Round5
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race Rd.5 十勝スピードウェイ
クラブマンシリーズ レポート
松原怜史選手が年間4勝目を獲得しシリーズチャンピオンに輝く

松原怜史選手が年間4勝目を獲得し
シリーズチャンピオンに輝く

 十勝スピードウェイラウンドは、中止となったオートポリスの代替戦が組み込まれたことにより土日の2日間で第5戦と第7戦の2戦を実施するという変則な開催となった。
 まず1戦目となる第5戦が10月1日(土)のワンデーで競われた。年間8戦のうち4戦が有効ポイントとなるクラブマンシリーズは、遠方のラウンドはパスするチームもあり昨年は8台のエントリーだった。だが、今回は2戦連続開催ということもあり約3倍となる23台のマシンがグリッドに並んだ。

 北海道らしい湿気のない快晴のもとで競われた予選は10時20分にスタート。15分の予選時間で、まずコースに入り好タイムを記録したのがポイントランキングトップの♯128松原怜史選手だった。タイムは1分37秒803でライバル勢にプレッシャーを掛けた。このタイムに肉薄したのがランキング2位でトップの松原選手を追っている♯75手塚祐弥選手。1分37秒893と0.09秒の2番手となった。計測1周目に37秒台を出したのは、この2名のドライバーのみ。中盤を過ぎて2名のドライバーに迫ったのは、今シーズンからエントリーしている♯771菱井將文選手。こちらも37秒台となる1分37秒986をマークした。その後はトップ3を上回る選手は現れず、松原選手が2戦連続となるポールポジションを飾り、2番手には手塚選手が続き、シリーズチャンピオン争いをする二人がフロントローに並ぶこととなった。

 予選から約2時間のインターバルを経て行なわれた14周の決勝レース。抜きにくいとされる十勝スピードウェイなので、スタートダッシュが見所となった。ポールポジションの松原選手は、無難にスタートを決めて1コーナーをトップで通過。2番手には手塚選手が僅差で続いた。その後方では5番手スタートの♯600小野田貴俊選手が3番手まで浮上し、菱井選手、♯84橋本洋平選手という隊列で1周目を通過。トップ2台は3番手以降をじりじりと引き離し、シリーズチャンピオンを掛けた熾烈なバトルが繰り広げられることになった。松原選手は5周目までに手塚選手に1.5秒のギャップを作ることに成功したが、手塚選手も引き離されまいと同等のラップタイムで走行。均衡したバトルは10周を過ぎると手塚選手がトップの松原選手に接近することになった。11周目には0.2秒まで差を詰めてテールトゥノーズの展開になったが、松原選手が終盤も要所を押さえて見事にポールトゥウィンを達成。
 この結果によってシーズン4勝目を飾った松原選手が、シーズン2戦を残しながらもシリーズチャンピオンを獲得した。
 2位には手塚選手、3位には菱井選手と予選のトップ3がポディウムに上がることとなった。

リザルト

Rank Driver Car name Total time Gap
1位 松原怜史 asset・テクノ・BS86 23'16.079 -
2位 手塚祐弥 栃木スバルOTモチュールBRZ 23'16.294 0.215
3位 菱井將文 CUSCO BS 86 23'20.034 3.955
4位 橋本洋平 カーウォッチ86ポテンザED 23'20.719 4.640
5位 小野田貴俊 ネッツ東埼玉ワコーズED86 23'30.648 14.569

Pickup Clubman
ハタチの若手からベテランまでが
同じ土俵で凌ぎを削るクラブマンシリーズ

19歳のときにラリーでモータースポーツ活動をスタートし30歳でレースに転向。45年に渡ってモータースポーツを楽しんでいるという。参戦してきたカテゴリーは、鈴鹿クラブマン、FJ、スーパー耐久、ヒストリックカーレースと幅広い。
19歳のときにラリーでモータースポーツ活動をスタートし30歳でレースに転向。45年に渡ってモータースポーツを楽しんでいるという。参戦してきたカテゴリーは、鈴鹿クラブマン、FJ、スーパー耐久、ヒストリックカーレースと幅広い。

