TOYOTA GAZOO Racingは、TOYOTA GAZOO Racing 南アフリカと共に、専門性と知識、経験を結集した強力な6台体制で、2025年1月に開催されるダカールラリー2025に挑み、また、我々の仲間でもあるチームランドクルーザー・トヨタオートボデーと日野チームスガワラも同大会に参戦します。
TOYOTA GAZOO Racing(TGR)
チーム(TGRとTGRSA)の2025年ダカールラリー参戦体制は、2つの要素、若手と経験豊富なドライバーの組み合わせをアプローチとして構成しています。欧州トヨタを代表するTGRのクルーは、昨年に引き続き若き2人のドライバー、ルーカス・モラエスとセス・キンテロが、それぞれコ・ドライバーのアルマンド・モンレオン、デニス・センツと組んで出場します。この若さ溢れるドライバーラインナップは、TGRの次世代の才能を育む「人財育成」という理念を体現しており、彼らに比類なき経験と、ラリーレイドの世界での成長の機会を提供します。
モラエスとキンテロの活躍により、TGRは今季2024年FIA世界ラリーレイド選手権(W2RC)でマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得しました。TGRはその勢いを保ったまま、来たるダカールラリー2025に臨みます。2025年のW2RC開幕戦となるダカールラリーは、選手権を戦う上でも非常に重要であり、シリーズチャンピオン獲得のためにも好成績が求められます。
ダカールラリー2025では、これまでも主要なスポンサーであったレプソル社との強力なパートナーシップが継続されます。レプソル社は、トヨタのマルチパスウェイ戦略において重要な役割を果たす、再生可能燃料に関して最先端の技術を持っています。このパートナーシップは、TGRの持続可能なイノベーションへ向けた動きを反映したものであり、モータースポーツにおけるカーボンニュートラルの未来の実現を支援するものです。レプソルブランドのロゴマークは、再生可能エネルギーのソリューション追求を推進する「持続可能なモータースポーツ活動」というビジョンを共有する象徴として、TGRの車両やチームウェアにデザインされます。
TOYOTA GAZOO Racing 南アフリカ(TGRSA)
TGRSAからは、ベテランのジニエル・ド・ヴィリエール/ディルク・フォン・ジッツェヴィッツ組と、ヘンク・ラテガン/ブレット・カミングス組、ガイ・ボッテリル/デニス・マーフィ組、サオード・ヴァリアワ/フランソワ・カザレ組の4台が加わります。
この合計6台からなるラインナップは、ダカールラリー参戦チーム中、最も多様かつバランスのとれたチームのひとつであり、若く、そして活力溢れる精神と、数十年にわたるラリーレイドの経験が組み合わされています。
アンドレア・カルロッチ(チーム代表):
ダカールラリー2025は、TOYOTA GAZOO Racingの卓越性とイノベーションへの取り組みを象徴するものです。主要パートナーであるレプソルと共に、持続可能な未来に向けて大きな一歩を踏み出します。今年のチームは若さと経験の融合であり、ダカールへの挑戦には不可欠な要素だと信じています。GRダカールハイラックスEVOは入念に改良を重ねてきましたし、来たるダカールラリーにおいても、最強のチームのひとつであると確信しています。
ルーカス・モラエス(ドライバー):
再びダカールラリーに、特にこれほど強力なチームの一員として挑戦できることにとても興奮しています。GRダカールハイラックスEVOは素晴らしいクルマで、最新の改良が加えられたことにより、トップレベルで戦うためのすべてが整っていると確信しています。トヨタのワークスドライバーとして、レプソルのようなパートナーと協力しながら、持続可能なモータースポーツ活動の未来を目指して走れることを光栄に思います。
セス・キンテロ(ドライバー):
TOYOTA GAZOO Racingの一員としてダカールラリー2025に参戦できることになり、夢のようです。毎年、私はドライバーとして学び成長していますが、ダカールラリーは究極のテストです。また、レプソルがパートナーであることで、モータースポーツという枠を超えた大きなものに貢献していることを知り、わくわくしています。我々は再生可能エネルギー技術にパイオニアとして取り組み、モータースポーツにおいて持続可能なエネルギーで何ができるかを示そうとしています。
チームランドクルーザー・トヨタオートボデー(TLC), 日野チームスガワラ
