Round4
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race Rd.4 富士スピードウェイ
プロフェッショナルシリーズ レポート
近藤翼選手が圧巻のポールトゥウィンで初優勝を飾る

近藤翼選手が圧巻のポールトゥウィンで初優勝を飾る

トップタイムをマークしたのは、♯97近藤翼選手で2分5秒243を記録。2番手には、わずか1000分3秒差で♯34佐々木雅弘選手、3番手には♯31青木孝行選手が入り、ヨコハマタイヤユーザーが1位と3位、ブリヂストンユーザーが2位というトップ3になった。
近藤翼選手が圧巻のポールトゥウィンで初優勝を飾る

プロフェッショナルシリーズとクラブマンシリーズを合わせて過去最高となる124台が参加することになった第4戦の86/BRZレース。プロフェッショナルシリーズは富士スピードウェイのフルグリッドとなる45台のエントラントが集まった。
銘柄の選択が自由となっている装着タイヤでシリーズを見ると、これまでの3戦はブリヂストンタイヤを履くドライバーが2勝、グッドイヤーが1勝と2年連続でシリーズチャンピオンを獲得しているヨコハマタイヤユーザーが苦戦を強いられてきた。だが、今回の富士スピードウェイではヨコハマタイヤを履くドライバーが活躍し、復活の様相が見受けられることになった。
毎戦トップ20が1秒差にひしめいているプロフェッショナルシリーズの予選だが、今回も同様に熾烈なタイムアタックバトルとなった。
トップタイムをマークしたのは、♯97近藤翼選手で2分5秒243を記録。2番手には、わずか1000分3秒差で♯34佐々木雅弘選手、3番手には♯31青木孝行選手が入り、ヨコハマタイヤユーザーが1位と3位、ブリヂストンユーザーが2位というトップ3になった。
6月5日(日)の決勝レースは、朝から雨が降り続ける雨模様となった。午前中に開催されたクラブマンシリーズの決勝AレースとBレースはともにウエットからヘビーウエット。これを見て、午後に開催されるプロフェッショナルシリーズの決勝もウエットで実施されることが予想された。だが、正午を過ぎると雨は止み、レース前になるとレコードライン上は乾いていった。そのため、決勝レース前には、各マシンが慌ててウエットからドライセッティングに変更する様子が見受けられた。
ポールポジションからスタートした近藤選手は、無難な発進で1コーナーをトップで通過。すぐ後ろでは、インを差そうとした佐々木選手と青木選手が側面を接触させた。この間に近藤選手は後続とのギャップを作り、1周目のコントロールラインを通過した時点で2番手に2秒の差を付けることに成功。3周目には3番手だった青木選手が佐々木選手を1コーナーでパスし、2番手へ浮上。ファステストラップを刻みトップを追うが、近藤選手も同等のラップタイムで走行。トップ3は、2秒ほどの均等なギャップを築いたまま周回を重ねた。終盤になり雨が降り始めたが路面を濡らすほどの雨量ではなく、トップ3はそのままの順位でチェッカーを受けた。
この結果により、近藤選手はポールトゥウィンで初優勝を獲得。2位には青木選手、3位には佐々木選手、4位には♯906阪口良平選手、5位には♯770山田英二選手が入った。
前半の4戦を終えて毎戦異なるウイナーが登場しているプロフェッショナルシリーズ。後半戦もコンマ数秒を争う激戦が必至といえる。

トップタイムをマークしたのは、♯97近藤翼選手で2分5秒243を記録。2番手には、わずか1000分3秒差で♯34佐々木雅弘選手、3番手には♯31青木孝行選手が入り、ヨコハマタイヤユーザーが1位と3位、ブリヂストンユーザーが2位というトップ3になった。
近藤翼選手が圧巻のポールトゥウィンで初優勝を飾る

リザルト

Rank Driver Car name Total time Gap
1位 近藤翼 神奈川トヨタ☆DTEC86R 21'15.643 -
2位 青木孝行 ケーエムエスADVAN86R 21'17.935 2.292
3位 佐々木雅弘 asset・テクノ・BS86 21'19.262 3.619
4位 阪口良平 AREA86倉敷 21'25.349 9.706
5位 山田英ニ CUSCO BS 86 21'28.040 12.397

