グランプリ > 2005グランプリ > イギリスGP > プレスリリース
Rd.11 Grand Prix of Great Britain press release
grand prix
R.シューマッハーが8位入賞ポイント獲得
J.トゥルーリはバランスに苦しみポイント目前の9位で完走 次戦ドイツGPで巻き返し
2005年7月10日(日)(イギリス・シルバーストーン発)

7月10日(日)、イギリス・シルバーストーンのシルバーストーン・サーキットで、第11戦イギリスGPの決勝レースが行われた。
青空が広がり、太陽が照り付けるシルバーストーンには珍しい暑さに見舞われた決勝レースは、午後1時に気温27度、路面温度40度、湿度43%というコンディションで開始された。2列目4番手グリッドから決勝に臨んだヤルノ・トゥルーリは、スタートに出遅れ。6位まで後退して序盤戦へ。一方、8番手スタートのラルフ・シューマッハーは、9位から、ポイント圏内への戦いへと挑んだ。しかし、ヤルノ・トゥルーリは、タイヤのグリップが得られず、徐々に後退。中盤のピットイン以降、若干バランスに改善が見られ、ラップタイムは向上したものの苦戦。終盤には8位へと浮上したラルフ・シューマッハーに続き9位で、前を行くフェラーリの2台を追い上げたが、逆転はならず。ラルフ・シューマッハーがポイント圏内の8位でフィニッシュ。ヤルノ・トゥルーリは9位でチェッカーを受けた。
優勝は、ファン・パブロ・モントーヤ(マクラーレン・メルセデス)であった。

ラルフ・シューマッハー : カーナンバー17 
シャシー:TF105/03
  


決勝順位 :  8位  60周/60周(トップと1分19秒212差)
グリッド :  8番手

「厳しいレースとなってしまった。出来ればもう少し多くのポイントが欲しかったが、1ポイントを獲得出来ただけで良しとしなくてはならない。今日のタイヤは、私に有利に働くと思われたものを選択したが、結局、横滑りと、グリップの確保に悩まされることになってしまった。このことは、一貫したラップタイムでコース上を走り続けるのを非常に難しくした。また、スタートでもポジションを下げてしまった。そのようなことがあっただけに、1ポイント獲得という今回の結果には特に満足している。しかし、我々にはまだやるべきことがたくさんある。2週間後にホッケンハイムで行われる第12戦ドイツGPでより良いパフォーマンスを発揮したいということは、勿論だ」

ヤルノ・トゥルーリ : カーナンバー16 
シャシー:TF105/07
  


決勝順位 :  9位  60周/60周(トップと1分20秒851差)
グリッド :  4番手

「ハードなレースを戦った結果、ポイントを逃し、非常にフラストレーションの溜まる一日だった。スタートで出遅れてしまい、それは1コーナーまでにポジションを落としたことを意味した。そして、序盤は前戦フランスGP同様のグリップの問題にも見舞われた。レース中、ピットインごとにそれは改善されていったが、戦略も上手く行かず、渋滞に阻まれたり、コースを譲るブルーフラッグを振られたりして、さらにポジションを落とすことになってしまった。私は全てを尽くして、出来る限り速く走った。今は、次戦こそもっと良いレースになることを期待したい」

高橋敬三 : 技術コーディネーション担当ディレクター

「ダブル入賞を狙っていただけに、残念な結果だった。両車ともに十分なグリップが得られず、最初の給油ピットインまでにペースを思うように上げられなかった。この後、1週間空けて、再び2連戦となる次戦のドイツGP、そしてハンガリーGPへ向けて、トップとの差を詰めるべく最大限の努力をする」

冨田 務 : TMG会長 兼 チーム代表

「1ポイント獲得出来たとはいうものの厳しいレースだった。2台を完走させることは出来たが、序盤戦でペースを上げることが出来ず苦闘するとともに、大きくタイムロスをしてしまった。これは、先週のフランスGPと同様の問題であり、なぜ、このような問題に直面するのかを解析せねばならない。なぜならば、後半戦ではより競争力を得ることが出来ているのだから。2回目の給油ピットインでは、2台は、多少異なった戦略を取り、ラルフ・シューマッハーにヤルノ・トゥルーリよりも遅くピットインをさせる決断をし、2台とも躍進すべく全力を尽くした。しかし、この決断とは裏腹に、不幸にもヤルノ・トゥルーリは首位にコースを譲るためのブルーフラッグを受けてしまい後退、逆にポイントをかけて争っていたラルフ・シューマッハーには、有利な展開となってしまった。今、我々は、次戦を見据えて、改善を推し進めなくてはならない」