ダカールラリー2025には、TLCがランドクルーザー300 GR SPORTをベースとしたラリー車の2台体制で市販車部門(FIAストッククラス)に、そして日野チームスガワラが、HINO 600シリーズをベースにした車両の1台体制でトラック部門に挑みます。
来年1月初めに開催されるダカールラリー2025は、サウジアラビアのさまざまな地形を走破するルートが予定されており、砂丘や岩だらけのコース、広大な平原の高速区間などが舞台となります。14の過酷なステージで繰り広げられるラリーは、経験豊富なクルーでも限界に挑むような難関が待ち受けており、耐久力、ナビゲーション力、車両性能の限界が再び試されることになります。TGRにとって、2025年のW2RCシーズン第1戦として行われるダカールラリーで好成績を収めることは、チャンピオン獲得へ向けた第一歩となります。
GRダカールハイラックスEVO
6チームは全車、ラリーレイドの現場でその性能が担保されたGRダカールハイラックスEVOの最新仕様で参戦します。2025年仕様は、数々の勝利をもたらしてきた信頼性の高い基本設計を忠実に踏襲しながら、細部にわたり改良が施され、品質、耐久性、信頼性といったトヨタのクルマづくりの核とも言える部分でさらに強化が図られています。これらの改良は、トヨタのモノづくり哲学である「継続的な改善」に根ざしており、過去の成功を土台に、過酷な地形にも耐える車両を作り上げました。
2025年GRダカールハイラックスEVO車両仕様:
- エンジン
- V35A 市販仕様(ランドクルーザー300に搭載)
- エンジンタイプ
- ツインターボガソリン
- コントロール規則
- FIA規定パワーカーブによるブースト制限
- 最大出力
- 264 kW @ 5,300 rpm
- 最大トルク
- 620 Nm
- エンジンマネージメント
- モーテック
- トランスミッション
- Sadev製6速シーケンシャル
- ディファレンシャル
- 前後及び中央全てLSD
- クラッチ
- セラミックツインプレート 直径215mm
- フレーム構造
- チューブラーフレーム
- ホイールベース
- 3,140mm
- トレッド幅
- 2,025mm
- 全長
- 4,810mm
- 全幅
- 2,300mm
- 全高
- 1,890mm
- 車重
- 2,010kg,FIA規定最低重量(ドライウェイト)
- ボディ形状
- トヨタ ハイラックスダブルキャブピックアップ 複合素材ボディ
- フロントサスペンション
- ダブルウィッシュボーン、ストローク350mm
- リアサスペンション
- ダブルウィッシュボーン、ストローク350mm
- ホイール
- Evo Course 17インチ
- タイヤ
- BFグッドリッチ 37インチ
- 燃料タンク
- FT3安全セル 540リッター
■2024年シーズン 主な戦績
世界選手権 | ダカールラリー | TGR:最上位 総合6位(ガイ・ボッテリル/ブレット・カミングス組) TLC:市販車部門11連覇(三浦 昂/マイヨール・バルべ組) 日野チームスガワラ:トラック部門6位(菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組) |
---|---|---|
FIA世界ラリーレイド選手権 (W2RC) |
TGR:マニュファクチャラーズチャンピオン ※TLC、及び日野チームスガワラはダカールラリーのみ参戦 |
■2025年参戦体制
- ダカールラリー2024ではガイ・ボッテリル/ブレット・カミングス組がチーム最上位の6位で完走し、W2RCではルーカス・モラエス、セス・キンテロの活躍によりマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得しました。TGRは、2025年1月初めにサウジアラビアを舞台に戦われるダカールラリー2025で、GRダカールハイラックスEVOの6台体制で優勝を目指します。
チーム名 | No. | ドライバー / コ・ドライバー | |
---|---|---|---|
TOYOTA GAZOO Racing (TGR) |
203 | ドライバー | ルーカス・モラエス(ブラジル) |
コ・ドライバー | アルマンド・モンレオン(スペイン) | ||
204 | ドライバー | セス・キンテロ(アメリカ) | |
コ・ドライバー | デニス・センツ(ドイツ) | ||
TOYOTA GAZOO Racing 南アフリカ (TGRSA) |
205 | ドライバー | ガイ・ボッテリル(南アフリカ) |
コ・ドライバー | デニス・マーフィ(南アフリカ) | ||
206 | ドライバー | ジニエル・ド・ヴィリエール(南アフリカ) | |
