- Round3
- TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race Rd.3 スポーツランドSUGO
クラブマンシリーズ レポート
1周目の逆転劇で松原怜史選手がシーズン2勝目をマーク
サーキットによっては、2レース制となることもある程多くのエントリーを集めているクラブマンシリーズ。今回のSUGOラウンドでは2レースになることはなかったが、フルグリッドに近い41台のマシンがエントリーした。SUGOやオートポリスなどのサーキットでは、毎年そのサーキットのみにスポット参戦するマイスターの存在もあり、フル参戦するドライバーと地元のマイスターの戦いも見所となる。
5月14日(土)に実施された予選は、練習走行から好調な様子を見せていた♯62松原亮二選手がライバル勢を圧倒する1分41秒287をマークした。この予選タイムは、プロフェッショナルシリーズにも通用するもので、コンマ1秒を争っている予選で2番手と約コンマ5秒の差を付ける見事なアタックだった。2番手は♯128松原怜史選手、3番手は1分42秒フラットの♯75手塚祐弥選手、4番手は今シーズン初のエントリーとなった♯336吉田綜一郎選手となったが、ポールポジションの松原亮二選手とは1秒差が付いている。いかにトップタイムが飛び抜けていたかが分かる。
迎えた5月15日(日)の決勝レースは、1周目に決着が付くことになった。
上位陣は全車がクリーンなスタートで、1コーナーをグリッド通りの順位で通過。だが、ハイポイントからレインボーコーナーで2番手の松原怜史選手がトップの松原亮二選手をパスしてトップに立つ。松原亮二選手は、手塚選手と吉田選手にも抜かれ1周目で4位へと落ちてしまう。2周目には最終コーナーのクラッシュによりセーフティカーが入りタイム差はなくなったが、リスタート後はトップ4が後続を上回るラップタイムで周回し抜け出すことになった。5周目には、4番手へ落ちていた松原亮二選手が吉田選手を1コーナーでパスし3番手へ浮上。後半はトップの松原怜史選手と手塚選手のバトルが激しくなり、手塚選手が隙を突こうとするが上手くブロックし先行を許さない。
結局、そのままの順位でチェッカーを受けることになり、松原怜史選手は3戦目で早くも2勝を飾ることになった。2位には手塚選手、3位には松原亮二選手が入った。
リザルト
Rank | Driver | Car name | Total time | Gap |
---|---|---|---|---|
1位 | 松原怜史 | asset・テクノ・BS・86 | 25'24.503 | - |
2位 | 手塚祐弥 | 栃木スバルOTモチュールBRZ | 25'24.878 | 0.375 |
3位 | 松原亮二 | N群馬FKジースパイスBS86 | 25'25.166 | 0.663 |
4位 | 吉田綜―郎 | snap - on KotaBRZ | 25'29.558 | 5.055 |
5位 | 小野田貴俊 | ネッツ東埼玉ワコーズ・ED86 | 25'36.389 | 11.886 |
Pickup Clubman
スポット参戦でも充実したバトルができるクラブマンシリーズ
♯51古田岬選手
予選22位 決勝30位
「SUGOはスポーツ走行や走行会などで10回ほど走ったことはありますがレースは初めてでした。普段はジムカーナなどで遊んでいるので、他のクルマと一緒に競うことに慣れてなく苦戦しました。予選も上手くクリアラップが取なかったこともあり、今後はレースに慣れていきたいです。86/BRZ Raceはハイレベルな争いができるレースですし、FRマシンコントロールも楽しいので満足しています」とSUGOでの初レースを楽しんでいたようだ。
♯66國分友治選手
予選35位 決勝32位
「SUGOは、地元から近いこともあり昨年に続いてエントリーしました。SUGOはアップダウンとコーナーを合せた独特のレイアウトで、思い通りの走りが出来れば凄く気持ちいいです。その反面、リズムが狂うとタイムが伸びないので難しさもあります。このレースを選んだのはFRのマシンで走りたかったからで、予想通り楽しかったです。スケジュールが合えば本当はSUGO以外のサーキットでも走りたいと思っています」とSUGOラウンド以外のへのエントリーも意欲的だった。
♯520平沼貴之選手
予選17位 決勝26位
「メーカーがクルマ好きを増やそうという施策を行なっているので、エンドユーザーと常に接している我々もクルマの楽しみ方を提案するためにはどうしたら良いか考え、レース参戦しています。3年前にスーパー耐久へ参戦したのがきっかけで、今年からチームとしては86/BRZ Raceの両クラスにエントリーしています。ユーザーへ説得力ある話をするにはドライバーとして参戦する以外にないと思っているので、このレースにも参戦しています」と、多くのことをレース参戦から得ていると話していた。
♯660アネザキ選手
予選5位 決勝6位
「SUGOは最終コーナーのスリリングなコースレイアウトが好きで、ホームコースでもあるため一昨年から86/BRZレースに参戦しています。年に一回のエントリーですが、クラブマンシリーズの上位に入るのが目標になります。今回の予選ではクリアラップが取れずに少しタイムを失ってしまいました。決勝では良いバトルが出来たと思っています」と、昨年のシリーズ2位になった小野田選手とバトルについて振り返ってくれた。
次戦予告
- TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 第4戦
- 開催予定:2016.6.4 ~ 5
場所:富士スピードウェイ
※プレビューページは2016年6月初旬公開予定です。