2025 Rd.5FUJI
KYOJO CUP 2025年 第5戦 富士

予選/KYOJO Sprint
11月8日(土)に富士スピードウェイで開催された2025年KYOJO CUP Rd.5「KYOJO Sprint」。シリーズチャンピオンを決めて臨んだ#86 下野璃央(Dr.Dry with Team IMPUL KC-MG01)がポールトゥウィンで今季7勝目を挙げた。悪天候に見舞われた前戦から一転、秋晴れに恵まれた10周のレースは、序盤に7台が戦列を離れる波乱の展開となった。
9時30分に始まった公式予選では、下野が序盤からセッションを主導。計測1周目で唯一の1分46秒台をマークすると、周回を重ねるごとにタイムを縮めた。#1 斎藤愛未(BigBoss W TOM’S KYOJO with AIWIN KC-MG01)が中盤で0.131秒差をつけて一時トップに立つも、下野はピットで内圧を調整後、ラストアタックで1分44秒707を叩き出してポールポジションを奪還。前戦に続く連続ポールポジションとなった。
ポールポジション:#86 下野璃央(Dr.Dry with Team IMPUL KC-MG01)
「フリー走行のフィーリングから、順当にいけばトップを獲れるだろうと思っていました。最後の周にちょうどスリップが効く位置につけたことで、タイムを少し上げることができたので良かったです。冷えている路面では一番速い自信があるので、KYOJO Sprintは序盤から猛プッシュして逃げ切りたいです」
分厚い雲に覆われ、気温・路面温度が下がるなか14時40分に10周のKYOJO Sprintがスタート。マシントラブルで#53 池島実紅(TGM Grand Prix KC-MG01)が欠場し、19台がグリッドに並んだ。フォーメーションラップ中、#32 金本きれい(ミハラ自動車エムクラフトRT KC-MG01)がタイヤの熱入れでブレーキング中にスピン。TGRコーナー立ち上がりでマシンを止めたが、停止場所がガードレールの開口部付近だったため、進行に影響はなくローリングスタートが切られた。
スタート直後から下野が加速で後続を引き離し、#7 翁長実希(Kids com KDDP KC-MG01)、斎藤が続く。その後方では4番手争いの#17 白石いつも(AIWIN Re-Kobe KC-MG01)と#4 平川真子(docomo business ROOKIE KC-MG01)が並走状態でコカ・コーラコーナーに進入して接触。これをきっかけに多重スピンが発生し、7台がコース外でストップ。平川、#12 細川由衣花(富士山静岡レーシング KC-MG01)の2台は隊列への復帰を果たしたものの、レース開始早々にセーフティカー(SC)が導入された。
金本を含めた6台が戦列を離れ、13台で争われたレースは6周目にリスタートを迎えた。ラップリーダーの下野の背後には1周目に斎藤をパスした翁長が続き、斎藤、#8 佐々木藍咲(LHG KDDP KC-MG01)、#37 バートン・ハナ(BigBoss W TOM'S KYOJO KC-MG01)がトップ5を形成した。
下野はリスタート直後からペースを上げ、再びレースをリード。一方、序盤の接触で12番手まで順位を落とした平川は、マシンにダメージを抱えながらも粘り強く追い上げていく。平川は#87 山本龍(ARF☆おさきにどうぞ☆KC-MG01)とバトルを展開していた#59 シタルウイ・リムナンタラック(INGING 2W Singha Sittipol Nexzter KC-MG01)の隙を突き9番手へ浮上。入賞圏をかけた山本との攻防はファイナルラップまで続いた。
先頭では下野が危なげなくトップチェッカーを受け、今季7勝目をマーク。Rd.3から続く連勝記録をさらに伸ばした。2位に翁長、3位に斎藤が続く。山本は0.032秒差の接戦を制して8位でフィニッシュ。レース中の危険な追い越し行為により5秒のタイムペナルティを受けた#33 岩岡万梨恵(FUKUDA racing KC-MG01)に代わって7位に繰り上がり、今季初ポイントを獲得した。
一方、9位でゴールした平川は他車との接触とコースアウトにより30秒のタイムペナルティが科され、最終的に13位へ降格となった。
優勝:#86 下野璃央(Dr.Dry with Team IMPUL KC-MG01)
「(1位という結果に対し、)ほっとした気持ちが大きいかもしれません。毎回のことですが、スタートで後ろを引き離せたことが決め手になりました。明日は今週初の雨だと思うのでデータや車載映像、前回の雨のレースなどを見て予習して、しっかりと備えたいと思います」
「早めに前車をパスしないと先頭に逃げられてしまうので、1周目のヘアピンで(斎藤選手を)抜くことができたのは展開的に良かったと思います。リスタート後は徐々に置いていかれたものの、最後はタイヤのフィーリングが良くなったのでファステストラップを取ることができました。ただ、もう少しペースの上げ方を考えないと同じ展開になってしまうので、明日は追い越して帰ってきたいです」
「順位を落としてしまったのも、1番になれなかったのも残念です。タイヤが十分に温まっておらずコースアウトしそうになったところで差を詰められて、ヘアピンのイン側を刺されました。抑えきることもできたかもしれませんが、下野選手を捉えたい気持ちが強かったのであえて無理にバトルをせずに様子を見ました。タイヤの温めが足りていないところで差を感じたので、明日はしっかり温めて最後のレースで力を出し切りたいです」