Round2
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race Rd.2 岡山国際サーキット
プロフェッショナルシリーズ レポート

ファイナルラップの激戦を制した阪口選手がチームの地元で初優勝

ファイナルラップのバックストレートからヘアピンコーナーで、2番手の阪口選手がトップの谷口選手をパスすることに成功。そのままトップでチェッカーを受けた。
阪口選手はチームの地元となる岡山で初の優勝を獲得。

国内トッププロドライバーの白熱したバトルが随所で展開されるTOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceの第2戦が岡山国際サーキットで開催。プロフェッショナルシリーズは、今戦も36台という大勢のエントリーを集めることになった。

4月23日(土)の予選は、1秒以内にトップから22位までが入る激戦となった。その中でも2年連続でシリーズチャンピオンを獲得している♯1谷口信輝選手が意地の走りを見せつける。予選は20分間で競われたが、谷口選手はタイムアタックを行なう瞬間を見計らうために、序盤はピットロードにマシンを止めることになった。そして10分が経過した頃にコースにマシンを進めタイムアタックを開始。最初の周はタイムが伸びず4番手となったが、再度のアタックで1分51秒116をマークして見事にポールポジションを獲得。2番手には♯770山田英二選手、3番手には♯370元嶋佑弥選手が入った。

迎えた翌日4月24日(日)の決勝は12周で競われ、後半に目まぐるしいレース展開が待ち受けていた。

レースのスタートは各車ともに順調で、元嶋選手のみが出遅れてしまう。1周目を終えたポジションは、トップが谷口選手、2番手が山田選手、3番手が♯34佐々木雅弘選手、4番手が♯906阪口良平選手、5番手が元嶋選手という順位でコントロールを通過した。この上位5台の集団が6番手以降を引き離してトップ集団を形成した。一方の5位以降の集団も初戦のウイナーである♯369平中克幸選手を筆頭にして接近戦が繰り広げられた。

展開が動いたのは9周目の1コーナーで、3番手の佐々木選手が山田選手を抜こうとインを指すがオーバーランを喫し、その間に阪口選手が3番手になり、山田選手を追うことになった。翌周のヘアピンコーナーで山田選手のインを指した阪口選手は2番手へ浮上。残り1周半でトップの谷口選手を攻略することになった。レースのハイライトとなったのは、ファイナルラップのバックストレートからヘアピンコーナーで、2番手の阪口選手がトップの谷口選手をパスすることに成功。そのままトップでチェッカーを受けた。

阪口選手はチームの地元となる岡山で初の優勝を獲得。2位は谷口選手、3位は佐々木選手という表彰台のメンバーとなった。4位はスタートで出遅れてしまった元嶋選手、5位が山田選手。終盤には6位以降も追い上げてきて、9位までが10秒以内という激戦が繰り広げられた。

ファイナルラップのバックストレートからヘアピンコーナーで、2番手の阪口選手がトップの谷口選手をパスすることに成功。そのままトップでチェッカーを受けた。
阪口選手はチームの地元となる岡山で初の優勝を獲得。

リザルト

Rank Driver Car name Total time Gap
1位 阪口良平 AREA86倉敷 22'41.158 -
2位 谷口信輝 KTMS 86 22'41.835 0.677
3位 佐々木雅弘 asset・テクノ・BS86 22'42.509 1.351
4位 元嶋佑弥 GY RACING 86 22'43.218 2.060
5位 山田英二 CUSCO BS 86 22'43.345 2.187

ドライバ-ピックアップ
トッププロドライバーに果敢に挑むアマチュアドライバーの雄姿を紹介

ネッツ中部にメカニックとして勤務している神谷選手。86レースに参戦することでエンジニアリングの知識が増えて、対応できる幅が広くなったそうだ。
ネッツ中部にメカニックとして勤務している神谷選手。86レースに参戦することでエンジニアリングの知識が増えて、対応できる幅が広くなったそうだ。

#38 神谷裕幸選手

「ネッツ中部ミッドレスという販売店チームで参戦しています。これまでクラブマンシリーズには何台かエントリーしてきたので、お客さんが参戦したいという要望が出たときに応えられるようにプロフェッショナルシリーズにエントリーしました。このクラスは、トッププロドライバーとの実戦で運転や戦略を確認できるのが良い経験になります。また、ヴィッツレースにも参戦していたのですが、86はセッティングの幅があり、ドライビングだけでなくクルマのセットアップが学べるところが良いと思っています」と以前に参戦していたヴィッツレースとの違いやプロドライバーと一緒に走れる魅力について語ってくれた。

ネッツ中部にメカニックとして勤務している神谷選手。86レースに参戦することでエンジニアリングの知識が増えて、対応できる幅が広くなったそうだ。
ネッツ中部にメカニックとして勤務している神谷選手。86レースに参戦することでエンジニアリングの知識が増えて、対応できる幅が広くなったそうだ。
スーパー耐久にも参戦している山谷選手。86/BRZレースもスーパー耐久もトップレベルのプロドライバーとの同じフィールドで腕試しができる良い機会だという。
スーパー耐久にも参戦している山谷選手。86/BRZレースもスーパー耐久もトップレベルのプロドライバーとの同じフィールドで腕試しができる良い機会だという。

#217 山谷直樹選手

「以前から数多くのレースに参戦していました。地方選手権ではシリーズチャンピオンを獲得したこともあり、トップドライバーにどこまで通用するのか試す意味もありプロフェッショナルシリーズに参戦しています。昨シーズンは数戦でトップ10に入ることが出来ましたが、さらに上位を狙っていきたいです。このクラスは、常に努力をしていないとすぐに差が広がってしまいます。そのため、テストや練習走行から気が抜けません。どんなときも挑戦できるのが魅力だと思います」と、トップドライバーとの戦いによって常にファイティングスピリットが生まれることが楽しいと話している。

スーパー耐久にも参戦している山谷選手。86/BRZレースもスーパー耐久もトップレベルのプロドライバーとの同じフィールドで腕試しができる良い機会だという。
スーパー耐久にも参戦している山谷選手。86/BRZレースもスーパー耐久もトップレベルのプロドライバーとの同じフィールドで腕試しができる良い機会だという。

プロフェッショナルの全ドライバーで熊本への応援メッセージを贈る

4月14日に発生した熊本地震への追悼と応援のメッセージの収録が、九州出身の#88井口卓人選手や#370元嶋祐弥選手をはじめとする、プロフェッショナルシリーズに参戦する全てのドライバーにより行なわれた。#80吉田広樹選手は地元が熊本ということもあり、代表してコメントを寄せた。

プロフェッショナルの全ドライバーで熊本への応援メッセージを贈る

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Rd.2 岡山国際サーキット プロフェッショナルシリーズ

次戦予告

TOYOTA GAZOO Racinf 86/BRZ Race 第3戦
開催予定:2016.5.14 ~ 15
場所:スポーツランドSUGO

※プレビューページは2016年5月初旬公開予定です。