2020 Rd.6 AUTOPOLIS

新型コロナウイルスの感染拡大によって約4カ月遅れで待望のシーズンがスタートした2020年のTOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race。7月25日（土）－26日（日）に開催され実質的な開幕戦となった第5戦のスポーツランドSUGOは、プロフェッショナルシリーズで圧巻の活躍をみせるドライバー現われた。昨年まではジュニアフォーミュラを主戦場に戦っていて、86/BRZ Race初参戦となる♯521川合孝汰選手が予選2位から第1ヒート、第2ヒートともに制覇する偉業を達成した。埼玉トヨペットGreen Braveは、前週に行なわれたSUPER GTでも初優勝を果たしていて2週連続でトップチェッカーを受けることになった。
予選ではアタックのタイミングに恵まれたこともあったが♯60服部尚貴選手が後続を0.5秒引き離してポールポジションを獲得。第1ヒートこそ4位となったが、第2ヒートは追い上げて2位に入り、ポイントランキングでは川合選手に続く2番手となった。ポイントランキング3番手につけるのが2017年のシリーズチャンピオンとなる♯34佐々木雅弘選手で、4番手は♯87久保凜太郎選手、ディフェンディングチャンピオンの♯1谷口信輝選手は5番手で第2戦を迎える。

クラブマンシリーズ・エキスパートクラスは天候不良によって第1ヒートがキャンセルされたため1レース制となり予選2位から追い上げた♯130松井宏太選手が優勝、♯556呉 良亮選手が2位、昨シーズンにチャンピオン争いを繰り広げた♯56鶴賀義幸選手が3位だった。一方のオープンクラスは第1ヒートこそ走り切ったが、第2ヒートが濃霧のためにセーフティカーランとなり3周で終了。そのためポイント付与は1レース制と同様で、レースを制したのは♯124西澤嗣哲選手だった。

前戦のスポーツランドSUGOから約1ヶ月のインターバルを経て開催される第6戦オートポリス。熊本県を中心とした7月の豪雨災害や新型コロナウイルスの感染拡大によって開催が危ぶまれていたが、主催者やレース関係者の熱意が実って実施する方向となった。
今戦は予選と決勝レースが同日に行なわれるワンデー開催で、8月30日（日）の午前中から正午に3クラスの予選、14時以降に10周の決勝レースが予定されている。
エントリーリストをみると、プロフェッショナルシリーズが24台、クラブマンシリーズ・エキスパートクラスが16台、クラブマンシリーズ・オープンクラスが18台の計58台が参戦。プロフェッショナルシリーズの注目は、やはり初参戦で初優勝を飾った川合選手だろう。前戦のスポーツランドSUGOでは名立たるトップドライバーを押さえて2ヒートともに勝利を収めていて、勝ち方も文句の付け所がなかった。ただ予選の路面コンディションが不安定だったため下位に沈んだドライバーもいるので、オートポリスも予選から白熱したポジション争いが繰り広げられるはず。また、昨シーズンのシリーズランキング2位で開幕戦はエントリーがなかった♯700阪口良平選手が♯7堤優威選手と同じT by Two CABANA Racingから参戦。チーム初の2台体制で、どのような戦いをするのか見物になる。
クラブマンシリーズ・エキスパートクラスは前戦で2位となった呉選手や3位の鶴賀選手、全日本ジムカーナで多くの優勝経験を持つ♯370菱井将文選手などが中心のレースとなるだろう。一方のオープンクラスはレギュラー参戦している♯559岡田整選手や♯777山﨑武司選手などが上位争いすることが予想されるが、オートポリスをホームコースとするドライバーも多数いるので、地元勢がどの位置に入るか注目したい。