TGRは、モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくりとサステナブルなモータースポーツ業界の実現を目指して活動を続けています。この取り組みの発展、また世界の舞台における日本人ドライバーの地位を確立するため、次世代の日本人ラリードライバーの発掘をすべく、その候補者を募集します。

2015年にプログラムが開始して以来、若手日本人ドライバーがラリーのトップレベルを目指して挑戦を続けてきました。2015年からプログラムに参加した勝田貴元は、2021年のWRC第6戦、サファリ・ラリー・ケニアで自身初のWRC表彰台を達成すると、2022年も第6戦ケニアと第13戦の日本で2度表彰台に上り、2023年はTGR World Rally Team（TGR-WRT）のワークスドライバーにステップアップしました。

2022年には大竹直生、小暮ひかる、山本雄紀の3名の新しいドライバーが選出され、現在Rally4車両で欧州のラリーに参戦し、トレーニングを行っています。

3回目となるドライバーセレクションは、本日6月27日より募集を開始し、9月に富士スピードウェイにて第1次および第2次審査を行います。最大150名の候補者を受け付け、2次選考を通過したドライバーには12月のフィンランドでの最終選考に進んでいただきます。

2024年1月よりプログラムが始動し、最終選考で選ばれたドライバーには、世界でのラリー経験が豊富なTGR-WRTの講師陣が指導にあたります。1年目のプログラムは、ドライビング技術の向上やペースノートの作り方だけでなく、フィジカル面、メンタル面におけるトレーニングも集中的に行い、Rally4車両でラリーへの参戦を予定しています。春頃にはTGR-WRTのあるフィンランド・ユバスキュラに拠点を移していただき、本格的なトレーニングを開始します。プログラムではヨーロッパでの生活に必要な金銭面のサポートも実施します。

育成のゴールは、参加ドライバーがアスリートとして総合的に成長し、最終的に世界レベルのドライバーとしてWRCで活躍することですが、同時に、若手ドライバーの個人としての成長や世界で戦い抜くためのマインドセットの形成もサポートします。自分自身の可能性を信じ、新たなチャレンジに熱意をもって挑むドライバーの皆様からのご応募をお待ちしています。