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Rd.8 Grand Prix of France
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フランスGP テクニカルインサイト パスカル・バセロン Q+A

●マニクールは気に入っていますか?
「実際のところ、マニクールは好きだよ。あまり多くの人のお気に入りではないようだから、私としては好きにならざるを得ないんだ!
私の目から見ると、マニクールはレースをする場所としてとてもいいコースだ。周辺環境にストレスを感じずに済むからね。あそこには気が散るようなものはないし、余計なプレッシャーもない。全てにおいてレースに集中できるんだ」

●モナコとモントリオールでの市街地レースの後、マニクールでは状況が一変しますが、この変化はありがたいものなのでしょうか?
「個人的にはそうだね。私としては、あまり気が散る要素がない場所で仕事ができることを楽しみにしている。おかしなことに、モナコとモントリオールでは通常より仕事が早めに終わり、チームが幾分早めに会場を後にしている。だがマニクールではそうはならない。私にはなぜかはわからないけどね!
あそこのパドックにはもっとコミュニティとしての一体感があり、私にとってはそれがとても楽しいんだ。また、我々は今、シーズン中で最もフランス絡みの日々を過ごしているとも言える。フランス語を話すモナコ、モントリオールと転戦してきたからね。私としてはこの点はありがたいことでもある」

●当分の間、今回がマニクールにおける最後のグランプリになるそうですが、これはあなたにとって悲しい知らせと言えるでしょうか?
「もちろんF1カレンダーからマニクールが消えるのは悲しい。だが私が特に悲しく思うのは、次に何がどうなるのかが分からないからでもある。レースがパリやどこかの場所で開催されると分かっていれば、それほど悪い気分でもないだろう。だが現段階では明確な計画があるようには思えない」

●フランスGPがないF1シーズンを想像できますか?
「F1におけるフランスの歴史とモータースポーツ全般に対するフランス人の情熱を考えると、フランスGPがないというのはとても奇妙なことに思えるだろう。だが、関係者はしっかりとフランスGPが開催できるようあらゆる手を尽くしていると私は確信しているし、遠からずこの状況が解決されるはずだと思っている」

●マニクールのファンはどんな感じなのでしょう?
「マニクールに集まるのは、例えばモナコでのレースに集うような人たちとは違う。恐らくどの主要都市からも遠く離れているせいだと思うが、観客は概して本当のモータースポーツのファンであることが多い。彼らは、“とにかく何かが起こっている場所に身を置いてみたい”という人たちとは異なる。彼らは本当にモータースポーツが好きなんだ。あそこに集う人々は生粋のファンなんだよ」

●技術的な面から見て、マニクールはどんなコースなのでしょう?
「我々は平均的なコースに戻ることになる。クルマの様々な要素が適切に機能してくれるその幅に関して、他と大きく異なるコースではない。特別な問題は何もないし、ダウンフォースは中~高といったところだ。グリップが強いコースで、それほど路面は凸凹していないため、空力効率を最大限に優先してサスペンションのセットアップを進めることができる。ここでの主な懸念要素は、2~3の縁石を上手く乗り越えられかどうかで、そこを上手く走れるようにしておかなければならない」

●フランスGPではTF108に何か新しいパーツが投入されるのでしょうか?
「我々はシーズン全般を通じて常時クルマをアップデートしていくよう努めている。今回のレースに関して特別なことは何もないが、ただし、基本的な空力パッケージに関して幾つか新しくアップグレードを用意している」