TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup 2023 Rd.3 MOTEGI 大会情報 | 第3戦 | GR86/BRZ Cup

序盤戦で勢いに乗りシリーズを有利に進めていくのは誰か!?ニューマシンでの初開催となるもてぎ戦から目が離せない

7大会7戦のシリーズで競われている2023年のTOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup。5月にスポーツランドSUGOで開幕し、6月には九州で唯一の国際レーシングコースとなるオートポリスで第2戦が実施された。

迎える第3戦は栃木県のモビリティリゾートもてぎで、7月22日（土）にプロフェッショナルシリーズ、クラブマンシリーズの予選、23日（日）には両クラスとも10周の決勝レースが行われる。レースの舞台となるモビリティリゾートもてぎはフルブレーキングを要するコーナーが多く、ブレーキに厳しいサーキットとして知られている。また、昨シーズンは同サーキットでGR86/BRZ Cupが開催されていないため、新型マシンでは初レースとなる。どのドライバー、チームともに十分なデータを持ち合わせていないため、事前のテストや短いレースウィークでいかに最大限のパフォーマンスを引き出せるかといった総合力が好成績を残すキーポイントになるはずだ。

さて、前回のオートポリス戦を振り返ると、プロフェッショナルシリーズはSUBARU BRZを駆る♯88井口卓人選手が予選3番手から2台をオーバーテイクし、2020年以来の優勝を果たした。井口選手は開幕戦でも3位に入っていて、2戦連続でポディウムに登ったことになる。2位には予選でフロントローを獲得していた♯199平良響選手、3位には5番手スタートから追い上げた♯97高橋知己選手と両選手はプロフェッショナルシリーズの初表彰台で、フレッシュな顔ぶれが並ぶことになった。まだ2戦が終了した時点だが、ポイントランキングは井口選手が32ポイントで首位となり、2位は開幕戦を制した♯293岡本大地選手で22ポイント、3位は平良選手で19ポイント、4位は♯7堤優威選手で17ポイント、5位は高橋選手で12ポイントという上位陣のオーダー。

♯88井口卓人選手が予選3番手からオーバーテイク、2020年以来の優勝

クラブマンシリーズは、2番手スタートの♯61吉田隆ノ介選手が決勝レースのファイナルラップまでトップを快走。初優勝がみえた吉田選手だったが、バックストレート手前で失速してしまい5位となった。これにより、ベテランの♯380菱井将文選手がポールトゥウィンを飾った。この結果によってクラブマンシリーズのポイントランキングは、2戦連続で表彰台に登った♯125松井宏太選手が35ポイントでトップ、2位は菱井選手で30ポイント、3位は吉田選手で24ポイント、4位は♯6咲川めり選手で16ポイント、5位は♯93古田樹選手、♯339Ken Alex選手、♯30北見洸太選手が12ポイントで並んでいる。

クラブマンシリーズ♯380菱井将文選手がポールトゥウィンを飾った

第3戦モビリティリゾートもてぎのエントリーリストを確認するとプロフェッショナルシリーズが32台、クラブマンシリーズが45台の計77台がエントリー。モビリティリゾートもてぎの決勝レースは45台が最大の出走可能台数となるので、クラブマンシリーズは全グリッドが埋まることとなった。

プロフェッショナルシリーズはオートポリス戦を欠場した岡本選手が復帰しているが、そのオートポリス戦で4位に入った中山選手が今戦は欠場となる。ほかのランキング上位陣はエントリーしていて、2戦目までの勢いを維持できるかが見物だ。新型マシンでのレースは初となるが、86/BRZ Raceのリザルトを振り返ると♯10菅波冬悟選手や♯34佐々木雅弘選手がモビリティリゾートもてぎを得意としている。両選手は装着するタイヤが異なるため、コースコンディションとのマッチングも勝敗を別けるカギとなるだろう。

ポイントランキング2位、開幕戦を制した♯293岡本大地選手が復帰

第2戦2位、ポイントランキング3位の♯199平良響選手にも注目

クラブマンシリーズはオートポリス戦で3位に入った古田選手と4位のKen Alex選手、6位の♯557大西隆生選手が欠場となるが、それ以外の上位陣はエントリーリストに名を連ねている。2戦目までの戦況を考慮すると、松井選手と菱井選手、吉田選手の三つ巴で、そこに咲川選手や♯41有岡綾平選手などが加わって来ることが予想される。

今戦はもてぎチャンピオンカップレース第3戦として開催されるが、Fanatec GT World Challenge Asiaやフォーミュラ・リージョナルなどが併催レースとなり、通常よりも練習走行の本数が限られている。そのため、ドライバーもチームも短時間でセットアップを煮詰める必要がある。困難な状況の中で強さを見せるのがどのドライバーなのか注目してもらいたい。

●主なスケジュール
7月22日（土）
09:30～09:45 クラブマンシリーズ予選
09:55～10:10 プロフェッショナルシリーズ予選
7月23日（日）
08:00～クラブマンシリーズ決勝（10周）
14:45～プロフェッショナルシリーズ決勝（10周）
※スケジュールは、レースの進行状況により変更となる場合がございます。

●現地観戦情報
開催日：7月22日（土）～23日（日）
入場料（1日あたり）：大人（中学生以上）1,800円、小学生・幼児（３歳以上）900円
駐車料金（1日あたり）：車1,000円、バス（大型・中型・マイクロ）1,500円、バイク500円
※詳細はサーキット公式ウェブサイト等をご確認ください。
https://www.mr-motegi.jp/motorsports_m/

●FANATEC GT WORLD CHALLENGE ASIA
開催日：7月22日（土）～23日（日）
※詳細はレース公式ウェブサイト等をご確認ください。
https://www.gt-world-challenge-asia.com/