とても不運な結果となってしまった。ヤルノ・トゥルーリは、見事なスタートで、上手くレースを運び、ブレーキトラブルに見舞われるまでは、表彰台を目指していた。我々は、後半戦でテレメトリー機能を失い、彼のTF105に何が起きているのかを監視することが出来なかった。ヤルノ・トゥルーリも異常は伝えて来ておらず、TF105を回収してから調査せねばならない。ラルフ・シューマッハーは、良いスタートが切れず、ポジションを後退、その結果、戦略通りに戦うことは難しかった。しかし、彼は頑張り、最初の周回で挽回。J.モントーヤがレース・コントロールの指示でピットイン、セーフティカーが導入された間には、セーフティカーに続き先頭で周回する場面もあったが、6位でフィニッシュ。3点という貴重なポイントを獲得してくれた。パナソニック・トヨタ・レーシングが、再び、高い戦闘力を示すことが出来たことは良かった。この勢いを保ち、来週へと迫ったインディアナポリスで行われるアメリカGPへと挑戦する」