♯2 伊藤俊哉選手

「モータースポーツは倍以上も年下の若いドライバーとも直接戦えるのが魅力ですね。19歳からモータースポーツを始めたのですが、今でも続けているのはアスリートでいたいからです。これまで様々なカテゴリーに参戦してきましたが、86/BRZレースは参加者の年齢が幅広く、エントリーも多いので非常に楽しめています。マシンはラジアルタイヤですがスピード域も高く、マシンのポテンシャルがあるので、ドライバーとして腕試しになるところも良いです」と60歳を過ぎても現役で戦えるモータースポーツの魅力について語ってくれた。

19歳のときにラリーでモータースポーツ活動をスタートし30歳でレースに転向。45年に渡ってモータースポーツを楽しんでいるという。参戦してきたカテゴリーは、鈴鹿クラブマン、FJ、スーパー耐久、ヒストリックカーレースと幅広い。
19歳のときにラリーでモータースポーツ活動をスタートし30歳でレースに転向。45年に渡ってモータースポーツを楽しんでいるという。参戦してきたカテゴリーは、鈴鹿クラブマン、FJ、スーパー耐久、ヒストリックカーレースと幅広い。
サーキット走行は20年以上前から行なっていて、ドライビングレッスンなどを受講していたという。レースデビューは5年前でGT-Rのワンメイクレースを経て、今年は86/BRZレースのほかにFIA F4にエントリーしている
サーキット走行は20年以上前から行なっていて、ドライビングレッスンなどを受講していたという。レースデビューは5年前でGT-Rのワンメイクレースを経て、今年は86/BRZレースのほかにFIA F4にエントリーしている

♯224 YUGO選手

「モータースポーツは様々なカテゴリーに分かれているので、自分の腕にあったレースが選べるのが良いところだと思います。ドライビングが上達してステップアップすれば、また新たな壁やライバルと出会うこともできます。レースを始めたのは5年前とまだまだ駆け出しですが、昨年から自分への挑戦としてFIA F4に参戦しています。フォーミュラと比べると86/BRZレースはまったくことなる世界ですが、セッティングなど奥が深くて学ぶことが多いです」と、自分の実力にあったレースを選ぶことができるところにモータースポーツの魅力を感じているそうだ。

サーキット走行は20年以上前から行なっていて、ドライビングレッスンなどを受講していたという。レースデビューは5年前でGT-Rのワンメイクレースを経て、今年は86/BRZレースのほかにFIA F4にエントリーしている
サーキット走行は20年以上前から行なっていて、ドライビングレッスンなどを受講していたという。レースデビューは5年前でGT-Rのワンメイクレースを経て、今年は86/BRZレースのほかにFIA F4にエントリーしている
一昨年から参戦している吉田選手は、9月に20歳になったばかりの若手ドライバー。今シーズンは86/BRZレースのほかにN-ONEのワンメイクレースに出場。両シリーズともに上位に食い込む戦績を残している。
一昨年から参戦している吉田選手は、9月に20歳になったばかりの若手ドライバー。今シーズンは86/BRZレースのほかにN-ONEのワンメイクレースに出場。両シリーズともに上位に食い込む戦績を残している。

♯336 吉田綜一郎選手

「18歳だった一昨年から86/BRZレースにエントリーしています。ハイレベルなワンメイクレースで、ドライビングやセッティングなどあらゆる面で勉強になっています。3年目の今年は、上位で争うこともできるようになり、段々とクルマの特性やレース展開も掴めてきました。N-ONEのワンメイクレースにも出場しているのですが、戦いの厳しいワンメイクレースで結果を残してステップアップしていきたいと思っています」と、ワンメイクレースでセッティングやドライビングの幅を拡げていきたいと語っていた。

一昨年から参戦している吉田選手は、9月に20歳になったばかりの若手ドライバー。今シーズンは86/BRZレースのほかにN-ONEのワンメイクレースに出場。両シリーズともに上位に食い込む戦績を残している。
一昨年から参戦している吉田選手は、9月に20歳になったばかりの若手ドライバー。今シーズンは86/BRZレースのほかにN-ONEのワンメイクレースに出場。両シリーズともに上位に食い込む戦績を残している。

次戦予告

TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 第8戦
開催予定:2016.10.29 ~ 30
場所:鈴鹿サーキット

※プレビューページは2016年10月中旬公開予定です。