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Rd.16 Grand Prix of China
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中国GP予選 R.シューマッハーが6番手グリッド
J.トゥルーリは惜しくも最終第3セッション進出成らず。13番手グリッドから決勝へ

2007年10月6日(土)(中国・上海発)

F1第16戦中国GPの公式練習第3回目と予選が、中国の上海インターナショナル・サーキットで行われた。昨日に引き続き好天に恵まれたが、強風に見舞われた一日となった。午前11時から行われた公式練習第3回目では、パナソニック・トヨタ・レーシングのラルフ・シューマッハーが5番手と好調を維持。ヤルノ・トゥルーリは14番手タイムであった。午後2時、気温30度、路面温度45度、湿度61%と相変わらずの暑さの中で予選が開始された。10台が4分の1秒内に収まるという非常に緊迫した予選第1セッションをラルフ・シューマッハーは11番手、ヤルノ・トゥルーリは15番手で通過。同様に非常にタイトな戦いとなった予選第2セッションでは、ラルフ・シューマッハーが9番手に入り予選第3セッション進出を決めたが、ヤルノ・トゥルーリは13番手に終わり、無念の予選第2セッション敗退となった。予選第3セッションでも、ラルフ・シューマッハーは強力なパフォーマンスを見せ、3列目6番手グリッドを確保した。今日の予選まではドライコンディションで推移したものの、接近中の台風15号“クローサ”の影響で明日は激しい雨が予想されている。チームは予選ポジションを最大限に利用すべく、夜を徹してハードな作業を続け、明日の決勝レースで更に上位を目指す。

ラルフ・シューマッハー : カー・ナンバー11
シャシー:TF107/05



公式練習3回目 : 5番手 1分36秒959(トップと0.859秒差) 18周
予選第1セッション : 11番手 1分37秒135(トップと1.443秒差) 7周
予選第2セッション : 9番手 1分36秒709(トップと1.328秒差) 6周
予選第3セッション : 6番手 1分38秒013(トップと2.105秒差) 10周
グリッド : 6番手(暫定)

「もちろん今日の予選結果には満足している。全体的に問題のないセッションであった。燃料を搭載したことでドライブが若干難しかった最終第3セッションを含めて、“TF107”は、全セッションを通して感触が良かった。トップ6入りを果たせて嬉しい。とはいえ、明日は強い雨が予想されており、いかなる事も起こりうる、厳しいレースになるだろう。先週の日本GPでも見られたように、いくつかのチームは戦略を修正することになるだろう。しかし、我々は明日上手くやれるはずだ。日本GPでは、あまり力強いレースを戦うことが出来なかったが、それだけにここ中国では好結果を望んでいる。とても多くの地元上海のファンがスタンドを埋め尽くしていたのは本当に素晴らしいことだ。彼らが明日もサーキットへと戻って来てくれることを期待すると共に、彼らのためにも良いレースを戦いたい」

ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー12
シャシー:TF107/04



公式練習3回目 : 14番手 1分37秒679(トップと1.579秒差) 20周
予選第1セッション : 15番手 1分37秒209(トップと1.517秒差) 7周
予選第2セッション : 13番手 1分36秒959(トップと1.578秒差) 6周
グリッド : 13番手(暫定)

「今朝の公式練習第3回目開始時から、私はグリップの確保に問題を抱えており、困難な一日になってしまった。最初のラップで、昨日と比べてバランスが変わってしまっていることに気付いたが、何が原因なのか分からなかった。周回を重ねるごとに症状は悪化して行くようだった。風はさらに強くなったが、風が主な影響とは思えない。そのため、午後の私のペースは全く不足しており、第1セッションこそ通過出来たものの、それまでだった。今夜中にトラブルの原因が見出せなければ、明日はTカーに乗り換えることになるだろう。もちろん、明日はまたウェットでのレースが予測されており、雨は大きな影響となる。それでも私は好結果で終えるために、これまで同様にハードに攻めて行く」

パスカル・バセロン
シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー

「大きく明暗を分けた一日であった。ラルフ・シューマッハーについては週末を通してずっと準備が上手く行き、ほぼ予想通りのグリッドを確保してくれた。公式練習第3回目を終えた後、タイヤ選択とセットアップに関する結論は非常に明確であった。ラルフ・シューマッハーに関しては、これまでのところ全てが予定通りに進んでいると言える。一方、ヤルノ・トゥルーリは異なる流れになってしまった。昨日までは2台共に同じようなコンディションで、同じような結論を得て、同じような方向性であった。しかし、今朝の公式練習第3回目から、ヤルノ・トゥルーリだけが不調となり、彼はタイヤグリップ確保に本当に苦戦することになってしまった。上位グリッドが予想されていながらも果たせなかったチームがあることからも、他にも同様のトラブルに見舞われたライバルカーがあったようだ。しかし、我々は今夜、何故このような問題が起きたのかを分析しなくてはならない。明日については、ほぼ間違いなくウェットレースが予想されるので、雨に向けて準備やセットアップ作業、そして戦略などを調整し、全てを最適化することになる。決勝レースへは良い結果を目指し全力で挑む」

新居章年
技術コーディネーション担当ディレクター

「いつも以上に厳しい予選だったが、ラルフ・シューマッハーが力強い走りで予選最終セッションに進出、6番手グリッドを獲得してくれた。台風の影響か、昨日より風が強くなったために、コースは滑りやすく、グリップを確保するのが困難となり、ヤルノ・トゥルーリは予選第2セッション止まりとなってしまった。明日は2週連続の雨のレースになる可能性も高い。今シーズン限りでチームを離れることになった、ラルフ・シューマッハーの予選結果はチームを大いに力づけるものだし、ヤルノ・トゥルーリは13番手グリッドからのスタートということで作戦的には自由度がある。2台揃って上位を目指し、ハンガリーGP以来のポイント獲得を果たしたい」

Result
1 L・ハミルトン マクラーレン
2 K・ライコネン フェラーリ
3 F・マッサ フェラーリ
4 F・アロンソ マクラーレン
5 D・クルサード レッドブル
6 R・シューマッハー トヨタ
7 M・ウェバー レッドブル
8 N・ハイドフェルド BMW
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