日本GPインサイト –
パナソニック・トヨタ・レーシングキーパーソンQ&A
2008年10月7日(火)
ヤルノ・トゥルーリ
富士スピードウェイに向かうにあたって、どんな思いでいますか?
今回はまさに我々のホーム・レースであり、地元のファンの前で良い結果を出したいと思っているから、我々にとって重要なイベントだよ。我々は全員、富士スピードウェイに行くことを楽しみにしているし、願わくは、力強いレースをして、良いパフォーマンスと良い結果を残したい。今シーズン最後の数レースは、コンストラクターズ選手権で4位獲得をかけた戦いだから重要だし、我々はポイントを獲得するためにあらゆる機会を利用しなければならない。このレースを本当に楽しみにしているよ。
富士スピードウェイでドライビングするのは楽しいですか?
富士スピードウェイは、おもしろいサーキットだし、施設が本当に素晴らしいんだ。コースとしては、主な特徴は例外的に長いストレートだけれど、コース内側には
曲がりくねったパートもあるため、ストレートでの高速とコーナーでの適切な
グリップとの間で、ちょうど良いセットアップを見つけなければならない。それは
かなりチャレンジングだよ。そして、私はチャレンジを楽しんでいるんだ!
日本のファンの応援を楽しみにしていますか?
トヨタは日本で創業しているから、チームとして、我々は日本のファンから沢山応援してもらっている。また、私の大ファンもおり、何年もの間、素晴らしい応援をして
くれた。彼らは、私が日本に行く時はいつも熱心な歓迎をしてくれて、本当に暖かく応援してくれるんだ。日本のファンとはとても親しいから、日本に行くのを本当に
楽しんでいるよ。毎年、彼らに会って、夜を一緒に過ごし、おしゃべりしたりして
時間を一緒に過ごすんだ。とても楽しいし、こうして一生懸命応援してもらえるのは
素晴らしいことだよ。そして彼らのために良い結果を手に入れようという、
モチベーションにつながるんだよ。
ティモ・グロック
富士スピードウェイでドライブしたことはありますか?
昨年は、バレンシアでタイトルを獲得したシーズン最後のGP2レースと重なってしまい、日本GPには来られなかったから、富士スピードウェイを訪れるのは今回が初めてだよ。2004年の日本GPでドライブしたけど、そのときは鈴鹿だったからね。もちろん、富士のレイアウトは既に研究しているし、コンピュータゲーム上でコースをドライブしたけれど、実際に見るものとは別物だからね。コースは面白そうに見えるよ。第一印象は、壮大なストレートがあるコースということだよね!
パナソニック・トヨタ・レーシングのドライバーとして、初めての日本GPを楽しみに
していますか?
もちろんだよ。日本のファンは、あらゆるドライバーとチームに対してとても熱烈
だから、トヨタのドライバーとして日本GPに行くのは、本当に特別な気分だ。我々の日本のファンは、一年を通して素晴らしい応援をしてくれているけれど、グランド
スタンドから我々を応援してくれる姿を見るのは格別だろうね。日本のファンが、我々の成功をどれくらい望んでいるかを知っているから、我々は全身全霊を込めて一生懸命プッシュしていくことを彼らに約束するよ。我々には、記憶に残る結果を
出せるポテンシャルがある。そして、我々のプライオリティは、コンストラクターズ
選手権で4位を獲得するために少しでも多くのポイントを手に入れる事だ。自信はあるよ。
日本GPはいつもと比べて忙しくなりそうですか?
確実に忙しい週になるだろうね。シンガポールでのレースの後、数日間は
シンガポールに留まっていたんだ。そしてその後、プロモーションのために、日本に飛んできた。今回は、我々のホームレースだから、チームとドライバーにとっては特別興味があるレースだよ。
山科忠 (TMG会長兼チーム代表)
日本GPを楽しみにしていますか?
