2025 Rd.4FUJI

KYOJO CUP 2025年 第4戦 富士

    下野璃央がKYOJO Finalを制し、フォーミュラ導入初年度のシリーズチャンピオンに輝く

    KYOJO Final

    下野璃央がKYOJO Finalを制し、フォーミュラ導入初年度のシリーズチャンピオンに輝く

     2025年のKYOJO CUP Rd.4のKYOJO Finalが10月12日(日)に富士スピードウェイで開催され、ポール・トゥ・ウインで今季6勝目を飾った#86 下野璃央(Dr.Dry with Team IMPUL KC-MG01)が、フォーミュラ導入初年度のシリーズチャンピオンに輝いた。
     11日(土)に行われたKYOJO Sprintの結果を受けてチャンピオンの候補は下野、翁長の2名に絞られ、今季のタイトル争いの行方に注目が集まるなかKYOJO Finalの幕が開けた。

    KYOJO Final

     12時55分から12周で争われたKYOJO Finalは降雨によってダンプコンディションとなり、ローリングスタートで開始された。加速を決めた下野がトップでTGRコーナーを通過し、2番手に#7 翁長実希(Kids com KDDP KC-MG01)が続くなか、スタートで2台をかわした#1 斎藤愛未(BigBoss W TOM’S KYOJO with AIWIN KC-MG01)が3番手に浮上。3番グリッドからスタートを迎えた#38 佐藤こころ(OPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01)は4番手に後退した。下野は後続に対して約1.2秒のタイムギャップを築いて序盤からレースをリードするが、ペースを上げた翁長が下野を猛追。2台のタイム差は5周目開始時点で約0.6秒にまで縮まっていた。翁長の動きに応じてペースを上げた下野は5周目でファステストラップを記録してギャップの再構築を試みるが、ブレーキでタイムを削る翁長も間合いを着実に縮めていく。しかし、翁長が6周目のTGRコーナーのブレーキングでラインを外してタイムをロスしたことをきっかけに、2台のタイム差は徐々に拡大。レースペースが落ちた翁長は斎藤に追われる展開となり、7周目のTGRコーナーで斎藤が2番手に浮上した。各所でポジション争いが展開されるなか、3番手に後退した翁長は終盤にレースペースを取り戻したものの、4番手を走行する富下が好ペースで周回を重ねて翁長に接近する。背後についた富下はファイナルラップのTGRコーナーで翁長をかわし、表彰台圏内の3番手に浮上した。隊列先頭では快走する下野がペースを保ったままチェッカーを受けて今季6勝目を飾り、参戦4年目にして自身初のシリーズチャンピオンに輝いた。斎藤は2位、富下が3位でレースを終えている。

    Driver’s Voice
    優勝:#86 下野璃央(Dr.Dry with Team IMPUL KC-MG01)

    「最終戦を残して、目標にしていたシリーズチャンピオンを決めることができてとても嬉しいです。翁長選手が追いついてきていることはわかっていましたが、目の前のコーナーに集中して周回を重ねていきました。この結果に一安心していますが、せっかくなら勝ってシーズンを終えたいので、最終戦も頑張ります」

    2位:#1 斎藤愛未(BigBoss W TOM’S KYOJO with AIWIN KC-MG01)

    「スタートで2台を抜くことができたので、前を追って一生懸命走りました。優勝はできませんしたが今週は安定して走ることができたので、自分にとって成長できた1戦だったと捉えています。私はまだシリーズ2位を争っている状況なので、2位を狙っていけるように準備していきたいと思います」

    3位:#39 富下李央菜(OPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01)

    「今週は今シーズンの中で一番調子が良かったので、優勝を狙うつもりでいました。しかし、雨でミスを連発して悪い順位からのスタートになってしまったので、その点がもったいなかったと思います。今年に入ってからは自分自身の成長を感じているので、最終戦でも優勝を目指して頑張ります」