Round8
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race Rd.8 鈴鹿サーキット
プロフェッショナルシリーズ レポート

練習から好調だった♯90阪口良平選手が荒天の中でポール獲得
決勝は台風接近の影響で中止に

 2017年のTOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceは年間9大会10戦で競われていて、いよいよシリーズも大詰めの第9戦鈴鹿サーキットラウンドが開催された。
 混戦となっているプロフェッショナルシリーズは、第8戦が終了した時点で、ポイントランキングトップの♯97近藤翼選手から6位の♯770山田英二選手までがシリーズチャンピオンの可能性を残していて、どの選手が優勝してもシリーズチャンピオンの決定は最終戦まで持ち越される状況になっていた。また、前戦のスポーツランドSUGOラウンドでヨコハマタイヤがニューモデルを投入して上位を独占したのだが、鈴鹿サーキットラウンドでは、ブリヂストンとダンロップ、グッドイヤーが新作のタイヤを持ち込んだ。4メーカーのニューモデルが揃ったことで、タイヤ競争の激化も見物となった。
 第8大会第9戦の鈴鹿サーキットラウンドは、10月21日(土)に予選、22日に決勝レースが行なわれるスケジュールが組まれている。今戦にエントリーしたのは35台だったが、♯55森山鉄也選手と♯76小河諒選手の2名が欠場となり33台で競われた。

ニュースペックを投入した
ブリヂストン勢が上位を独占する

 15時からスタートする予定だったプロフェッショナルシリーズの予選だが、事前に行なわれていたスーパーフォーミュラの予選が降雨による中断や赤旗のために長引き、15時23分から20分間に渡って実施された。
 クラブマンシリーズと同様に刻々と変化していくコースコンディションを見極めるために、各車が一斉にコースイン。計測1周目にトップに立ったのは、練習走行から好調を維持してきた♯90阪口良平選手で、タイムは2分39秒714。2番手を1秒以上離して唯一39秒台に入れる驚異的なパフォーマンスを見せた。阪口選手は連続アタックを行ない、翌周には2分38秒839までタイムを短縮。2番手には♯97近藤翼選手が2分40秒264で続いたが、両者のギャップは1秒以上離れていた。計測3周目に入ると、♯1佐々木雅弘選手が阪口選手に迫る2分38秒985をマークする。♯87久保凜太郎選手も2分39秒882で続いたが、阪口選手を上回ることはできなかった。結果として阪口選手が今シーズン初のポールポジションを獲得。2番手には佐々木選手、3番手には久保選手、4番手には近藤選手、5番手には♯47蒲生尚弥選手とブリヂストンを履くユーザーがトップ5を独占した。
 シリーズランキング争いが注目されたプロフェッショナルシリーズの決勝レースだったが既報の通りで、22日に予定されていたすべての競技は、台風21号の接近により天候悪化、およびそれに伴うコースコンディションの悪化等が予想されることから残念ながら中止となった。

Pickup
9人のこども記者が鈴鹿サーキットでチームやドライバーへの取材を体験

 残念ながら22日のレースは、台風21号の接近ですべてのプログラムが中止になってしまったが、21日にはTOYOTA GAZOO Racingと読売KODOMO新聞のコラボレーション企画となる「モータースポーツ知りつくしサーキット体験ツアー」が実施された。
 当日は、SUPER GTで活躍している中山雄一選手が引率役となり、応募で集まった9人のこども達がサーキットでスポーツ記者に扮装。プロフェッショナルシリーズの予選でトップ3を獲得した、阪口良平選手と佐々木雅弘選手、久保凜太郎選手へのインタビューや86レーシングの搭乗体験、岡山トヨペットや大阪トヨタのチーム取材も行なった。
 9人のこども記者が活躍して集めた情報は、11月下旬の「読売KODOMO新聞」に掲載される予定となっている。

[MOTOR GAMES TV]
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2017 Rd.1~7ハイライト & Rd.8 鈴鹿サーキット

次戦予告

2017 TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 第9大会 第10戦
開催予定:2017.12.9 ~ 10
場所:富士スピードウェイ