富士スピードウェイでレースをするのをたいへん楽しみにしている。昨年は、30年ぶりとなる富士スピードウェイでのグランプリ開催で、私はサーキットに非常に感動していた。日本GPはチームにとってのホームレースであるだけでなく、私にとっては個人的にもホームレースである。日本にいる間に、何人か友人や同僚に会う予定だから、日本GPは非常に特別な雰囲気になるだろう。もちろん、トヨタ自動車の
トップマネジメントをサーキットに招待するから、とても安定したパフォーマンスを
発揮できることを望んでいる。
日本GPに際して、チームには特別なプレッシャーがありますか?
我々には特別なプレッシャーはないが、もちろん、トヨタ自動車からは多くの激励を受けている。彼らは非常にポジティブなコメントをしてくれており、チームの
パフォーマンスにとても関心を持っている。我々は社内で、ポジティブなプレッシャーの中に自分達を置いている。特に富士のようなホームレースの場合は、なおさらである。チームワークはトヨタにおいて非常に重要であり、会社のあらゆる部署がチームとして仕事をしているので、トップマネジメントから受ける応援と激励は我々の助けになっている。彼らは我々をプッシュしているが、それはネガティブなプレッシャーではない。
日本GPの目標とシーズン残りの目標は何ですか?
日本GPでは多くのポイントを獲得したい。そして願わくは、表彰台を目指して戦いたい。現在のところ、トップチームとの差が本来より開いてしまっているので、シーズンの残りで差を縮めることが非常に重要だ。再び表彰台に立ってレースを終えることを
目指し戦うつもりでいる。そして、我々はレースに勝つという、一番の念願を追求
し続けるつもりだ。
ジョン・ハウエット (TMG社長)
パナソニック・トヨタ・レーシングにとって、日本GPはホームレースですが、あなたにとってはホームレースですか?
我々のチームには、3つのホームレースがある。我々はケルンを拠点としているので、ドイツGPはローカルイベントだと自然に考えられる。ニュルブルクリンクで開催されるときは、明らかにより地元に近いが、しかしながら、ホッケンハイムもホームレースである。ベルギーGPは、我々のファクトリーからちょうど1時間程度の場所で開催されるし、ブラッセルに拠点を置いているトヨタ・ヨーロッパのホームイベントでもある。そして富士スピードウェイと日本GPだが、トヨタは日本で創業しているので、日本GPは非常に重要なイベントであり、明らかに我々のホームレースである。これらすべてのホームレースでは、地元から多くの応援を頂いており、特に、
素晴らしい結果を得たい。
パナソニック・トヨタ・レーシングは、どれだけ日本らしいチームですか?
トヨタには、国の文化というよりむしろ会社の文化が存在している。トヨタは、すべての大陸に製造工場を有しており、ほぼすべての国でクルマを販売している。チームとして、パナソニック・トヨタ・レーシングはグローバルであると言えるだろう。我々は、日本、ドイツ、またはヨーロッパ的と分別することは出来ない。おそらく、我々の
精神的な根底は、日本にあると言うことができるだろう。我々にはかなり多くの、
日本のチームメンバーがいるが、我々は、親会社とは独立して運営している。基本的に、我々は前年に予算と戦略について同意を取っており、親会社は我々がそれらの
目標を達成すると信じてくれている。
パナソニック・トヨタ・レーシングは、コンストラクターズ選手権で最終的に4位を
獲得するでしょうか?
我々にはポテンシャルと、目標を達成する意志があることが分かっているから、
今シーズンを4位で終えられる自信がある。しかしながら、このチームは4位で
終えるために存在しているわけではなく、勝つために存在している。したがって、我々はシーズンの残りで他の目標を持っている。我々は、他のチームと比べて
パフォーマンスを向上させることを目指しており、それは表彰台を獲得するために戦っていることを意味している。このことを実現するために積極的にクルマを開発している。同時に、2009年のクルマに関しても大きな進歩を遂げ続けなければ
ならない。これは楽な仕事ではないが、F1に関して簡単なものは何もない。
我々には、チャレンジの準備ができている。