進化したGRカローラの改良点
その進化点についてご紹介します。
国内サーキットに比べ、強烈な上下左右Gが発生する海外のサーキットでも安定した走行を実現するために、フロントボディ、フロア、リヤホイールハウス付近を中心に、構造用接着剤の塗布量を従来のRZグレード比で+13.9mとなる32.7mに延長。質量増加を最小限に抑えながら、より高剛性なボディに仕上げました。強化したボディ骨格により、街乗りからサーキットユースまで、あらゆる場面でクルマとドライバーとの一体感を高めます。
長時間の全開走行でエンジンルーム内温度が上昇した場合でも、安定して高いエンジン出力を維持させるため、エンジンが高回転時に作動する2次吸気口(エアクリーナー下方に配置)にクールエアダクトを追加しました。
クールエアダクトは、フロントグリルから直接外気を取り込むため、吸気空気温度を大幅に下げる効果をもたらします。高負荷連続走行などの高温環境下でも出力を安定させ、G16E-GTSエンジン本来のポテンシャルを十分に発揮させることが可能です。
普段づかいの車内環境をより快適にするとともに、街中の運転でもエモーショナルなモータースポーツサウンドを楽しめるように、JBLプレミアムサウンドシステム(メーカーオプション*1)の機能を充実させました。
ラゲージに新たに搭載したサブウーハーによって、オーディオサウンドはよりクリアで迫力のある音響を実現。従来から装備していたアクティブノイズコントロール(ANC)のチューニングも最適化し、エンジンなどの不快なこもり音を低減します。
また、JBLプレミアムサウンドシステム装着車には新たにアクティブサウンドコントロール(ASC)を装備。アクセルやシフト操作による車両の加減速や駆動力の変化に応じたスポーツサウンドをスピーカーから鳴動させることで、ドライバーは直感的に車両の状態を把握できます。さらにアクセルオフ時にはモータースポーツサウンドの代表のひとつであるバブリング音(ターボラグを低減するため、排気の工程で爆発を起こさせるアンチラグ制御が作動しているときに発生する排気音)を発生。まるでレーシングカーを運転しているかのようなサウンド体験を、普段の運転で安全に味わうこともできます。
ASCは走行モードに合わせて3パターンのサウンドを設定しており、3段階の音量設定のほか、「OFF」も選択できます。なお、工場出荷時はOFF設定となっています。
2022年の発売時には抽選販売とするなど、これまでGRカローラはすべてのお客様にお求めいただけない状況が続いておりましたが、進化し続けるGRカローラの走りの味を、より多くのお客様にお届けできるように供給体制を見直しました。
- *1. JBLプレミアムサウンドシステムはディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plusとセット装着。“JBL”はHarman International Industries, Inc.の商標です。