Round8
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race Rd.8 鈴鹿サーキット
クラブマンシリーズ レポート

荒天の中で♯126庄司雄磨選手が
初ポールを獲得するが、決勝Aレースは中止に

 年間9大会10戦で競われている2017年のTOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceは、シリーズの大詰めとなる第9戦の鈴鹿サーキットラウンドが開催された。
 10戦中5戦の有効ポイント制でチャンピオンシップを争っているクラブマンシリーズは、
シリーズチャンピオンに王手を掛けている♯38神谷裕幸選手が、チームの地元となる鈴鹿サーキットでチャンピオンを決定できるかに注目が集まった。
 第8大会第9戦の鈴鹿サーキットラウンドは、10月21日(土)に予選と決勝Bレース、22日(日)に決勝Aレースのスケジュールで実施。クラブマンシリーズにエントリーしたのは87台で、鈴鹿サーキットラウンドとしては過去最多だった。また、鈴鹿サーキットの最大出走台数は40台のため、決勝AレースとBレースを合わせても80台がフルグリッドになる。そのため、予選落ちが発生するほどのエントリー台数を集めた。

♯126庄司雄磨選手が
シリーズ初のポールポジションを獲得

 台風21号の接近により秋雨前線が活発化し、鈴鹿サーキットは早朝から雨天に見舞われる。雨は時おり激しく降り、コースのいたるところに川が流れるほどの難コンディションとなった。
 クラブマンシリーズの予選に出走したのは85台で、予選は43台と42台の二組に分けられて実施。1組目は、予定通りの10時50分から20分間に渡って行なわれた。ウエットコンディションの予選では、常にコースの状況が変化していくため、ワンアタックではなく周回を続けることが多く、今回も同様の展開となった。
 ほぼ全車がコースインすると、計測1周目に計時モニターのトップに立ったのは♯75手塚祐弥選手で、タイムは2分48秒624。各車のタイムアタックは続き、計測2周目に入ってタイムアップしたのが♯126庄司雄磨選手。タイムは、2分47秒936を記録してトップに立つ。庄司選手は翌周には2分47秒209までタイムを縮めた。同じく計測3周目に、ランキング2位の♯500小野田貴俊選手も2分47秒685のベストタイムをマークするが、庄司選手には及ばない。この結果により予選1組目は、庄司選手がトップタイムをマークした。シリーズランキングトップの♯38神谷裕幸選手は、2分48秒061で4番手のタイムとなった。
 10分のインターバルを経て開始された予選2組目も43台のマシンが一斉にコースイン。計測1周目にトップに立ったのは♯305水野大選手で、タイムは2分50秒189。各車が計測2周目に入ると、S字のグラベルにコースアウトしたマシンがストップ。そのため、赤旗が提示され予選は一時中止となった。コースアウトしたマシンの撤去が進められ、7分を残して予選は再開される。コースコンディションが悪化したためタイムを更新する選手が少ない中で、♯886河村直樹選手が2分50秒981までタイムを伸ばす。だが、トップには立てず、水野選手が予選2組目のトップタイムをマークした。
 2組の結果を受けて、ポールポジションは庄司選手が獲得。2番手には水野選手が付けることになった。

決勝Bレースは、4番手スタートの
♯567田中良平選手が逆転でトップチェッカー

 85台のマシンがエントリーしたなかで惜しくも上位40台に入ることができなかったマシンによる決勝Bレースは、予定より25分遅い16時15分にスタート。
 1コーナーをトップで通過したのは2番手から好スタートを切った♯111小峰猛彦選手だった。小峰選手は、1周を終えた時点で2番手に3秒差を付けて独走態勢に入る。だが、4番手から徐々に順位を上げてきた♯567田中良平選手が、2周目のコントロールラインでは4秒あった小峰選手との差を、周回を重ねるごとに縮める。5周目に両者のギャップは1.2秒まで詰まり、終盤に向けて激しい攻防となる。ファイナルラップを迎えると2台はテールトゥノーズになり、ヘアピンの立ち上がりで田中選手が小峰選手に並び、スプーンコーナー手前で逆転に成功。田中選手はそのままトップでチェッカーを受け、4番手からの逆転で勝利を飾った。
 そして、既報の通りだが、22日に予定されていたすべての競技は、台風21号の接近により天候悪化、およびそれに伴うコースコンディションの悪化等が予想されることから中止となった。

リザルト(決勝B)

Rank Driver Car name Total time Gap
1位 田中良平 デルタモータースポーツ枚方86 22'43.453 -
2位 小峰猛彦 モタスポ.net86 22'45.423 1.970
3位 大久保仁 Forceネッツ東埼玉86 23'01.611 16.188
4位 石塚弘晃 トヨタカローラ三重86 23'09.215 7.604
5位 舩井俊仁 T-Naoryu&KR BRZ 23'09.373 0.158

特別賞

特別賞 No. Driver
I LOVE Cars! 賞 #567 田中 良平
ウェルカム賞 #35 城戸 大作
#59 阪 直純
#110 イマイ モトキ
#405 小泉 秀哉
#758 湯川 祐太朗
グッドトリップ賞 #523 髙橋 泰裕

TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceをテレビで観戦!

MOTOR GAMES TV

全戦の模様が、CSのスポーツチャンネルJ SPORTS 3の番組「MOTOR GAMES TV」にて放映決定!レースの模様から裏側まで、観戦がもっと楽しくなる情報をお伝えします。

第8大会 第9戦鈴鹿サーキット 放送スケジュール
11月13日(月)21:00~21:30(*放送後にはTOYOTA GAZOO Racing WEBサイトにて番組動画を公開する予定です。)

次戦予告

2017 TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 第9大会 第10戦
開催予定:2017.12.9 ~ 10
場所:富士スピードウェイ