パナソニック・トヨタ・レーシングは、イギリス・シルバーストーン・サーキットでのF1合同テストに参加している。
チームは、3日間に渡るテストプログラムで、今シーズン残る3戦へ向けた準備としてタイヤをテストする
ための路面を求め、シルバーストーンへと向かった。ヤルノ・トゥルーリは毎年恒例となり、9月24日(日)に、
東京・臨海副都心“MEGA WEB”で行われるスペシャル走行イベントのために一足先に日本へと向かい、
今週のテストには参加せず、来シーズンから新たにテストドライバー及びサードドライバーとしてチームに
加わることが公表されたフランク・モンタニーが、今シーズンのサードドライバーであるリカルド・ゾンタと共に
テストを行う機会を得た。フランク・モンタニーは、まだチームとの正式契約書にはサインしていないが、早々に
チームに馴染むことが出来た。リカルド・ゾンタが体調不良を訴え、予定よりも早くテストを切り上げることに
なったため、フランク・モンタニーは明日もテストを続行することになる。また、明日はレースドライバーの
ラルフ・シューマッハーがテストに参加し、今シーズンを締め括る3戦への準備を始める。
リカルド・ゾンタ : TF106/06B
ベストラップ:1分19秒377
周回数: 50周
走行距離:257.05km
「インフルエンザに苦しめられ、発熱と悪寒のために集中するのは困難だったが、今日の走行自体は上手く
行った。体調が悪く、午前中若干時間を失ったが、午後はチームが必要とするデータ収集を手伝うべく懸命に
努力した。その後すぐにタイヤテストを始めてしまったため、バランスに関して十分な作業をすることは
出来なかった。今日は、中国GPへ向けた最後のタイヤテストを行った。明日はフランク・モンタニーが私の
テストを継続してくれることになっており、残るレースへ向け、テストチームは、1日フルに作業を行えるはずだ」
フランク・モンタニー : TF106/07B
ベストラップ:1分19秒659
周回数: 57周
走行距離:293.037km
「パナソニック・トヨタ・レーシングのためにテストに参加出来たことは本当に嬉しい。“TF106B”についても、
そのハンドリングも、そして、私と共に作業してくれたチームの全員、その全てが本当に好印象だった。
誰もが非常にプロフェッショナルだと感じており、とても快適だった。もちろん、この大きなチームの全てを
理解するためには、さらに多くの時間が必要になるだろう。私は、タイヤテストに焦点を合わせており、
確かにまだやることは多いが、全体的な感触は良好で、チームのテストの手助けとなれることを喜んでおり、
“TF106B”を楽しむことが出来た」
ゲルト・プファイファー : テスト・チーム・マネージャー
「両ドライバー共に今日はハードな作業をこなし、競争力の高いタイムでセッションを終えてくれた。フランク・
モンタニーのプログラムは主にタイヤテストと、残るグランプリへ向けた準備のためのデータ収集に焦点を
合わせた。彼は非常に有能で、F1において非常に多くの経験を持っていることを示してくれた。残念ながら、
リカルド・ゾンタは体調不良のため午前中の走行は限られたものとなってしまった。しかし、午後は風邪にも
かかわらず本当にハードな作業をこなしてくれたおかげで、中国GPへ向けたタイヤテストを完了することが
出来た。明日はフランク・モンタニーとラルフ・シューマッハーの2人でテストを続行する 」
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