コ・ドライバー | ディルク・フォン・ジッツェヴィッツ(ドイツ) | ||
211 | ドライバー | ヘンク・ラテガン(南アフリカ) | |
コ・ドライバー | ブレット・カミングス(南アフリカ) | ||
218 | ドライバー | サオード・ヴァリアワ(南アフリカ) | |
コ・ドライバー | フランソワ・カザレ(フランス) |
TGR公式ウェブサイトURL:https://toyotagazooracing.com/jp/dakar/
- TGRは、トヨタ・ランドクルーザーで参戦を継続しているトヨタ車体株式会社のラリーチームであるチームランドクルーザー・トヨタオートボデー(TLC)をサポートしています。ダカールラリー2024では市販車部門において11連覇を達成。ダカールラリー2025も、ランドクルーザー300 GR SPORTをベースとしたラリー車2台で参戦し、同部門12連覇を目指します。
- 日野チームスガワラは、ダカールラリー2024でトラック部門総合6位を獲得、2019年(部門9位)以来のシングルフィニッシュを達成しました。ダカールラリー2025では、ボンネットタイプのトラック(HINO600 シリーズ)で再び参戦し、上位完走を目指します。
チーム名 | No. | ドライバー/コ・ドライバー | |
---|---|---|---|
チームランドクルーザー・ トヨタオートボデー (TLC) |
500 | ドライバー | 三浦 昂 (Akira Miura 日本)* |
コ・ドライバー | ジャン・ミッシェル・ポラト (Jean-Michel Polato フランス) |
||
501 | ドライバー | ロナルド・バソ (Ronald Basso フランス) |
|
コ・ドライバー | ジャン・ピエール・ギャルサン (Jean Pierre Garcin フランス) |
* トヨタ車体(株)社員ドライバー
チーム名 | No. | ドライバー/コ・ドライバー | |
---|---|---|---|
日野チームスガワラ | 607 | ドライバー | 菅原 照仁(Teruhito Sugawara 日本) |
コ・ドライバー | 染宮 弘和(Hirokazu Somemiya 日本) | ||
メカニック | 望月 裕司(Yuji Mochizuki 日本) |
パートナー紹介
レッドブルは、エクストリームスポーツとアスリートのサポーターとして揺るぎなき地位を確立しており、TGRのダカール、及びW2RC参戦活動とも合致しています。このオーストリアのエナジードリンクメーカーは、TGRと2020年より提携しており、チームは2022年のダカールで2019年以来2度目の優勝、そして2023年には2連覇3度目の優勝という形でその取り組みが実を結びました。
レプソル社は、TOYOTA GAZOO Racingに70%再生可能な燃料を供給します。この先端的なバイオ燃料を使用することで、従来のガソリンと比較し二酸化炭素排出量を少なくとも70%削減することができます。この再生可能燃料は、スペイン・マドリードのレプソル・テクノロジー・ラボで、再生可能な廃棄物から開発・生産されています。レプソル社は、競技用、及び輸送用の双方における再生可能燃料の製造で長い実績があり、ユーザーは従来の燃料と同等の優れた性能を保ちながら、同時に二酸化炭素排出量を削減することができます。
レプソル社がこれまでにモータースポーツで学んできたことの全てが、その高品質な製品開発に生かされ、そしてユーザーに提供されています。また、レプソル社は2023年からスペインとポルトガルのガソリンスタンドで100%再生可能燃料の供給を行ってきており、現在は稼働している600か所のスタンドで、サーキットやダカールの砂漠での経験に基づいて開発された再生可能燃料を利用することができます。
■最新情報はこちら
TOYOTA GAZOO Racing World Rally Raid and Dakar TeamのSNSアカウント(英語)
∇Facebook : @TGRW2RC https://www.facebook.com/TGRW2RC/
∇X : @tgr_w2rc https://x.com/TGR_W2RC/
∇Instagram : @TGR_W2RC https://www.instagram.com/tgr_w2rc/
∇YouTube : @tgrw2rc https://www.youtube.com/@tgrw2rc/
TOYOTA GAZOO Racingのダカールラリー2025活動は、パートナー企業の皆さまによって支えられています。