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Rd.19 Grand Prix of China report
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中国GP公式練習初日 F1GP開催2年目のサーキットでセットアップ
R.ゾンタが2番手タイム。R.シューマッハーと初出場のJ.トゥルーリも雪辱戦へと仕上げ
2005年10月14日(金)

2005年シーズンを締めくくる、F1世界選手権第19戦中国GPの公式練習1回目と2回目が中国・上海の上海・インターナショナル・サーキットで行われた。気温23度、路面温度25度、湿度71%という曇り空の下、午前11時から、公式練習1回目が開始された。パナソニック・トヨタ・レーシングは、レースドライバーのヤルノ・トゥルーリとラルフ・シューマッハーに加え、サードドライバーのリカルド・ゾンタが参加。リカルド・ゾンタは、F1GP開催2年目を迎える上海・インターナショナル・サーキットに、一番乗りでコースインし、24周を走り込み、3番手タイムをマークした。ラルフ・シューマッハーは13番手タイム。初の中国GP出場となるヤルノ・トゥルーリは19番手となった。2時間のインターバルを挟んで午後2時から行われた公式練習2回目では、セットアップを続行。リカルド・ゾンタが、最初に1分32秒台に突入。一時トップタイムを刻んだが、終盤に逆転され2番手となった。一方、ラルフ・シューマッハー、ヤルノ・トゥルーリ共に決勝レースへ向けたセットアップに専念。各々18番手、19番手で公式練習初日の走行を終え、明日の公式練習3回目、4回目と午後の予選、そして、日曜日に行われる決勝レースへと臨むこととなった。

ラルフ・シューマッハー : カーナンバー17 
シャシー:TF105/09B  



公式練習1回目  : 13番手 1分36秒866(トップと3.403秒差)  13周 公式練習2回目  : 18番手 1分36秒051(トップと3.217秒差)  20周

「再び中国に来られて嬉しい。このサーキットは好きだが、昨年同様、路面はタイヤラバーが付くまで非常に汚れていた。まだ若干のアンダーステア症状が出ており、明日へ向けてセットアップでやらなくてはならないことがたくさんあるが、まずは予選で良いポジションを得ることが目標だ。そして上手く行けば決勝レースでポイント獲得出来るだろう」

ヤルノ・トゥルーリ : カーナンバー16 
シャシー:TF105/10B  



公式練習1回目  : 19番手 1分37秒764(トップと4.301秒差)   9周公式練習2回目  : 19番手 1分36秒079(トップと3.245秒差)  26周

「上海へ来たのは初めてだが、上海の街と、サーキットの施設にはとても感銘を受けた。もちろん、私は今日、初めてのサーキットを学ばなくてはならなかったが、公式練習2回目終盤で、クラッチのトラブルに見舞われるまでに、十分に周回することが出来た。とはいえ、“TF105B”のバランスにまだ満足しておらず、今晩それを解消すべく作業を行う必要がある」

リカルド・ゾンタ : カーナンバー38 
シャシー:TF105/02  



公式練習1回目  :  3番手 1分35秒373(トップと1.910秒差)  24周 公式練習2回目  :  2番手 1分32秒977(トップと0.143秒差)  29周

「全体的に、今日の結果には満足している。かなり競争力の高いペースで走ることが出来、レースドライバーの2人が、残りの週末を上手く戦って行けることを期待している。今日午前中のセッションでは、路面は昨年ととてもよく似ており、非常に汚れていた。しかし、徐々にタイヤラバーが付いていくことでコンディションは改善されて来た。これで、私にとって、今シーズンの金曜日にGPサーキットを走行する仕事は終わる。非常に忙しいセッションを過ごしてきたが、“TF105”をドライブすることを楽しみ、楽しいシーズンを過ごすことが出来た」

ルカ・マルモリーニ : エンジン部門テクニカルディレクター

「この週末が、我々の10気筒エンジン“RVX-05”にとって、最後のレースとなる。今シーズンは、とても上手く行ったが、予想も出来ない、多くの問題も抱え、それを克服することは、決して容易いことではなかった。しかし、良い仕事をこなし、来年へとさらに学ばなければならない。エンジニアリングの立場からも、V型8気筒エンジンの到来は、新しいチャレンジであり、楽しみにしている。今日の公式練習初日は、雨に見舞われると予想していたが、雨は降らず、我々はプログラムを完遂することが出来た。リカルド・ゾンタは、いつも通りにタイヤ評価を行い、タイヤ選択のための、多くのデータ集積も出来た。2人のレースドライバーは、セットアップに集中したが、共にアンダーステアを訴えており、さらにグリップを得るためにも、作業を進める。ただ、唯一の問題は、クラッチに関わる問題であり、ヤルノ・トゥルーリは、公式練習2回目の終盤にストップしてしまった。正確に原因を究明し、対処せねばならないが、それほど重大な問題とは思っていない。全体的に見れば、納得の行く初日であった」

高橋敬三 : 技術コーディネーション担当ディレクター

「午後は雨の可能性もあったため、多少、タイヤ評価のプログラムを変更したが、十分なタイヤデータを収集することが出来た。一方、車両バランスは、2台ともにまだ完璧ではなく、明日に向けて、改善が必要で、今夜データをしっかり解析し、明日に備えたい」