パナソニック・トヨタ・レーシングは、3日間にわたりチャレンジングなコンディションで行われたF1ヘレス合同テストを、大きなトラブルもなく終了した。最終日の午前中は、テストが不可能なほどの激しい土砂降りに見舞われた。しかし、TDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)ドライバーである小林可夢偉は、そのコンディションにも恐れることなく、チームのレースドライバー、ラルフ・シューマッハーに従ってコースイン。2名のドライバーは、果敢に濡れた路面での初期チェック走行を行った。昨日に引き続き予定されていた2007年シーズン向けブリヂストンタイヤの評価テストは、路面が乾くまでの間、保留されることとなったが、午後には天候が回復。ラルフ・シューマッハーと小林可夢偉の両ドライバーはプログラムを再開し、順調に走行を続けた。チームは来週、今年最後となるテストを行うために再びヘレスへと戻る。
ラルフ・シューマッハー : TF106B/09
ベストラップ:1分20秒339
周回数:61周
走行距離:270.1km
「今日の午前中は、雨のためにドライブするのは非常に困難であった。コース上は川が横切っているかのような状態で、アクアプレーニング現象に見舞われた。午後天候は回復したものの、路面が完全に乾き、本当にドライタイヤが使えるようになったのはかなり経ってからで、それまでは多くの濡れた部分が残っていた。そのため、これまでに収集した情報と、今日の結果を比較するのは難しい。バランスは向上しており、進歩したと思う。しかし、このヘレス・サーキットと今回のタイヤにおいては、まだグリップが不足している」
小林可夢偉 : TF106B/07
ベストラップ:1分20秒978
周回数:70周
走行距離:309.9km
「この2日間のテストは非常に上手く行った。F1に合わせたドライビングスタイルを見出す必要があり、好みのセッティングを見つけるまで異なるセットアップを試した。また新しいタイヤのテストという経験も出来、上手くこなせたと思う。私にとって初めてのヘレス・サーキット、そしてわずか2度目のF1テストということを考えれば、良い働きが出来た。とはいえもちろんまだ進歩の余地はあり、F1カーでより多くの経験が必要だ。私が参加した2日間、チームは素晴らしい働きであった。メカニックもエンジニアも、チームの全てがプロフェッショナルで、これまで私が経験して来た何れとも違う世界であった。彼らとの作業は非常にやりやすく、私がF1を学ぶ助けとなってくれた。特に、テストでのコミュニケーションの重要性について学び、そして、F1ドライバーにとって肉体的に必要とされるものについても多くを知った。また、F1カーはこれまでに私がドライブしてきたものとは大きく異なり、トラクションコントロールや、いくつかのF1ならではのパーツについて慣れる必要があった。私にとって初めてのテストで、やや慎重な走行ではあったが、今週、私は進歩することが出来、今回得られた経験全てが、今後の私のキャリアにおいて助けになってくれるはずだ。この経験を活かし、来シーズンはF3ユーロシリーズでタイトルを獲得すべく全力で戦う」
ゲルト・プファイファー : テスト・チーム・マネージャー
「今朝の雨は予想しており、失望はしていなかった。テストという点で考えれば、より多くのウェットタイヤのデータが得られるチャンスがあるというのは悪いことではない。特に、実際のウェットコンディションをシミュレートするのは困難なだけに、常に有意義なものだ。ラルフ・シューマッハーと小林可夢偉は、難しいコースコンディションでも特にミスを犯すこともなく、上手くテストを遂行してくれた。そして路面が乾くと共に、新しいドライタイヤのテストプログラムを再開することが出来た」
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