ドライバ-ピックアップ
ここでしか経験できない緊迫感を味わえるプロフェッショナルシリーズ

2015年からスタートしたFIA F4選手権で初代チャンピオンに輝いた坪井選手。今年はTOM'SチームからF3に参戦している。これまでフォーミュラの経験しかないので、箱車の実戦経験を積むために86/BRZレースにエントリー
2015年からスタートしたFIA F4選手権で初代チャンピオンに輝いた坪井選手。今年はTOM'SチームからF3に参戦している。これまでフォーミュラの経験しかないので、箱車の実戦経験を積むために86/BRZレースにエントリー

♯63坪井翔選手

「86/BRZレースは、国内トップレベルのプロドライバーが多数出場しているので戦ってみたいシリーズでした。昨年のFIA F4のチーム関係者からの紹介で、今回の参戦が決まりました。このレースウィークで初めてレース車に乗ったのですが、フォーミュラと何もかもが異なり最初は困惑しました。ただ、何回か走行している間に走り方とタイムの出し方が見えてきて、予選では12位を獲得できました。残りは、富士と鈴鹿の2戦に出る予定なので、さらに上位を目指したいです」と、最初は走らせ方に苦戦したようだが、マシンへの順応性が高く、今後の活躍が期待できる若手ドライバーだ。

2015年からスタートしたFIA F4選手権で初代チャンピオンに輝いた坪井選手。今年はTOM'SチームからF3に参戦している。これまでフォーミュラの経験しかないので、箱車の実戦経験を積むために86/BRZレースにエントリー
2015年からスタートしたFIA F4選手権で初代チャンピオンに輝いた坪井選手。今年はTOM'SチームからF3に参戦している。これまでフォーミュラの経験しかないので、箱車の実戦経験を積むために86/BRZレースにエントリー
スーパー耐久シリーズの2クラスに出場している下垣選手。86/BRZレースのハイレベルな戦いは経験値を積むのに最適の環境だと思い、参戦を決めたそうだ。初戦~3戦目はクラブマンシリーズ、今戦はプロフェッショナルシリーズにエントリー
スーパー耐久シリーズの2クラスに出場している下垣選手。86/BRZレースのハイレベルな戦いは経験値を積むのに最適の環境だと思い、参戦を決めたそうだ。初戦~3戦目はクラブマンシリーズ、今戦はプロフェッショナルシリーズにエントリー

♯918下垣和也選手

「ここ数年はスーパー耐久シリーズの2クラスにエントリーしているのですが、レース数も限られているので、実戦経験を積む目的で今年から86/BRZレースにエントリーしています。初戦から3戦目まではクラブマンシリーズに出場し、今ラウンドからプロフェッショナルシリーズに参戦しました。クラブマンシリーズの上位陣は、プロでも通用するような腕のドライバー達ですが、より緊迫感のあるレースが可能なプロフェッショナルシリーズに移行しました」と、シーズン中にクラブマンからプロフェッショナルシリーズへとクラスを替えた理由を語ってくれた。

スーパー耐久シリーズの2クラスに出場している下垣選手。86/BRZレースのハイレベルな戦いは経験値を積むのに最適の環境だと思い、参戦を決めたそうだ。初戦~3戦目はクラブマンシリーズ、今戦はプロフェッショナルシリーズにエントリー
スーパー耐久シリーズの2クラスに出場している下垣選手。86/BRZレースのハイレベルな戦いは経験値を積むのに最適の環境だと思い、参戦を決めたそうだ。初戦~3戦目はクラブマンシリーズ、今戦はプロフェッショナルシリーズにエントリー

[決勝ムービー]
第4戦 富士スピードウェイ プロフェッショナルシリーズ

[MOTOR GAMES TV]
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race Rd.4 富士スピードウェイ

[インカームービー]
Rd.4 富士スピードウェイ  プロフェッショナルシリーズ

次戦予告

TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 第6戦
開催予定:2016.9.2 ~ 3
場所:富士スピードウェイ

※プレビューページは2016年8月初旬公開予定です。