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ドイツGP テクニカルインサイト パスカル・バセロン Q+A
●ホッケンハイムへの展望の前に、非常に状況判断が難しい展開となったイギリスGPについて振り返ってもらえますか? ●チームにとって“ホームレース”となるホッケンハイムを迎えるわけですが、このコースで難しいのはどんな点でしょう? ●このサーキットの主な特徴はどんな所ですか? 「シルバーストーンの予選時よりもマニクールでの走りに近いパフォーマンスを期待している。つまり、またトップに近い位置を確保したいと願っている。実際に、現在のマニクールとホッケンハイムはクルマの仕様に関しては非常に似通っているだけに、我々としてもいい走りを期待している」 ●クルマには何か新しいパーツが投入されるのでしょうか? 「先週のホッケンハイムテスト後に最終決定した改良版の新しい空力パッケージを使用する。テストは上手くいったし、技術的な問題も何もなかったため多くの周回を重ねることができ、お陰で今週末のレースに向けた準備をいい形で始めることができた。我々は2種類のタイヤのパフォーマンスをチェックし、ダウンフォースのレベルも色々と試すことができた。また、空力や機械的な部分の他の選択肢についてもチェック済みだ」 ●今シーズン中盤までの評価はいかがですか? 「今年の上半期に関しては、ある程度喜んでもいい状況だと思う。例えば実力で表彰台を獲得するなど、当初の目標のいくつかを達成できたし、また、ヤルノは本当に気持ちのこもったドライビングを何度も見せている。ティモはとても上手くチームに馴染んだし、常に様々なことを学んでいる。我々の目標はコンストラクターズ選手権で4位になることだが、今の所我々はまさにその位置につけている。フェラーリ、マクラーレン、BMWザウバーに挑むのは容易ではないが、一方で今の我々はレッドブルに1ポイント差をつけて中団グループのトップに立っている。これは喜ばしいことではあるが、戦いの厳しさを甘く見てはいない。レッドブルはシルバーストーンでフロントローからスタートしており、実際には予選時の燃料搭載量の違いが生んだ結果とはいえ、非常に力強いパフォーマンスだったことに変わりはない。これから11月までの間、厳しい戦いに直面することは我々も自覚しているし、また、それこそがF1の醍醐味でもある。ホッケンハイムから始まる後半戦でも、自分たちのこの位置を守るべく、あらゆる手段を講じていくつもりだ。現在のチームはいい雰囲気だし、ホッケンハイムはファクトリーからわずか2時間の距離にあるだけに、普段はなかなかコースに足を運んでレースを間近で見ることができない数多くのチームメンバーにとっていい機会になるだろう。彼らが更に大きな声援を送れるよう、我々はベストを尽くすつもりだ」 |