年間9ラウンド10戦の熱い戦いも
富士スピードウェイで最終戦を迎える

　10戦中7戦の有効ポイント制で競われているプロフェッショナルシリーズ。前述のように前戦の決勝レースが中止となったためチャンピオンシップは最終戦まで持ち越されることになった。ポイントランキングでトップに立っているのは♯97近藤翼選手で、2位は♯1佐々木雅弘選手、3位は♯31青木孝行選手、4位は♯369平中克幸選手で、この4選手にシリーズチャンピオンの可能性が残されている。シリーズランキングでトップに立つ近藤選手だが、これまでの7戦でポイントを獲得しているために、実質的にチャンピオンシップをリードしているのは佐々木選手になる。だが、その差はわずかに3ポイント。青木選手も10ポイント差なので、ライバルの動向次第ではチャンピオンの可能性も出てくる。平中選手は、ポールポジションとファステストラップを取っての優勝が必須なのと、ライバルが無得点など厳しい条件になる。どのドライバーもポールポジションを獲得して、有利なレース展開にしたいと望んでいるはず。そのため、予選から白熱したアイムアタック合戦となる。

　鈴鹿サーキットラウンドが中止となってしまったため、「ホームコースである鈴鹿で優勝してシリーズチャンピオンを獲得する」という願いは叶わなかった。だが、今シーズンの神谷選手は、3回の優勝に加えて3度の表彰台も獲得。安定して強さと速さを見せシリーズチャンピオンに輝いた。ただ、シリーズランキングの2位から４位は混戦となっていて、シーズンフル参戦している♯500/600小野田貴俊選手、♯771菱井將文選手、♯84橋本洋平選手が6ポイント差で争っている。どのドライバーも優勝するには十分の実績を持っているので、接近戦が期待される。
　また、今戦も87台がエントリーしていて、予選から40台を超えるマシンが2組に分かれて一斉にコースインしてタイムアタックを行なう。回数を重ねることにクラブマンシリーズの実力も上がっていて、予選からコンマ数秒単位にシビアな争いとなるので注目して欲しい。