
日程 | 2025年9月26-27日 |
---|---|
大会名 | Seinäjoki Ralli – (フィンランドラリー選手権第7戦) |
路面 | グラベル |
トピックス | 柳杭田、初のクラス優勝 ニカラ・前川組はSM3クラスの選手権優勝を決める 尾形はSS5終了時点までクラスをリードするもSS6でリタイア |
結果(SM3クラス)
1 柳杭田貫太/ヴィッレ・マンニセンマキ (Renault Clio Rally4)
1h01m15.1s
2 ヤルッコ・ニカラ/前川富哉 (Renault Clio Rally4)
+32.7s
3 Vili Hakala/Tero Korhonen (Ford Fiesta Rally4)
+59.2s
4 Niko Kalmi/Jukka Jämsen (Ford Fiesta Rally4)
+1m50.8s
5 Tuomas Huikuri/Joona Rönkkö (Ford Fiesta Rally4)
+2m01.4s
6 Petri Gullans/Arto Ala-Kokkila (Ford Fiesta R2T)
+7m55.2s
リタイア 尾形莉欧/ミカエル・コルホネン (Renault Clio Rally4)
ミッコ・ヒルボネン(チーフインストラクター)
尾形、柳杭田、前川、3人全員にとって、プログラムでの最初のシーズンを締めくくる素晴らしいラリーでした。尾形は残念ながら小さなミスによって車両のフロントを損傷してしまいましたが、その時点ではクラス首位を走っており、ラハティ(前回出場したフィンランド選手権大会)で見せた速さを維持していました。小さなミスは時々起こるものですし、我々講師陣は彼の見せてくれたスピードに満足しています。今回は非常に寒く湿度が高かったため、路面のグリップレベルが大きく変わり、経験豊富なドライバーでさえ判断が難しい状況でした。柳杭田はラリーを通じて調子を上げ、最終日午後に行われた2つの最長ステージで印象的なタイムを出して優勝を飾りました。彼はペースノートに手応えを掴み、ノートを信頼して走行し安定して良いタイムを出せるようになってきています。これは励みになる一歩であり、今後もこれを維持してほしいと思います。また、前川がヤルッコとともにチャンピオンシップを制したことも素晴らしい成果です。もちろんヤルッコは経験豊富で速いドライバーですが、前川にとっては学ぶことが非常に多いシーズンでした。彼は全てをうまくこなし、フィンランド選手権で初めての日本人チャンピオンとなったのは本当に素晴らしいことです。
尾形莉欧
結果はもちろん少し残念に思っていますが、今回のラリーでは異なる路面状況に応じた運転の仕方を学ぶことができました。フィンランドの秋のコンディションでのラリーは今回が初めてで、フィーリングはこれまでと全く違うものだったので多くのことを吸収できました。路面のグリップを見極めながら自分のペースで走行をしていて、自分としては特に速く走っているとは感じていませんでした。SS6ではその前のステージよりグリップを感じていたので自信を持って走っていたのですが、森のセクションでより道が湿っていて、滑りやすい中速コーナーへの進入速度が速すぎて外側に膨らみ、溝にはまってしまって抜け出すことができませんでした。今回、そして前回、前々回のラリーで速さは見せられたと思うので今年の自分の成長には満足しています。これからもっと経験を積んで、将来的にはより良い結果を出せるように頑張ります。
柳杭田貫太
優勝できて嬉しいです。今回のラリーは気温が低くグリップレベルが非常に低かったのでとてもチャレンジングなラリーでした。最初のステージでは運転のアジャストがうまくできずスピンしてしまいましたが、SS3を走る頃には今回のようなコンディションでの走り方がわかってきました。また、暗い中でステージを走るのは初めてでこれも新しい経験でした。 二日目はよいリズムで走ることができ、路面のグリップに合わせてペースを変えることができました。ミスもあり完璧ではありませんでしたが、今年最後のラリーを優勝で締めくくることができたのは嬉しいことです。今年1年、チームのサポートのおかげで貴重な経験を積ませていただき、多くのことを学び、成長することができました。今後に向けて努力を続けます。
前川富哉
初日は車両トラブルがあり全力で攻めることができず、良い結果を出すのは厳しいと予想していました。ですが、チームのおかげで二日目にはクルマの調子が良くなり良いスピードで走ることができました。同時に、チャンピオンシップのライバルたちがリタイアしたため、私たちはタイトル獲得に必要なポジションを確保することに集中し、それを成し遂げることができました。フィンランドでの初年度にこんな結果が出せるとは思っていませんでした。本当に嬉しいです。ヤルッコをはじめ、チームやサポートしてくださった全ての方に心から感謝の気持ちを伝えたいです。今シーズン、本当に多くの経験を積むことができました。これからも成長を続け、さらに良いコ・ドライバーになることを目指します。




TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムはパートナー企業の皆さまによって支えられています。
