2025 Rd.3FUJI

KYOJO CUP 2025年 第3戦 富士

    各所でバトルが繰り広げられたKYOJO Finalも下野璃央が制し、Rd.3の2戦を制す

    KYOJO Final

    各所でバトルが繰り広げられたKYOJO Finalも下野璃央が制し、Rd.3の2戦を制す

     2025年のKYOJO CUP Rd.3のKYOJO Finalが8月17日(日)に富士スピードウェイで開催され、#86 下野璃央(Dr.Dry with Team IMPUL KC-MG01)がKYOJO Sprintに続く勝利を獲得。今季4勝目を飾った。
     インタープロトシリーズやFCR-VITAなどと併催となったRd.3の2日目は晴れ間がのぞき、会場に駆けつけた多くの観客で活気が溢れるなかレースは幕を開けた。

    KYOJO Final

     12周で争われたKYOJO Finalは14時15分からのフォーメーションラップを経て、ローリングスタートが切られた。加速でギャップを築いた下野がトップを守り、#4 平川真子(docomo business ROOKIE KC-MG01)、#39 富下李央菜(OPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01)がグリッド順のまま続く。富下の背後には6番グリッドから順位を上げた#8 佐々木藍咲(LHG KDDP KC-MG01)が接近し、3周目に佐々木が3番手に浮上した。ハイペースで周回する佐々木は平川を捉え、TGRコーナーのイン側から仕掛けた佐々木が6周目に2番手に浮上した。
     その後方では、着実にポジションを上げる#7 翁長実希(Kids com KDDP KC-MG01)が#46 永井歩夢(NBAありそ鮨しKYOJOフォーミュラ KC-MG01)をパスし、10番手に浮上する。後退した永井は背後の#1 斎藤愛未(BigBoss W TOM’S KYOJO with AIWIN KC-MG01)に追われる展開となり、ここから2台は順位争いを展開していく。
     周回数が残り3周となると富下が勝負を仕掛け、平川と横並びの状態でTGRコーナーを通過。2台の3番手争いはダンロップコーナーまで続き、富下が表彰台圏内に順位を上げた。その後方では永井と斎藤のバトルが白熱し、2台は軽く接触しながらポジション争いを繰り広げる。しかし、フィーリングに違和感を感じた永井がマシンを制御できずにスピンを喫し、ポジションを落とすことに。隊列先頭では下野がまたも独走状態となり、トップチェッカーを受ける。KYOJO Sprintに続いて今季4勝目を挙げ、Rd.3を制覇した。2位に佐々木、3位に富下が続き、猛烈な追い上げをみせた翁長は6位、斎藤は10位で入賞を果たしている。

    Driver’s Voice
    優勝:#86 下野璃央(Dr.Dry with Team IMPUL KC-MG01)

    「今日は優勝するチャンスだと思っていたので、嬉しいよりもほっとした気持ちが大きいです。ペースについては開幕戦ほどの自信はなくギャップが詰まっていることを知って少し焦りましたが、自分の走りに集中しようと思い前だけを見て走りました。次戦は予選でもレースでも1位を目指して頑張ります」

    2位:#8 佐々木藍咲(LHG KDDP KC-MG01)

    「人生初の表彰台登壇でもあるので、とても嬉しく思います。中盤は前の車両とのギャップを詰められましたが置いていかれることもあったので、色々なことを盗みつつ、自分のペースで追いつく気持ちで走りました。いろいろな方々のおかげでこの順位を獲得することができたので、嬉しい気持ちと感謝の気持ちがとても大きいです」

    3位:#39 富下李央菜(OPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01)

    「昨日は3位で終わってしまい、今日は絶対に順位を上げたい気持ちが強かったので悔しいです。序盤のペースが足りず、後半で追いついていけるだろうと思っていましたが、背後からペースの速いクルマが来てポジションを落としてしまいました。予選の順位が非常に重要だと感じたので、次の大会では予選からファイナルまで、すべて1位を狙って頑張りたいです」