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Rd.11 Grand Prix of Hungary
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F1第11戦ハンガリーGP決勝 T.グロック2位初表彰台
J.トゥルーリは7位入賞 ダブルポイント獲得

2008年8月3日(日)ハンガリー・ハンガロリンク

F1世界選手権第11戦ハンガリーGPの決勝レースがハンガロリンクで行われた。午後2時、ドライコンディションでレースがスタート。3列目5番手からスタートを切ったパナソニック・トヨタ・レーシングのティモ・グロックは、スタート直後に順位を一つ上げ4番手となった。一方、9番手スタートのヤルノ・トゥルーリは順位を一つ落としたが、すぐにネルソン・ピケJr.を追い越し9番手を保った。その後、両ドライバーは手堅く順位をキープし続け、終盤までにそれぞれ3番手と8番手となった。終盤、ティモはキミ・ライコネンの追い上げを受け、接近戦が続いた。しかしレース終了間際に、トップを走っていたフェリペ・マッサがトラブルにより止まり、最終的にティモは更に順位を上げ2位でチェッカーを受け、復帰戦を初表彰台で飾った。ヤルノは7位でチェッカーを受け、チームはダブルポイントを獲得、そして今季2度目となる表彰台を獲得し、コンストラクターズ・チャンピオンシップ4位を維持した。

ティモ・グロック : カーナンバー12
シャシー : TF108/06



決勝 : 2位(トップと11.061秒差)
予選ラップタイム : 5番手
1分21秒326(第3セッションでトップと0.427秒差)
グリッド : 5番手

「何て素晴らしい気分だろう。フェリペのエンジントラブルが発生して、2位になった時は信じられなかったよ。トヨタでの最初の年にこのような良い結果を得ることができたのはファンタスティックだね。エンジニア、メカニック、そしてファクトリーのみんなを含めたチーム全員に大きな感謝を捧げたい。予選の時から、非常に良いスピードが出せているのは分かっていたし、週末を通して我々には競争力があった。今日は好調なスタートを切れて、第1コーナーで順位を一つ上げることができた。ソフトタイヤを履いた最後のスティントまでは、本当にクルマは調子が良かったし、すべてがうまく行っていた。最後のスティントではかなり手こずってしまい、すぐにキミ・ライコネンが追い上げてきた。しかし昨年ここで開催されたGP2で、とても良いクルマに乗りながらもコース中盤で行き詰ってしまった経験から、ここのコースがどれだけ追い越しにくいかは知っていた。そのため、ミラーに映る彼を見たときに、どんなミスも犯せないのは分かっていた。今日はホッケンハイムの埋め合わせ以上の結果をもたらすことができたと思うが、我々はシーズン終わりまでポイントを獲得し続けなければならない。」

ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー11
シャシー:TF108/05



決勝 : 7位(トップと36.449秒差)
予選ラップタイム : 9番手 
1分21秒767(第3セッションでトップと0.868秒差)
グリッド : 9番手

「今日は我々にとって素晴らしい結果となった。そして、10ポイント獲得できたのは、コンストラクターズ・チャンピオンシップにとっても素晴らしい結果をもたらした。ティモは非常に良い週末を過ごし、この結果に値する仕事をしたから、彼のことはとても嬉しく思っているよ。また予選で問題があったものの、今日の結果は私にとっても良いものとなった。今日は速かったのだけれど、レースを通してトラフィックの中にいない周回は1周しかなかったから、プッシュすることができなかった。2回目のピットストップのあたりで、ルイス・ハミルトンの後ろに付いたので、さらにペースを上げることができなかった。それでも、我々がこのような強さを見せることができて喜ばしいよ。これからもいい状態を保ち、このような良い結果を出し続けて行きたい。」

新居章年 :  技術コーディネーション担当ディレクター

「ティモの初表彰台をヤルノとのダブル入賞で飾ることができ本当にうれしい。抜けないコースでいつもにましてスタートが重要だったが、ティモは1ポジション上げることに成功し、これが最後に2位入賞に繋がった。途中給油装置の不具合があり少しタイムロスをしたがそれをものともせず、ティモは力強い走りで乗り切ってくれた。次は3週間後のバレンシアでのヨーロッパグランプリだが、この間も車の開発を続け、シーズン後半もいいレースが出来る様にする。」

山科忠 : TMG会長兼チーム代表

「シーズンでベストの結果を祝うのに相応しい言葉を見つけることができないほどだ。公式練習では少し問題があったが、予選の間中、両ドライバーともに限界までプッシュし、状況はどんどん良くなっていた。今日、ティモはファンタスティックなレースをした。彼の車が速いことはすぐに分かったし、第3スティントはほとんど完璧だった。ティモはキミ・ライコネンの追い上げにさらされていたが、彼は第3セクターで非常に速く、キミを抑えることができた。ヤルノも同様に速さを見せて強くプッシュしたが、レースの大半においてトラフィックの中でブロックされ、最後のスティントまでペースを上げることができなかった。今日のパフォーマンスは本当に素晴らかった。チーム全員とファクトリーで働いてくれている全員に感謝を捧げたい。彼らが一生懸命行ってくれた作業に非常に感謝している。そして、次は表彰台の中央を目指すつもりだ。」

Result
1 H・コバライネン マクラーレン
2 T・グロック トヨタ
3 K・ライコネン フェラーリ
4 F・アロンソ ルノー
5 L・ハミルトン マクラーレン
6 N・ピケ ルノー
7 J・トゥルーリ トヨタ
8 R・クビサ BMW
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