第4戦スペインGP
空力性能を改良した“TF108”でポイント獲得を目指す
2008年4月21日(月)
パナソニック・トヨタ・レーシングは最初の3レースを終え、今週末にバルセロナのカタルニア・サーキットで開催されるスペイングランプリのためにヨーロッパに戻る。1997年以来初めて、スペインではグランプリが2度開催されることになっている。カレンダー上、18度目のシーズンを迎えるカタルニア・サーキットと今年初めてレースが行われるバレンシアの新しい公道コースである。ヤルノ・トゥルーリが連続してトップ6以内に入賞したことは、バーレーンにおけるティモ・グロックが見せた、すぐれたレースパフォーマンスとともに、スペイングランプリに向けてチームに自信を与え、チームは更なるポイント獲得に期待している。 ヨーロッパのシーズン最初のレースでは、伝統的に大半のチームが車を改良しており、“TF108”も新しいフロントウイング、エンジンカバー、リアホイールのリムカバーを含む主要な空力性能の改良を、サスペンションやブレーキの改良とともに行った。改良された“TF108”は、先週バルセロナでテストされ、ヤルノとティモは新しいパッケージのテストを十分に行うために、それぞれ2日間を費やした。両ドライバーはとても前向きな結果を報告しており、チームは今週末にまた力強いパフォーマンスを見せられるだろうと思っている。
ヤルノ・トゥルーリ : カーナンバー11
「シーズンのスタートは自分にとって喜ばしいものになった。 新しい車は競争力があり、チームのみんなが本当に良い仕事をしてくれたおかげで、それに見合った結果を手に入れることができた。しかし、我々がこのポジションを維持し、トップ3のチームとの差を縮めるために、もっと頑張らなくてはいけないことは分かっているから、現状に満足はしていない。先週バルセロナで行った新しいパッケージのテストはうまくいったので、今週末の調子は良いと思う。しかしながら戦いは熾烈だから、どんなミスも許されない。我々が、現在第2集団をリードしていることは立証できたと思うから、スペインでは10位以内で予選を通過して、決勝でポイントを獲得できるはずだ。再びトップ6を争うことができれば素晴らしいが、現在、我々がトップチームと全く同じレベルにいるというわけではないので、どういう展開になるかを見守っていきたい。」
ティモ・グロック : カーナンバー12
「バーレーンでの成績には自信が持てたし、もしギアボックスのわずかな問題がなかったらポイントを獲得することができたであろう。トップ10以内でレースを戦い終えることが出来て良かった。今シーズンが始まってから、我々は向上していると思う。そして、自分も良い結果を出し続けていければよいと思っている。バーレーンの予選で第3セッションに進めなかったのはとても残念だったから、今週末は、まず第3セッションに進むことが目標だ。そしてレースでポイント獲得に挑みたい。先週の2日間のテストは、非常に良いものとなった。新しい空力パッケージを導入した車は調子が良かったから、今回も期待できる。他チームがスリックタイヤを使用していたり、燃料レベルも異なっていたため、テストで判断するのはいつも難しいのだけれど、我々は良いステップを踏んだと思う。今週末は良いレースになる気がするよ。」
パスカル・バセロン :
シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
「我々はシーズンのスタートに満足している。そして、マレーシアとバーレーンでヤルノが獲得したポイントは、シーズン前の我々の期待を立証した。それだけではなく、ヤルノとティモはシーズン最初から競争力のあるラップタイムを出している。そのため、我々はとても前向きな気持ちでヨーロッパに戻っている。再びヨーロッパでレースをするのはとても嬉しく、またバルセロナは、車が実際にどれくらい競争力があるか試すのにとてもいい場所だから、今週末はとても興味深いものになるだろう。 我々は、スペイングランプリで新しい空力パッケージを使用する。これは大きな改良で、最も重要な空力ディバイスをすべて改善できた。先週、バルセロナで新しいパッケージをテストしたところ、我々の期待に沿った結果となったので、性能は確実にあがっている。今シーズンはここまでのところ、我々は強いパフォーマンスを築いているので、両方の車でポイントを獲得することを願っている。」