TOYOTA GAZOO Racing WRC チャレンジプログラム 4期生の尾形、柳杭田とコ・ドライバーの前川、欧州で初めてのターマック戦を経験

2025.09.16(火)- 17:00配信

尾形・コルホネン組
尾形・コルホネン組
日程 2025年9月11-13日
大会名 Rally del Lazio (イタリアラリー選手権第6戦)
路面 ターマック
トピックス 4期生の柳杭田、尾形およびコ・ドライバーの前川にとって、初めての欧州でのターマックラリー

結果 (Rally4クラス)

  1. 1 Simone Di Giovanni/Andrea Colapietro (Peugeot 208 Rally4)

    1h11m50.7s

  2. 2 Aatu Hakalehto/Joonas Ojala (Peugeot 208 Rally4)

    +18.9s

  3. 3 Gianandrea Pisani/Nicola Biagi (Lancia Ypsilon Rally4 HF)

    +20.8s

  4. 4 Nicolò Ardizzone/Valentina Pasini (Lancia Ypsilon Rally4 HF)

    +27.8s

  5. 5 Davide Pesavento/Alessandro Michelet (Lancia Ypsilon Rally4 HF)

    +31.1s

  6. 6 Simone Taglienti/Mario Pizzuti (Peugeot 208 Rally4)

    +33.7s

  7. 8 尾形莉欧/ミカエル・コルホネン (Renault Clio Rally4)

    +41.6s

  8. 17 ヤルッコ・ニカラ/前川富哉 (Renault Clio Rally4)

    +2m14.9s

  9. リタイア 柳杭田貫太/ヴィッレ・マンニセンマキ (Renault Clio Rally4)

ミッコ・ヒルボネン(チーフインストラクター)
今回は尾形、柳杭田、前川にとって、本プログラムで初めてのターマックラリーでした。彼らにとって学ばなければならないことが非常に多く、事前に3日間しっかりとテストを行いました。3人ともがとてもうまく対応したことに感心しています。柳杭田は昨年日本でMorizo Challenge Cupに参戦していたときにターマックの経験は少しあったものの、まずは着実なスタートをするようアドバイスしていたのですが、最初から良いタイムを記録しました。初日の午後にはスピードを上げ始め、SS4ではクラストップタイムも記録したのですが、車両のトラブルによりリタイアを余儀なくされ非常に残念でした。それでも多くのことを学び、実力を示してくれました。尾形にとっては、人生で初めてのターマックラリーでしたが、柳杭田と同様に徐々にスピードを上げ、SS11ではトップタイム、最後のSS12では2番手タイムを記録しました。イタリアはターマックラリーにおける地元ドライバーのレベルが非常に高く、彼らは道も熟知しているので、そんな彼らに対して柳杭田と尾形が見せたスピ―ドは本当に印象的でした。前川にとっても良い経験になりました。イタリアのターマックラリーではいかに速くリズムが変わるかということに驚いたようです。ペースノートには情報が多いので、正確かつ読むリズムに気をつけなければなりません。ですが、ニカラと前川は今回も堅実なラリーを展開し、問題なくラリーを終えることができました。

尾形莉欧
このラリーでは、高速でフラットなステージからトリッキーで凹凸の多いステージ、苔の多いステージなど、多岐にわたるステージを経験することができました。舗装路に合うスムースな走りが求められましたが、2日間を通じてペースと自信を徐々に高めることができました。特に2日目は自分のペースノートを信頼して自信を持って走ることができ、ラリー終盤には良いタイムを出すことができました。イタリアでのこの2週間は自分にとって初めてのターマックでの経験で、本当に多くのことを学べたことをとても嬉しく思っています。

柳杭田貫太
今回のラリーは私にとって良い学びと経験になりました。初日は朝は少し慎重なスタートでしたが、午後には自信を持って走ることができ、SS4とSS5では良いタイムを出すことができました。ですが、SS6で車の技術的なトラブルが起きて大幅にタイムを失い、その問題が解決できなかったため、2日目は走行を継続できませんでした。ラリーを完走し経験を積むことが主な目標だったのでとても残念でした。それでも、タイヤマネジメントなど多くを学ぶことができ、朝から午後にかけて運転を改善することができ、フィーリングも良くなったので、前向きな収穫だと思っています。

前川富哉
ヤルッコとターマックラリーに出場するのは今回が初めてで、特に前の2戦でアクシデントが続いて少し自信をなくしていたので、今回のラリーでしっかり経験を積むことに集中しました。今回ラリーを完走し、ターマックラリーで多くの経験を得られたことにとても満足しています。ステージのリズムやペースノートはグラベルラリーとはかなり異なり、この学びはコ・ドライバーとして今後きっと役立つと確信しています。

尾形・コルホネン組
尾形・コルホネン組
柳杭田貫太
柳杭田貫太
ニカラ・前川組
ニカラ・前川組