2026 Rd.3FUJI

KYOJO CUP 2026年 第3戦 富士

    大雨に見舞われたFinalは下野璃央が制し、前年王者が今季初優勝を挙げる

    KYOJO Final

    大雨に見舞われたFinalは下野璃央が制し、前年王者が今季初優勝を挙げる

     2026年のKYOJO CUP Rd.3のKYOJO Finalが9月6日(日)に富士スピードウェイで開催され、#86 下野璃央(Dr.Dry with Team IMPUL KC-MG01)が今季初優勝を飾った。

    KYOJO Final

     決勝日は降雨に見舞われ、15周のKYOJO Finalは夕方の天候悪化を懸念して約1時間前倒しで開始。本降りの雨の影響を受けてセーフティカーの先導で3周を走行し、4周目に本格的なスタートが切られた。マシン後方からの水しぶきによって視界が悪い状況下での戦いとなるなか、ポールスタートの#39 富下李央菜(OPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01)は加速で後続を引き離すことに成功。幸先の良い出だしに見えたが、パナソニック オートモーティブコーナーではレコードラインを大きく外してしまう。この隙をついたのが2番手の下野で、2台はクロスラインを取りながらサイド・バイ・サイドでバトルを展開する。ストレートの伸びでは富下に軍配が上がるも、下野がスリップストリームを使って再度バトルを仕掛け、5周目のGRコーナーでトップを奪取した。
     その後はこう着状態が続いたが、2台の間合いは終盤に近付くにつれ拡大し、下野がトップでレースをフィニッシュする。今季初勝利をつかみ、パルクフェルメでは満面の笑みを浮かべつつ安堵した様子を見せていた。ファステストラップを記録した富下は2位でレースを終え、ランキングトップの座を奪還。予選とSprintを制しただけに、Finalの結果には悔しさが残るも、大雨のなかでの首位争いから得た学びも多かったようだ。3位に続いたのは#36 斎藤愛未(SCS TOM'S KYOJO KC-MG01)で、開幕戦のFinalから続く表彰台連続獲得記録を更新。レースの大半は単独走行状態だったが終盤は富下と接近戦を展開し、最後までプレッシャーを与え続けていた。
     Finalでも若手やルーキーが光る走りを見せ、#10 ジョアンヌ・チコンテ(FLEET KDDP KC-MG01)が富下と同タイムのファステストラップを記録。#3 松井沙麗(KeePer KONDO RACING KC-MG01)、#11 ペイジ・ラダッツ(富士山静岡レーシングKC-MG01)、#38 佐藤こころ(OPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01)によるポジション争いも白熱し、松井は今季最高位となる5位、ペイジはRd.2のFinalに続く6位を獲得した。佐藤はグリッドからひとつ順位を下げた7位となったが「勉強になることがすごく多かった」と結果をポジティブに捉え、次戦に向けて意欲を見せていた。

    Driver’s Voice
    優勝:#86 下野璃央(Dr.Dry with Team IMPUL KC-MG01)

    「今年は苦戦が続いていたので、初優勝ができてすごく嬉しいです。 先週の(フォーミュラ)リージョナルに続く優勝なので、流れがあるように感じました。SCスタートになると思っていたので、リスタート明けの1コーナーでインに入る作戦を立てていました。実際はホイルスピンをして加速できませんでしたが、『まだいける!』と自分に言い聞かせて焦らずに走りました。(リスタート後2周目の)1コーナーで(富下を)オーバーテイクできたのはすごく自信になりましたね。絶対にここで行くと決めて夢中でインに入ったので、想定内の展開になってほっとしました。全部勝つくらいの勢いがないと厳しいかもしれませんが、諦めなければまだチャンピオンを狙えると思えました。去年もRd.3から流れを戻して最後まで連勝できたので、今年もこの流れで連勝できるように頑張りたいです」

    2位:#39 富下李央菜(OPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01)

    「今の気持ちは悔しいですね。予選とSprintが1位だっただけに、見ている方も期待をしていたと思うので、ちょっと申し訳ない気持ちにもなりました。前大会では予選から悪い流れを作ってしまったので、今回は予選からしっかりポールを取る気持ちで走りました。そこはうまくいきましたけど、今日は雨でシリーズランキングもかかっていたので、抑え気味に行ったら早々に追いつかれてしまいました。ランキングがかかっていても攻めるべきところでは攻めなければいけないので、気持ちの構え方などを見直したいと思います。斎藤さんとのバトルでは、『いい感じにスピンしてくれたらいいな』と考えていました(笑)。1コーナーで飛び出して追いつかれてしまったので危ないところもありますが、ランキングではまたトップに戻れたので、落ち込まずに優勝を狙いたいと思います」

    3位:#36 斎藤愛未(SCS TOM'S KYOJO KC-MG01)

    「今日は抜かれてもいないし、抜いてもいないのですが、精一杯走った結果なので悔しいところはあります。SCスタートでは後ろの方は離れてしまうことが多いのですが、その割には前についていけた印象です。(富下とのバトルでは)後ろから見て辛そうな感じはあっても抜き切れず、気合を入れて走りました。振り返ると、もう少し冷静に走っても良かったかもしれません。(富下には)謎にいじられましたけど、スピンはしません(笑)。コンディションが雨量で変わるなかでも無事に帰って来れたのは良かったと思います。雨に対する苦手意識もなくなりましたし、収穫がたくさんあった週末でした。勝って李央菜ちゃんからチャンピオンシップを奪い取りたいですが、チャンピオン候補は誰になるかわからないので視野を広げて、しっかり勝ち取れるように作戦を練っていきたいと思います」