2022 Rd.5/6 OKAYAMA

7月16日（土）～17日（日）に富士スピードウェイで開幕した「GR86/BRZ Cup」。今季はこれまで競技車両として使われていた86Racing（ZN6）とSUBARU BRZ RA Racing（ZD6）からGR86 Cup Car BasicとSUBARU BRZ Cup Car Basicにマシンを変更した。移行期間を設けたため開幕戦が7月となったGR86/BRZ Cupは、そのあと毎月1戦が各地のサーキットで実施されてきて、11月19日（土）、20日（日）に岡山国際サーキットで最終戦となる第5大会第5戦、第6戦が開催される。今季は5大会6戦のシリーズで競われることになっていて、これまでに4大会4戦が終了している。

最終戦の岡山国際サーキットは、今季初のダブルヘッダーとなっていて、19日（土）に予選と第5戦、20日（日）に第6戦が実施される。このように今季は6戦でのシリーズになったことや最終戦が連戦となることで、シリーズチャンピオン争いは最後までもつれ込むことが予想された。やはり、プロフェッショナルシリーズ、クラブマンシリーズともに第4戦までにシリーズチャンピオンが決まることはなく、多くの選手がチャンピオンの可能性を持って最終戦に挑むことになる。
最終大会での獲得可能なポイントを整理すると、ポールポジションの1ポイントは第5戦の予選でトップタイムをマークした選手、そしてファステストラップの1ポイントは第5戦、第6戦ともに付与される。そして、第5戦、第6戦の優勝者には20ポイントが与えられるため、岡山国際サーキットでは最大で43ポイントの獲得が可能となる。

第4戦を終えた時点で、プロフェッショナルシリーズは＃80伊東黎明選手が40ポイントでシリーズランキングトップに立っている。2位タイは＃7堤優威選手と＃504冨林勇佑選手で31ポイント、4位は#123松井孝允選手で30ポイント、5位は＃293岡本大地選手で22ポイント、6位は＃82谷口信輝で21ポイント、7位は＃160吉田広樹選手で20ポイント、ここまでの選手がランキングトップの伊東選手と20ポイント差となっている。前述のように最終戦では最大で43ポイントの獲得ができるので、現状でポイントを獲得していない選手でもチャンピオンの可能性はある。それだけプロフェッショナルシリーズは実力が拮抗していて、ポイントスタンディングで飛び抜けた選手がいないということだろう。
だが、実質的には上位4選手あたりがチャンピオン争いを繰り広げる可能性が高いはず。もし、第5戦終了時でランキングトップと2位の選手との差が22ポイント以上になった場合は、第6戦を待たずにシリーズチャンピオンが決定する。

一方のクラブマンシリーズは、シリーズランキングトップに立っているのが＃186勝木崇文選手で75ポイント、2位は＃125松井宏太選手で63ポイント、3位は＃380菱井将文選手で47ポイントとなっている。この3選手は開幕戦から熾烈なバトルを繰り広げていて、特に勝木選手と松井宏太選手はともに2勝ずつと譲らない戦いをみせてきた。勝木選手と松井宏太選手の差は12ポイントで、プロフェッショナルシリーズと同様で第5戦終了時で22ポイントの差がつけば勝負が決まる。勝木選手は大阪出身のドライバーで、岡山国際サーキットでの多くの走行経験を持っている。松井宏太選手は他のレースでの走行経験を持つが、GR86/BRZ Cupでは岡山で出走したことがない。最終戦も2人の激しい戦いが見物になるはずだ。

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ポイントランキング1位の#186 勝木選手は最終戦開催地の岡山を得意とする

エントリーリストによると最終戦は、プロフェッショナルシリーズが36台、クラブマンシリーズが48台の計84台が出走する予定となっている。シリーズチャンピオン争いを行なっているドライバーは両クラスともにエントリーしていて、クラブマンシリーズは決勝レースの出走可能台数以上のエントリーを集めている。
開幕戦から5ヶ月と短期勝負のシーズンなったが、岡山国際サーキットでGR86/BRZ Cupの初代シリーズチャンピオンが決定するので注目してもらいたい。

また、日曜のレース終了後にはシリーズ表彰式も実施予定となっている。こちらもライブ配信予定なので、激闘を終えて登壇する上位選手たちをぜひ祝福してもらいたい。