2025 Rd.6 RALLY HOKKAIDO

全日本ラリー選手権 第6戦 MORIZO Challenge Cup RALLY HOKAIDO

    MORIZO Challenge Cup RALLY HOKAIDO

    MORIZO Challenge Cupは終盤戦へ
    難関グラベルラリーに挑む選手たち

    9月5日〜7日にかけて、2025年シーズン全日本ラリー選手権第6戦「RALLY HOKKAIDO」が開催されます。シーズン2戦目にして最後のグラベル(未舗装路)ラリーであり、若手ドライバー育成カテゴリーの「MORIZO Challenge Cup(略称:MCC)」には、9組のクルーが参戦する予定です。スペシャルステージ(SS・タイムアタック区間であり、タイムが計測されるコース)は、北海道帯広市を拠点とした十勝エリアに設けられ、総SS距離は102.60km、移動区間も加えると総走行距離は632.32kmにおよびます。ただし、初日のみで総SS距離102.60kmのうち89.36kmを走行する構成となっているため、勝ちを狙うためには序盤からハイペースでの走行が求められるほか、午後のセクションでは荒れた路面をいかにして走り切るかが攻略のカギと言えるでしょう。
    今大会には、前戦ラリー・カムイへの参戦を見送った兼松由奈選手、米林慶晃選手、田部井翔大選手が参戦を予定しています。兼松選手は、GR-DAT車両でのグラベルラリー初参戦。6月に陸別オフロードサーキットにてMORIZO Challenge Cup主催で行われたTGR-WRTによるグラベルトレーニングにも参加しており、講師陣から様々なヒントを吸収して実戦に臨みます。また、最年少の米林選手は奴田原文雄選手が主宰するヌタハララリースクールの卒業生であり、SSにも設定されている陸別オフロードサーキットは勝手知ったるコースですが、4WD車両でのグラベルラリーは初めてとのこと。林道SSを含めどのような走りをするのかご注目ください。同じくヌタハララリースクール出身の田部井選手も、4WD車両で初のグラベルラリー。ふたりともTGR-WRTによるグラベルトレーニングで得た経験を武器に、100km以上のSSに挑みます。
    2025年シーズンも、残すところ3戦。いよいよ終盤戦に入ります。ラリー北海道が終われば、ターマックラリー2戦を残すのみとなります。様々な経験を吸収しながら、自身のレベルアップに邁進する若手選手たちの頑張りに応援をよろしくお願いします。

     

    ※2025年8月28日時点の情報です。変更の場合があります。

    KTMS Rally Team
    米林慶晃選手

    ラリー・カムイには参加していませんでしたが、陸別オフロードサーキットのTGR-WRTによるグラベルトレーニングに参加しました。ヌタハララリースクールで馴染みのあるコースではありますが、GRヤリスで林道を走るのは初めてだったので、非常に貴重な機会でした。減速が早すぎてクルマの姿勢をうまく作れなかった部分もあるので、TGR-WRTの講師陣と相談したりアドバイスをもらったりしながら、経験を積むことができたと思います。

    TEAM KANEMATSU
    兼松由奈選手

    グラベルラリーはほとんど走ったことがないような状態でしたが、TGR-WRTによるグラベルトレーニングではTGR-WRTの講師陣からのアドバイスをもらえますし、経験値を積むという意味でも、自分の課題を見つけられるという意味でも、とてもいい練習会でした。経験が浅くて正解が分からず不安に思っていた部分も、それぞれの選手に合わせてヒントをもらえたり、これで大丈夫と言ってもらえる点は、とても大きいと思います。

    TOYOTA GAZOO RacingーWRJ
    大竹直生選手

    ラリー北海道はハイスピードなグラベルラリーで、日本で一番好きなラリーです。でも、過去を振り返ると意外と苦戦しています。昨年はリタイアで、21年は勝ちましたが、20年はクラッシュ、19年は完走だったと記憶していますので、4戦して2敗ですね。それでも僕はスピードのあるキャラクターのラリーがとても大好きです。ラリー・カムイでの課題をチームの皆さんとしっかり話し合って、完全な準備で迎えたいと思います。

    TOYOTA GAZOO RacingーWRJ
    平川真子選手

    ラリー北海道は86とFFのヤリスで走ったことがありますが、ハイスピードコースなので楽しみにしています。スピード域が高いラリーなので、ペースノートをしっかりチェックして、完走することを目標にしています。ラリー・カムイでは、TGR-WRTによるグラベルトレーニングからずっとイメージトレーニングを重ねてきたことを活かせたので、次のラリー北海道に向けても、カムイで学んだことをプラスして頑張りたいです。

    CUSCO Racing
    Zeal Jones選手

    ラリー・カムイではリタイアしてしまいましたが、ポジティブなことをたくさん得られましたし、ネガティブなことも学びになります。ひとつひとつの課題をこなし続けていくことが、今年の流れになっているのだと思います。ラリー北海道の前にはニュージーランドで行われるラリーに出場します。ラリー・カムイの振り返りをして、ニュージーランドで走行距離を重ねて、ラリー北海道でいい戦いができるように準備を進めたいと思います。

    CUSCO Racing
    松原周勢選手

    ラリー北海道は“距離が長くて、5速〜6速に入るくらい速い”ということは聞いています。シミュレーターを使って、ラリー・カムイで磨いたイメージをどれだけ再現できるか、感覚が近いセットを出して、それを練習することが大切になるのではないかと思います。TGR-WRTによるグラベルトレーニングではアドバイスもいただけましたし、マイレージを稼ぐという意味でも本当に良かったので、どんどんブラッシュアップして経験を増すことに尽きるかなと思います。

    CUSCO Racing
    田部井翔大選手

    TGR-WRTによるグラベルトレーニングでは、4WD車両でのダートの林道に慣れることが少しはできたので、非常に良かったと思います。グラベルはヌタハララリースクールに参加した際に走った経験はありますが、その時は86だったので、カウンターの当て方やコーナーでの脱出など、GRヤリスとの走らせ方の違いを体感することができた点は勉強になりました。

    CUSCO Racing
    奥井優介選手

    ラリー・カムイで初めてグラベルの実戦を経験しましたが、少しずつ進化を実感できました。ラリー北海道までの間もいっぱい練習をして臨むつもりでいます。シミュレーターなどもやっていますが、走れるクルマと場所がある時には実際に走りたいですね。陸別のTGR-WRTによるグラベルトレーニングでは荷重の使い方など、広場でできていたことが林道コースでは思うようにできず難しさを感じましたが、その確認ができた点は大きかったと思います。

    Wellpine Motorsport
    長尾綱也選手

    昨年のラリー北海道はリタイアしてしまったので経験値はほぼないようなものですが、大竹選手やZeal Jones選手についていけるよう頑張りたいと思っています。ラリー・カムイでは、クルマのセッティングをちょっと変えたいと思う部分があったので、それを調整して臨みます。ペースノートは良くなっているので楽しみですが、実戦では轍の処理で差をつけられてしまった部分もあるので、そのあたりの攻略をどうするか考えています。

    ※2025年8月28日時点の情報です。変更の場合があります。

    #モリゾウチャレンジカップ #モリチャレ

    MORIZO Challenge Cup
    関連トピックス