2026 Rd.2FUJI
KYOJO CUP 2026年 第2戦 富士

予選/KYOJO Sprint
公式予選は9時25分にスタート。早朝まで続いた降雨の影響を受けてコース上にはウェットパッチが点在し、全車がレインタイヤを装着してタイムアタックに臨んだ。
序盤はRd.1を制した#39 富下李央菜(OPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01)が首位の座に就いたが、中盤を迎えると#36 斎藤愛未(SCS TOM'S KYOJO KC-MG01)がトップタイムを更新。翌周の計測では富下が再度トップの座を奪うも、1分52秒477を記録した斎藤が首位を奪還した。後半はタイトル獲得経験者たちが大きくタイムを削るも斎藤のタイムは破られることなく、2024年シーズンの女王が4戦ぶりにポールポジションを獲得した。
ポールポジション:#36 斎藤愛未(SCS TOM'S KYOJO KC-MG01)
「予選では全車がレインタイヤを指定されたため、うまくタイヤを冷やしながら走りました。ライン上は乾いていたので難しいコンディションでしたが、ポールを獲れて良かったです。後半にタイムを出している選手も思いのほかいたので、この部分はロガーを見て研究したいと思います。Sprintで狙うところは1番しかないので、しっかりとスタートを決め、明日に向けて無理せずに頑張りたいです」
10周で争われるKYOJO Sprintは午前に続いて曇り空のもとで開始。KYOJO FORMULA史上初となるスタンディング方式が採られたスタートでは、3番グリッドの三浦が抜群の蹴り出しを見せた。
三浦はホールショットを奪って首位に躍り出るもペース不足に悩まされ、斎藤の接近を許してしまう。4周目以降は2周連続でTGRコーナーで仕掛けられたが、愛弟子の猛攻をなんとか抑え切った。しかしこの問題はレース後半も三浦を苦しめ、2番手にポジションを上げた富下が背後に接近。1つのミスが命取りとなる状況に置かれた三浦は、ミスを最小限に抑えることを意識して周回を重ねていった。9周目には富下との接触があったものの体勢を崩すことなく走行を続け、トップでレースをフィニッシュ。今季初優勝を飾った。
9周目のTGRコーナーでアウト側から勝負を仕掛けた富下は、右側のリヤタイヤが三浦のマシンに接触。スピンを喫して大きくポジションを落すことに。ここで2番手に浮上したのは斎藤となり、ファイナルラップでは再び三浦にバトルを仕掛けていく。しかし元監督の壁は厚く、2位でレースを終了。序盤から積極的に三浦に挑み、#7 翁長実希(nat KDDP KC-MG01)とも順位を争った斎藤は、開幕戦のKYOJO Finalに続いて2戦連続で表彰台に登壇した。
3位に続いたのは、#38 佐藤こころ(OPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01)。スタートではやや出遅れ、順位を落として2周目を迎えるも、7周目に#86 下野璃央(Dr.Dry with Team IMPUL KC-MG01)を、最終ラップにハーフスピンを喫した翁長をパスする。シフト操作などのミスもあったがレース中に得た学びを即座に活かす適応力の高さをみせ、今季2度目の表彰台を獲得した。
優勝:#18 三浦愛(Team ReFa KC-MG01)
「優勝することができて嬉しいですし、ほっとしています。スタートが決まったことがすべてでした。その後はペースがあまりなかったので、特に後半は厳しいレースになりました。ですがフォーミュラは前に出た選手が強いので、そういった意味ではポジションを守り切れると信じて走りました。斎藤選手は弟子というか後輩のような存在なので、性格やバトルでの動き方はなんとなく理解しているつもりです。なので、どちらかというと富下選手とのバトルで怖さを感じました。クルマへの理解が少し深まり、クルマと仲良くなれた感覚はありますが、私のワガママをクルマに聞いてもらっている部分もまだあります。決勝はさらに厳しい展開になると思いますが、明日もトップを譲ることなくポールから優勝を決めたいです。チームにお土産を持って帰れるように頑張ります」
「2位という結果はちょっと悔しいです。ただ、荒れたレースだったので、接触することなく無事に戻ってくることができたのは良かったです。三浦選手は今はライバルなので、心理的なハードルを感じていたというよりも攻略したい気持ちが強かったです。結局は攻略できずに終わりましたが、悪くないレースだったと思います。私自身も結構バトルをしましたが、いろいろな相手と戦っていた三浦選手もタイヤを使っていると予想しているので、もっと速くなれるように作戦を練って明日に挑みたいです」
「3位を獲れたことは単純に嬉しいのですが、課題が多く残るレースでした。ブレーキのコントロール力は開幕戦よりも向上しましたが、まだまだ足りません。バトルについても戦う相手や路面が変わると感覚が変わりますし、焦って2速に入れてしまうなどドタバタでした。今回はずっと集団のなかにいて、前の選手もスリップについてたのでなかなか横に並ぶことができませんでした。ブレーキングポイントをいつもよりも1車身くらい奥にする必要があったので大変でしたが、良い練習にはなりました。ペースも良く、3番手スタートなら優勝を狙えるので、明日は落ち着いて組み立てていきたいです」