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Rd.16 Grand Prix of Japan
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F1第16戦日本GP プレビュー


2008年10月6日(月)

パナソニック・トヨタ・レーシングは、今週末に富士スピードウェイで開催される日本GPに参戦するため、チームのホームグラウンドへと向かう。1976年に日本で初めてF1GPを開催した歴史的なコースは、富士山という壮大な背景と、F1で最も長い1.475kmのストレートの両方を有しており、本当に壮観である。クルマがパナソニックコーナーの出口で前を走るクルマに十分近づくことができたとしたら、ストレートではオーバーテイクのチャンスがある。それだけではなく、このストレートはセットアップにもチャレンジをもたらす。ピット前でアクセル全開となるこのストレートは4.563kmのコースの3分の1を占めているため、高速がきわめて重要だが、コースの残りはセクター2と3の低速コーナーを通して、グリップを生み出すためのより大きなダウンフォースが必要とされる。シンガポールでは、ティモ・グロックが4位という素晴らしい結果を手に入れ、チームは更なる強さを見せた。パナソニック・トヨタ・レーシングは、コンストラクターズ選手権4位獲得が白熱する中、良い結果を手に入れるために闘志を燃やす。

ヤルノ・トゥルーリ : カーナンバー11

「富士スピードウェイを訪れるのは楽しいし、昨シーズン、その施設にはとても感動した。シンガポールと比べて、富士スピードウェイではもっと幸運な週末を過ごしたいと 思っているよ。シンガポールで起きたことは忘れなくてはならないと思っているよ。トップ6でゴールできるはずだったのに、今まで起きたことのない油圧系の問題でフィニッシュできなかったからね。現在、我々はコンストラクターズ選手権で4位から5ポイント離されてしまったので、本当に残念だ。しかし、チームにとって、そして我々のファンにとって、重要なレースである日本GPには自信を持って臨むよ。やれることはすべてやってきたから、今シーズンこれ以上プッシュしていくのは、 チームにとっても私にとっても不可能だけれど、我々のファンはいつも素晴らしい応援をしてくれるのを知っているから、良い結果を手に入れるために本当に一生懸命戦うよ。」

ティモ・グロック : カーナンバー12  

「シンガポールは私にとって良いレースだった。5ポイント獲得したけれど、 コンストラクターズ選手権では順位を落しているので反撃したいと思っている。それは、日本GPで多くのポイントを獲得することを意味している。富士スピードウェイに行くのは今回が初めてだから、楽しみにしているよ。特に、私はトヨタのドライバーだし、 きっと沢山応援してもらえるだろうと思っているよ。コースをドライビングしたことがないから、予測はしづらいけど、今シーズン殆どのレースで強さを見せているし、再び良いレースを戦うために闘志を燃やしているよ。我々のクルマには、シンガポールの 路面はバンピー過ぎたから、我々の真のポテンシャルを見せることができなかったけれど、富士スピードウェイで同じ問題はないと思っている。聞いたところでは、 天気が問題になるかもしれないそうだけどね。ただ実際のところ、雨の中での ドライビングは楽しいし、それが私の長所の1つであると信じているから、天候は あまり気にしていないよ!」

パスカル・バセロン : 
シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー

「我々のチームにとって、日本GPは特別なレースであるとともに、重要なレースでもある。富士スピードウェイには、低速、中速、高速というすべてのタイプのコーナーがあり、さらに非常に長いストレートもある。一般的に、ここのコースは中程度のダウンフォースを必要とするが、これらすべての状況に対処できなければならないため、クルマのセットアップに関してはチャレンジングだと言える。ここは、我々のベースラインの空力設定が必要なコースである。今シーズンを通して、我々はベースラインとなるパッケージの開発に力を尽くしてきており、今回のレースのためにいくつかの改良を施した。我々は、それを富士パッケージと呼んでいるが、事実上、それらのうちのいくつかは既にクルマに装備されており、シーズン最後の3つのグランプリすべてで、最新のアイテムを使用できる状態だ。このパッケージは我々を助けてくれるはずである。富士パッケージは中程度のグリップで、タイヤやブレーキに関しては特別厳しい点はない。昨年学んだことは、天候がひどい場合があるということだ! しかし、モンツァではウェットコンディションの中、我々は速さを見せて いるので、あまり心配はしていない。」