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モータースポーツからのクルマづくり

目覚めたのは、カローラに眠っていた
モータースポーツの遺伝子。
  • Photo:ORC Rookie Racing GR Corolla H2 Concept(スーパー耐久シリーズ2022参戦車両)。
  • Photo(一番右の車両):ORC Rookie Racing GR Corolla H2 Concept(スーパー耐久シリーズ2022参戦車両)。
    野性味ある走りを求めて。
    1973年、トヨタにWRC*1初優勝をもたらしたのはTE25カローラ*2でした。
    カローラブランドはトヨタが標榜する「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」の先駆者。
    そしてその遺伝子がGRカローラとして目を覚ましたのです。
    2021年には開発中のGRカローラに水素エンジンを搭載してスーパー耐久シリーズ*3に参戦。車両を総合的に鍛え上げました。
    また「ドライバーを魅了する野性味」を追求するため、マスタードライバーのモリゾウを中心に、プロドライバー、社内の評価ドライバー、
    エンジニア、メカニックが一丸となって様々な道で走り込みを実施。
    徹底的に不具合を出し尽くし、改善を重ねることで、「ドライバーと対話のできるクルマ」、
    「ずっと走らせていたくなるスポーツカー」へと仕上げました。
モータースポーツを起点とした
もっといいクルマづくり
スーパー耐久シリーズで鍛え上げた
GRカローラの基本性能。
  • 撮影:三橋仁明 / N-RAK PHOTO AGENCY
    2022年スーパー耐久シリーズにもマスタードライバーのモリゾウが参戦。
    レース現場でアジャイル開発
    マスタードライバーのモリゾウも参戦した2021年のスーパー耐久シリーズ*4。水素エンジンを載せたマシンには、開発中のGRカローラのパーツが多数投入されていました。圧倒的な出力とトルクに耐えうるピストン、レースのためのワイドトレッドやサスペンションジオメトリー、ボディの軽量化、そしてGRカローラに最適なGRFOUR…モータースポーツの現場で鍛え、壊してはなおすを繰り返すアジャイル開発の格好の舞台となりました。2022年には外装をカローラ スポーツからGRカローラに変更。空力性能を含めた「モータースポーツからのクルマづくり」が進行中です。
  • レーシングドライバーからその場でフィードバック(写真は開発当時のものです)。
  • 「壊してはなおす」のアジャイルな開発を実践(写真は開発当時のものです)。
  • *1. FIA World Rally Championship(FIA 世界ラリー選手権)。1973年に創設され、スプリントラリーの最高峰として、ラリーが盛んな欧州や南米では、F1に勝るとも劣らない人気を誇っている。
  • *2. 1973年に米国で開催されたプレス・オン・リガードレス・ラリーにて初優勝。
  • *3. ROOKIE Racingより、2021年第3戦から水素エンジンカローラでスーパー耐久シリーズに参戦。カーボンニュートラルとサステナブルなモータースポーツ業界の実現に向け、新たな動力源の選択肢である「水素エンジン技術」をモータースポーツの現場で鍛えることを目的とする。
  • *4. ROOKIE Racingより、2021年第3戦から水素エンジンカローラでスーパー耐久シリーズに参戦。外装については、2021年度はカローラ スポーツを、2022年度からはGRカローラを採用している。