Round5
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race Rd.5 第5戦 十勝スピードウェイ
プロフェッショナルシリーズ レポート

♯369平中克幸選手が地元の十勝スピードウェイで
2016年の開幕戦以来となるシリーズ2勝目を獲得

 年間9ラウンド10戦で競われる2017年のTOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceは、シリーズランキング争いでも重要になる十勝スピードウェイでのダブルヘッダーを迎えた。
 今回の十勝スピードウェイラウンドは、7月29日(土)に第5戦が、翌日の30日(日)に第6戦が、2戦とも1DAYで開催。ダブルヘッダーの連戦ということで、競技方法が従来の大会とは異なっている。第5戦については通常とおりに予選が行なわれ、決勝レースは10周。第6戦は予選がなく、第5戦の決勝でのベストラップでグリッドが決定し、決勝レースの周回数は14周で競われる。また、2戦で使用できるタイヤの本数が6本と限られていて、どのタイミングでニュータイヤを導入するか各チームの戦略が勝敗を分けることも予想された。
 第5戦のプロフェッショナルシリーズにエントリーしたのは26台で、シリーズランキングを争うドライバーは全員が出走する。

平中選手が2番手に0.35秒差をつけて
シリーズ初のポールポジションを獲得

 前日の28日(金)は、3本の走行枠が設けられていて午前中と昼過ぎの2本がドライ、夕方の1本がウエットコンディションでのテスト走行だった。29日(土)は、朝から雨は止みコースは乾き、10時55分から15分間に渡って行なわれた予選も、ドライコンディションで競われることになった。
 通常のラウンドでもプロフェッショナルシリーズのドライバーは、予選の計測ラップを1周しか行なわないことが多いが、十勝スピードウェイラウンドは2戦でタイヤが6本しか使えないため、よりシビアなタイムアタックとなった。
 予選で速さを見せたのは、専有走行から好調を維持していたグッドイヤータイヤを履く♯369平中克幸選手とダンロップタイヤを履く♯60服部尚貴選手。平中選手は、計測1周目に1分35秒556をマーク。一方の服部選手は1分35秒914で、二人のドライバーのみ1分35秒台を記録した。3番手に続いたのは、前戦の岡山国際サーキットラウンドで4位に入った♯906新田守男選手で、タイムは1分36秒031。4番手には1分36秒092をマークした♯90阪口良平選手、5番手には1分36秒120のタイムで♯770山田英二選手が入った。

平中選手がスタートで2番手に下がるが
抜き返してポールトゥウィンを達成

 予選終了から約3時間のインターバルを経て、10周の決勝レースが行なわれた。昼前から天候は快晴となり気温も徐々に上昇。長袖では暑いほどの日差しが照りつけ、路面温度はレースウィーク中で最高となる35度まで上がった。
 予定から20分ほど遅れ15時4分に決勝レースはスタート。ポールポジションの平中選手は、出足が鈍り1コーナーでフロントローの服部選手に先行されてしまう。1周目のコントロールラインを通過した時点の順位は、トップが服部選手、2番手が平中選手、3番手が2つポジションを上げた山田選手、4番手が新田選手、5番手が1つポジションを上げた♯88井口卓人選手という順番となった。
 トップを譲り渡した平中選手だが、2周目以降は服部選手のテールに付けて隙をうかがう展開となる。2台のギャップは、2周目が0.3秒、3周目が0.4秒といつでもパッシングできる位置で平中選手がプレッシャーを掛ける。4周目のストレートでは平中選手が服部選手のスリップにぴったりと入り、両車は1コーナーに進入。服部選手はブレーキングが乱れてレコードラインよりはらんでしまう。その隙を逃さなかったのが平中選手で、1コーナーをクロスラインで走行し、続く2コーナーではイン側に入り、トップに返り咲くことに成功した。だが、2台のテールトゥノーズのバトルは順位が入れ替わってからも続き、7周目のホームストレートでは服部選手が平中選手のスリップにぴったりと入る。だが、平中選手は冷静なライン取りとコーナリングを行ない、服部選手の逆転を許さない。両ドライバーのバトルは最終周まで続いたが平中選手が逃げ切り、地元となる十勝スピードウェイでシリーズ2勝目を飾った。
 2位には好レースを展開した服部選手、3位以降は1周目から入れ替えがなく山田選手、4位には新田選手、5位には井口選手が入った。

リザルト

Rank Driver Car name Total time Gap
1位 平中克幸 GY RACING 86 16'26.879 -
2位 服部尚貴 OTG DL 86 16'27.287 0.408
3位 山田英二 CUSCO BS 86 16'29.000 2.121
4位 新田守男 AREA86倉敷 16'29.551 2.672
5位 井口卓人 CG ROBOT BRZ BS 16'30.156 3.277

優勝者コメント
ホームコースといえる十勝で
勝つことができて嬉しいです

♯369平中克幸選手

「十勝スピードウェイは、レーシングドライバーとなる切っ掛けとなったフォーミュラトヨタのオーディションを受けたときから走っているコースです。レイアウトも好きですし、今回は専有からトップタイムをマークできたので、上位を争う自信はありましたが、決勝レースはスタートで服部選手に抜かれてしまい苦しい展開でした。ですが、4周目に服部選手が1コーナーでワイドになって、その隙を突きました。結局、2コーナーでパスしたのですが、服部選手がイン側を無理に閉めることなくクリーンなレースをしてくれたので感謝しています。中盤以降はリアタイヤが厳しくなってきて、ストレートでパスされそうだったので、最終コーナーの脱出を特に注意して走りました。明日は2番手スタートですが、レースラップには自信があるので、もちろん連勝を狙って走りたいです」

[MOTOR GAMES TV]
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race Rd.5 第5戦 十勝スピードウェイ

[インカームービー]
Rd.5 第5戦 十勝スピードウェイ プロフェッショナルシリーズ

  • 【決勝】 オーバーテイク
  • 【予選】平中選手ポールポジションラップ

次戦予告

2017 TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 第6大会 第7戦
開催予定:2017.9.1 ~ 2
場所:富士スピードウェイ